リソース・カタログの編集

組込みのリソース・カタログは編集できませんが、カスタム・リソース・カタログを作成して、必要に応じてその構造とコンテンツを定義できます。リソース・カタログに含めるリソースにより、ユーザーがページおよびページ・テンプレートに含めることができる対象が決まります。

リソース・カタログ・フォルダの作成

カタログをより適切に編成するために、類似するリソースをまとめてグループ化できます。たとえば、すべてのコンポーネントをまとめて、または特定のツールまたはサービスのすべてのリソースをグループ化します。

フォルダを作成するには、以下の手順に従います。

  1. 「編集」ダイアログで、「追加」メニューから「フォルダ」を選択します。
  2. 「リソース・カタログ・アイテムの編集 - フォルダ」ダイアログの「ターゲット」タブで、「名前」フィールドに、リソース・カタログでフォルダに表示する名前を入力します。
  3. 「説明」フィールドに、フォルダのコンテンツの簡単な説明を入力します。
  4. リソース・カタログにフォルダを表示する場合は、「表示可」を選択します。

    または、カタログにフォルダが表示される条件を判断するEL式を指定できます。たとえば、Portal Managerロールのユーザーにのみフォルダを表示することを指定するには、次のEL式を使用します。

    #{WCSecurityContext.userInScopedRole['Moderator']}
    
  5. 「オプション」タブで、フォルダの表示オプションを設定します。
    オプション 説明

    小さいアイコンURI

    カタログの「稼働中」メニューに表示される際、リソースの横に表示されるアイコンのパスを入力します。このアイコンのサイズは、できれば16 x 16ピクセルにしてください。

    ツールチップ

    カタログのリソースの上にユーザーがマウスを置いたときに表示されるテキストを入力します。

    新規属性名

    リソースに対して定義されているがダイアログには表示されていない属性名を入力します。ドロップダウン・リストから属性を選択することもできます。

    新規属性値

    「新規属性名」フィールドで指定した属性の値を入力し、「追加」をクリックします。

    ヒント:

    属性の値を指定せずに「追加」をクリックできます。ダイアログにフィールドが表示された時点で、他の表示オプションとともに値を指定できます。

  6. 「パラメータ」タブで、フォルダでサポートされるパラメータの値を入力します。

    カスタム・パラメータも追加できます。

  7. 「OK」をクリックします。
  8. 「保存して閉じる」をクリックします。

    これで、リソースをこのフォルダ内に追加するか、上位のフォルダからリソースをドラッグ・アンド・ドロップしてこのフォルダ内に移動することが可能となります。

カスタム・リソース・カタログ・コンポーネントの作成

WebCenter Portal内のリソース・レジストリには、リソース・カタログに追加できる大規模なコンポーネントのリポジトリが用意されています。ただし、それが十分ではなく、ADF FaceletsコンポーネントやカスタムJSF、Raw HTMLなど、他のコンポーネントの追加がビジネスで必要な場合は、カスタム・コンポーネントを作成して、そのコンポーネントにXMLコードを指定できます。このようなコンポーネントをページ・エディタ内のページで使用可能にする方法は、カスタム・コンポーネントを使用する以外にありません。

  1. 「編集」ダイアログで、「追加」メニューから「コンポーネント」を選択します。
  2. 「リソース・カタログ・アイテムの編集 - コンポーネント」ダイアログの「ターゲット」タブで、「名前」フィールドに、リソース・カタログでコンポーネントに表示する名前を入力します。
  3. 「説明」フィールドに、コンポーネントの簡単な説明を入力します。
  4. リソース・カタログにコンポーネントを表示する場合は、「表示可」を選択します。

    または、リソース・カタログにリソースが表示される条件を判断するEL式を指定できます。たとえば、Portal Managerロールのユーザーにのみリソースを表示することを指定するには、次のEL式を使用します。

    #{WCSecurityContext.userInScopedRole['Moderator']}
    
  5. 「XML」テキスト領域で、コンポーネントのXMLコードを入力します。

    カスタム・コンポーネントの例を次に示します。

    • Output Textコンポーネント:

      <af:outputText xmlns:af="http://xmlns.oracle.com/adf/faces/rich" 
                       value="Weather Forecast for the Day" id="#"/>
      
    • カスタム・ナビゲーション:

