D トラブルシューティング

WebCenter Portalアセットの開発中に発生するエラーと問題をトラブルシューティングします。

この章の内容は次のとおりです。

WebCenter Portal共有ライブラリのデプロイメントのトラブルシューティング

  • デプロイメントが正常に行われたにもかかわらず、デプロイメント後に変更が反映されない

    WebCenter Portalは、常に最新バージョンの共有ライブラリを使用します。MANIFEST.MF内の実装バージョンが、WebLogic Server管理コンソールに表示される実装バージョンに一致することを確認します。

    たとえば、PortalSharedLibrary/Application Sources/META-INF/MANIFEST.MFの値が、管理コンソールの「デプロイメント」→「extend.spaces.webapp」→「概要」に表示される値と同じであることを確認します。

  • 「DeployerException: Task 9 failed」が表示されます。

    weblogic.Deployer$DeployerException: weblogic.deploy.api.tools.deployer.DeployerException: Task 9 failed:
    [Deployer:149117]deploy library com.mycompanyname.shared.lib [LibSpecVersion=11.1.1.2,LibImplVersion=11.1.1.2.5] on AdminServer,WC_Portal.

    このエラーは、新しいデプロイメントと既存のデプロイメントの実装バージョンが同一の場合に発生します。管理コンソールを使用して現在の実装バージョンを確認し、必要に応じてバージョンを変更して共有ライブラリを再デプロイします。

  • 「java.lang.IllegalArgumentException」が表示される

    WebCenter Portalがデプロイされている管理対象サーバーを再起動します。

ポートレット作成のトラブルシューティング

ポートレットの作成ウィザードにアクセスできない

問題

「新規ギャラリ」に、「規格に基づいたJavaポートレット(JSR 286)」オプションがありません。

原因

ポートレットを作成しようとしているアプリケーションが、WebCenter Portalの「ポータル・フレームワーク」テンプレートを使用して作成されているため、ポートレット作成用にスコープ設定されていません。

解決策

次のステップを実行します。

  1. ポートレット・プロデューサ・アプリケーションまたはポートレット作成用にスコープ設定されているアプリケーションでポートレットを作成します。

  2. 「新規ギャラリ」で、「すべてのテクノロジ」タブをクリックすると、アプリケーションのテクノロジ・スコープに関係なく、使用できるすべてのオプションがリストされます。

ポートレットに必要なポートレット機能が追加できない

問題

JSR 286 Javaポートレットの作成ウィザードで、特定の機能(たとえば、ポートレット・イベントやパブリック・レンダラ・パラメータなど)をポータルに追加するオプションがありません。

原因

このウィザードには、特定の機能をポートレットに追加するオプションはありません。

解決策

JSR 286 Javaポートレットの作成ウィザードを使用してポートレットを作成した後で、概要エディタを使用してportlet.xmlファイルを編集することで、高度な機能を追加してください。詳細は、「JSR 286 Javaポートレットの開発」を参照してください。

ページレットのトラブルシューティング

リソースとページレットをトラブルシューティングする際には、次の一般的な構成エラーに注意してください。ページレット・プロデューサ設定の構成の詳細は、ページレット・プロデューサ設定の構成を参照してください。

  • SSLを使用する場合、ページレット・プロデューサ設定の「変換」ページで、HTTP (セキュアでない)およびHTTPS (セキュア)ポートが適切に構成されていることを確認してください。

  • HTTPプロキシを必要とするネットワーク上の外部サイトをプロキシする場合、ページレット・プロデューサ設定の「プロキシ」ページで、プロキシURLを構成する必要があります。

  • デフォルトで作成されるlogin_resourceおよびpagelet_apiリソースが存在し、適切に構成されていることを確認してください。

  • KDブラウザや他のCSPページレットをプロキシする場合、ページレット・プロデューサ設定の「CSP」ページで、イメージ・サービスのURLが絶対URLであることと、CSP SOAP APIのURLが正しく設定されていることを確認してください。

  • Sun Java仮想マシン(JVM)の制限により、ページレットでは、基になる証明書によってMD2署名アルゴリズムが使用される場合、HTTPSコンテンツを使用できません。

その他のトラブルシューティング情報を確認するには、ロギングを使用します。ページレット・プロデューサは、標準のOracle Diagnostic Loggingファシリティにメッセージのログを記録します。Oracle WebLogic Serverの場合、その場所はuser-projects/domains/<domain>/servers/ <server>/logs/<server>-diagnostic.logです。ロギングの構成の詳細は、ロギング設定の構成方法を参照してください。ページレットのデバッグの詳細は、ページレットの作成を参照してください。

OmniPortletのトラブルシューティング

この項では、OmniPortletの使用中に発生する可能性がある問題のトラブルシューティングに役立つ情報を提供します。

ノート:

OmniPortletプロデューサはWebCenter Portalと異なる層に存在し、実行されるため、セッション情報にはアクセスできないので、OmniPortletがアクセスできるように、XMLファイルをPUBLICとして公開する必要があります。

「定義」リンクを使用してOmniPortletを定義できない

実行時にOmniPortletを定義することはできません。

問題

OmniPortletは、trueRenderPortletInIFrame値のみをサポートします。これはOmniPortletをIFRAME内でレンダリングする必要があることを意味します。したがって、OmniPortletプロパティRenderPortletInIFrametrueに設定する必要があります。「プロパティ・インスペクタ」で、RenderPortletInIFrameプロパティは、「表示オプション」の下にあります。

現時点では、RenderPortletInIFrameプロパティの値はfalseです。そのため、実行時に「定義」リンクをクリックしても、「タイプ」タブは表示されず、OmniPortletの定義を進めることができません。

解決策

OmniPortletを定義するために、「アクション」リストから「カスタマイズ」を選択するか、Oracle JDeveloperの「構造」ウィンドウで「OmniPortlet」を選択して、プロパティ・インスペクタでRenderPortletInIFrametrueに設定します。