3 Elasticsearchを使用した情報の検索

WebCenter Portalを使用して、グローバル検索を使用して自分の情報を素早く見つけ出し、フィルタとファセットを使用して結果を絞り込みます。

権限:

検索が含まれるページにアクセスできるWebCenter Portalユーザーであれば、この章で説明するタスクを使用できます。

Elasticsearchを使用したWebCenter Portalでの検索について

WebCenter Portalには、グローバル(アプリケーション全体の)検索が用意されています。デフォルトでは、検索フィールドはアプリケーションの右上にあります。情報は、名前と内容を検索します。アプリケーションで有効なすべての検索可能なオブジェクトで検索語が検索され、ユーザーが表示権限を持つ結果のみが戻されます。たとえば、ユーザーがFinanceポータルのメンバーではない場合、そのポータルからの検索結果は表示されません。

WebCenter Portalは、アプリケーションを検索するためのElasticsearchで構成できます。WebCenter Portalの検索以外に、ドキュメント・ツールには、ファイル検索用の独自の検索エンジンが用意されています。これを使用してファイルの検索範囲を絞り込むことで、検索時間が短縮され、検索結果の妥当性が向上します。ドキュメント・ツールは、特定のポータルのドキュメント・ライブラリ内を検索します。

グローバル検索が使用可能なのは、Oracle WebCenter PortalがElasticsearchを使用して構成されている場合のみです。「WebCenter PortalでのElasticsearchの構成ロードマップ」を参照してください。

注意:

システム管理者とポータル・マネージャは検索のユーザー・インタフェースをカスタマイズできるので、表示されるスクリーン・ショットが異なる場合もあります。システム管理者とポータル・モデレータは、検索範囲を特定のポータル、ツールまたはサービスおよびドキュメント・タイプに構成したり、検索結果によって提供される属性を追加または非表示にしたり、検索ボックスのサイズを変更することができます。

Elasticsearchは、ファセット検索のみをサポートしており、次のアセットの結果を提供します。

  • ドキュメント(Wikiおよびブログを含む)

  • お知らせおよびディスカッション(前のリリースからアップグレードしたポータルの場合のみ使用可能)

  • ポータル、リスト、ページ、メタデータ、人

サポートされているワイルドカードは*です。デフォルトでは、検索語に*文字が追加されていますが、検索語の先頭または中間に*文字を明示的に指定することもできます。

例:

  1. montyを検索する場合、検索結果にはmontyおよびmonty_coiが表示されます。

  2. たとえば、montymonty_coiおよびmonicaという3人のユーザーがいるときに、mon*coiを検索すると、検索結果にはmonty_coiが表示されます。

  3. *adminを検索すると、検索結果には、fmwadminorcladminpsradmin1psradmin2など、adminが含まれるすべての語がリストされます。

先頭に*文字がある語は検索しないことをお薦めします。

dare to dreamなどの句を検索する場合、句内の語(daretodream)が含まれる結果がすべてリストされ、これら3つの語と一致するレコードが結果のリスト内の上位にリストされます。

Elasticsearchを使用した検索

ユーザーの検索環境は、システム管理者またはポータル・マネージャによる検索の構成方法によって様々に異なります。検索へのアクセス方法は、ポータルの設計方法によって異なります。アプリケーション・スペシャリストが、ページにアクセスするためのプリティURLを提供する場合もあります。Elasticsearchは、ファセット検索のみをサポートしています。

この項には次のトピックが含まれます:

Elasticsearchを使用したグローバル検索の実行

グローバル検索を実行するには:
  1. グローバル検索フィールドを見つけて、検索語を入力します。

    図3-1 「検索」フィールド

    「検索」フィールド
  2. Enterを押すか、グローバル検索フィールドの横の「検索」アイコンをクリックします。

    図3-2 「検索」アイコン

    「検索」アイコン

    結果は、検索結果のページに表示されます。

    図3-3 検索結果

    このスクリーンショットは、(Elasticsearchを使用した)検索結果のサンプル・ページを示しています。

    注意:

    WebCenter Contentでサムネイルの作成が有効になっている場合と、WebCenter PortalとWebCenter Contentの両方でシングル・サインオンが構成されている場合は、アイコンの場所にドキュメントのサムネイルが表示されます。

Elasticsearchを使用したファセット検索の実行による結果の絞込み

ファセットを使用することで、新しい検索を実行しなくても、索引付けされたデータをナビゲートできます。検索語によっては膨大な結果が返されることがありますが、検索内のファセット・ナビゲーションによって、検索対象の結果を正確に絞り込んだり、新しい対象を発見したりすることもできます。

次のファセットがデフォルトで含まれています。ただし、システム管理者が別のファセットを構成する場合もあります。

  • 作成者

  • 最終更新日

  • MIMEタイプ

  • タグ

  • ポータル

次の図は、「最終更新日」の下で最後の7日間の結果のみを表示するようフィルタされた検索を示しています。ファセットをさらに追加して、検索の絞込みを続けることができます。

図3-4 ファセット結果リスト

このイメージは、最後の7日間のファセット検索結果を示しています。

「フィルタの削除」アイコンをクリックして、各ファセットを削除し、完全な結果リストに戻します。

Elasticsearchを使用したフィルタ検索の実行による結果の絞込み

検索結果の上部にあるフィルタ・リストを使用して、結果を絞り込むことができます。

図3-5 フィルタ検索

このスクリーンショットは、フィルタ検索のリスト(「すべて」、「ページ」、「人」、「ポータル」、「ブログ」)を示しています。

使用可能なフィルタは、次のとおりです。

  • すべて

  • ドキュメント

  • ページ

  • ポータル

  • ブログ

  • ディスカッション

  • お知らせ

Elasticsearchを使用したソート検索の実行による結果の整理

ページの右側にある「ソート基準」ドロップダウン・リストを使用して、結果を整理できます。

デフォルトでは、検索は最も関連のある検索結果から順にソートされますが、次のソート・オプションを使用できます。

  • 日付: 新しいものから

  • 日付: 古いものから

  • 作成者: 昇順

  • 作成者: 降順

  • タイトル: 昇順

  • タイトル: 降順

図3-6 結果のソート

このスクリーンショットは、デフォルトのソート・オプションのドロップダウン(「関連性」(選択されています)、「日付: 新しいものから」、「日付: 古いものから」、「作成者: 昇順」、「作成者: 降順」、「タイトル: 昇順」、「タイトル: 降順」)を示しています。

Elasticsearchでのカスタム属性を使用した検索

WebCenter Portalに用意されているカスタム検索属性を使用して検索結果をエンリッチできます。システム管理者によってWebCenter Portal管理内の検索設定で必要なカスタム検索属性が選択されていることを確認してください。検索結果に属性が表示されるのは、属性に値がある場合のみです。

次の図は、カスタム属性が含まれる検索結果を示しています。

図3-7 カスタム属性が含まれる検索結果

図3-7の説明が続きます
「図3-7 カスタム属性が含まれる検索結果」の説明