      <af:forEach xmlns:af="http://xmlns.oracle.com/adf/faces/rich" 
                  var="level_1_menu"
                   items="#{SiteStructureContext.defaultSiteStructure.listModel['startNode=/, includeStartNode=false']}">
      <af:outputText id="#" 
                     xmlns:af="http://xmlns.oracle.com/adf/faces/rich" 
                     value="#{level_1_menu.title}"/>
      </af:forEach>
      
    • 外部HTMLコンテンツ:

      <f:verbatim xmlns:f="http://java.sun.com/jsf/core">
        <![CDATA[
          <object width="640" height="385">
            <param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/KO2ti-B00gw&hl=en_US&fs=1">
            </param>
            <param name="allowFullScreen" value="true">
            </param>
            <param name="allowscriptaccess" value="always">
            </param>
            <embed src="http://www.youtube.com/v/KO2ti-B00gw&hl=en_US&fs=1" 
                   type="application/x-shockwave-flash" allowscriptaccess="always" 
                   allowfullscreen="true" width="640" height="385">
            </embed>
          </object>]]>
      </f:verbatim>
      

      かわりに、新規タスク・フローを作成し、その中にHTML Markupコンポーネントを追加する方法もあります。

  6. 該当する場合、「オプション」タブで、追加するコンポーネントの表示オプションを設定します。
    フィールド 適用先 説明

    パス

    リンク

    リソースにアクセスするためのURLを入力します。URL形式は、リンク先に応じて異なります。

    • タスク・フロー: taskflow://Path_to_Task_Flow/Task_Flow_Definition_File_Name#Task_Flow_ID

    • ポートレット: portlet://Producer_ID/Portlet_ID

    • コンテンツ: content://Content_Connection_ID/Document_ID

    場所が不明な場合は、「選択」アイコンをクリックして、使用可能なリソースを参照します。

    注意: 「選択」ダイアログで「選択」ボタンがアクティブなのは、ナビゲーション・モデルに含めることができるリソースを選択する場合のみです。たとえば、「ポートレット」ノードを開き、ポートレット・プロデューサを選択すると、「選択」ボタンは無効になります。ポートレット・プロデューサを開いてポートレットを選択すると、「選択」ボタンが有効になります。

    リポジトリ

    リポジトリ接続が必要なリソース

    リソースの検索に使用する接続の名前です。

  7. 「パラメータ」タブで、コンポーネントでサポートされるパラメータの値を入力します。

    カスタム・パラメータも追加できます。

  8. 「OK」をクリックします。
  9. 「保存して閉じる」をクリックします。

リソース・カタログへのリソースの追加

リソース・レジストリから、様々なタイプのリソースをカスタム・リソース・カタログに追加できます。

リソースをリソース・レジストリからカスタム・リソース・カタログに追加するには、次の手順を実行します。

  1. 「編集」ダイアログで、「追加」メニューから「ライブラリから追加」を選択します。

    ヒント:

    新しいフォルダ内にリソースを追加するには、最初に「フォルダ」を選択してフォルダを選択してから、「追加」をクリックします。

  2. 「リソース・カタログ・アイテムの追加」ダイアログの左側のパネルで、リソースのタイプを選択します。探しているものがわかっている場合は、それを「検索」フィールドに入力することもできます。
  3. 右側のパネルで、リソース・カタログに追加するリソースに移動します。
  4. 必要に応じて、「名前」フィールドに、リソース・カタログでそのリソースに使用する別の名前を入力します。これにより、ライブラリ内のリソースの名前が変更されることはありません。

    注意:

    複数のリソースを選択した場合、この時点ではリソース名を変更できません。ただし、後で編集できます。

  5. 「追加」をクリックします。

    注意:

    • リソース・カタログでは、データ・コントロールを2回以上追加しないでください。データ・コントロールは何回でもリソース・カタログに追加されますが、リソース・カタログを使用してページまたはタスク・フローに移入するとき、そのようなデータ・コントロール・インスタンスからアクセッサ、メソッドまたは属性を追加できません。

    • 「デザインタイム」データ・コントロール・フォルダには、すべてのWebCenter Portalツールおよびサービス・データ・コントロールがリストされます。ただし、データ・コントロールのConnectionsNetworkDCおよびKudosServiceDCを実行時に追加することはサポートされていません。これらのデータ・コントロールは、ページまたはタスク・フローに追加しないでください。

  6. 「保存して閉じる」をクリックします。