29 システム・ツールによるトラブルシューティング

「一般的な管理」ツリーにある「管理」ノードの「システム・ツール」ノードでは、広範な診断ツールを使用できます。これらの診断ツールを使用することで、log4jログ出力の構成、各種のシステム情報のアクセス、キャッシュの管理、および共有ファイル・システムのパフォーマンスのテストを実行できます。

トピック:

ログODLの構成ツールの使用

デフォルトでは、WebCenter SitesはOracle Diagnostic Logging (ODL)システムを使用するように設定されています。ログODLの構成ツールを使用すると、現在のログ出力レベルの表示、ログ出力レベルの変更、およびAdminインタフェースからの新しいログ出力の直接追加が可能です。さらに、ログ出力レベルの変更および追加されたログ出力が有効になっているのは、WebCenter Sitesを再起動するまでのみであるため、変更内容を保持するには、新しいログ出力を手動でlogging-config.xmlファイルに追加します。

次の各トピックでは、AdminインタフェースでのログODLの構成ツールの使用について説明します。

ログ出力の表示

WebCenter Sitesのログ出力およびそれらの詳細レベルのリストを表示できます。リストには、次のものが含まれています。

  • <sites-shared>/configディレクトリのlogging-config.xmlファイルに登録されているログ出力。このファイルは、システム起動時にのみ読み取られます。実行中にlogging-config.xmlファイルを変更し、それらを保存した場合、ログODL構成フォームにその変更は表示されません。それらはWebCenter Sitesを再起動したときに適用され、表示されます。

  • 実行中に検出されたログ出力。ログ出力は次のときに検出されます。

    • システム機能またはアドオン・コンポーネントが初めてアクセスされたとき。

    • 新しいログ出力の追加に示すように、「ログ出力の追加」機能を使用して、開発者が手動でログ出力をシステムに追加したとき。

リストの折りたたまれたビューには、ルート・ログ出力および親ログ出力が、すべて明示的に詳細レベルを割り当てられて表示されます。より粒度の細かいビューが必要な場合は、リストを開くとルート・ログ出力または親ログ出力からレベルを継承するログ出力も表示できます。

ログ出力を表示するには:

  1. 「一般的な管理」ツリーで、「管理」ノード、「システム・ツール」ノードの順に展開し、「ログODLの構成」をダブルクリックします。

    次の図に、ログ出力と明示的に割り当てられたレベルのリストを示します。

    図29-1 ログODL構成フォーム

    図29-1の説明が続きます
    「図29-1 ログODL構成フォーム」の説明
  2. リストを開いて、レベルを継承するログ出力を含める場合は、フォームの下部にある「すべての既知のログ出力を表示」をクリックします。

    レベルを継承するログ出力は、それらの親ログ出力の下にリストされます。

  3. 再度、明示的に割り当てられたレベルを持つログ出力のみを表示するには、フォームの下部にある「構成済のログ出力を表示」をクリックします。

ログ出力レベルの変更

ログ出力レベルを一時的に変更し、logging-config.xmlファイルで指定されているWebCenter Sitesログに書き込まれる文のタイプと数を定義できます。変更はただちに適用されます。ログ出力が実行されるとすぐに、そのログで新しいレベルの影響を追跡できます。この新しいレベルが有効になっているのはWebCenter Sitesを再起動するときまでのみですが、変更を保持する必要がある場合は、アプリケーション・サーバーの<sites-shared>/configディレクトリにあるlogging-config.xmlファイルのログ出力値を手動で変更できます。

このオプションは、

ノート:

ユーザーによって設定されたLog4jログ・レベルは、ODLログに移行できません。アップグレード後に、これらのレベルを手動で設定する必要があります。
継承されたログ出力レベルを一時的にオーバーライドする場合に特に便利です。たとえば、親ログ出力がTRACE:16などの高度な詳細レベルに設定されており、その子ログ出力の1つがそのレベルから継承しないようにする場合は、その子ログ出力に異なるレベルを割り当てることができます。

次に、詳細レベルの高いものから順に、使用可能なログ出力レベルをリストします。

ERROR:1、WARNING:1、NOTIFICATION:1、TRACE:16、TRACE:1、OFF

OFFは、ログ出力によってログに文が書き込まれないことを示します。ログ出力レベルの詳細は、Oracle Diagnostic Logging (ODL)のドキュメントを参照してください。

ログ出力レベルを変更するには::

  1. 「一般的な管理」ツリーで、「管理」ノードを開き、「システム・ツール」ノードの順に展開し、「ログODLの構成」をダブルクリックします。

    明示的にレベルが割り当てられたログ出力のリストが表示されます。より粒度の細かいビューが必要な場合は、フォームの下部にある「すべての既知のログ出力を表示」をクリックし、リストを開いて親ログ出力からレベルを継承するログ出力を含めます。

  2. 変更するログ出力を見つけ、「新規レベルの設定」列で新しいログ出力レベルを選択します。

    新しいレベルが、「レベル」列に表示されます。

    ログ出力が実行されると、新しいレベルの影響をログで追跡できます。「ログの表示」を参照してください。

  3. WebCenter Sitesの再起動後も新しいログ出力レベルを有効にしておく場合は、logging-config.xmlファイルで、ログ出力レベルを手動で変更する必要があります。手順は、『Oracle WebCenter Sitesプロパティ・ファイル・リファレンス』ログ出力レベルの変更に関する項を参照してください。

新しいログ出力の追加

WebCenter SitesシステムのODLフレームワークに新しいログ出力を追加し、ルート・ログ出力または親ログ出力から詳細レベルを継承しない場合は、Adminインタフェースを介してログ出力を追加し、そのそれぞれに詳細レベルを割り当てることができます。(独自のカスタム・ログ出力を追加する場合は、サポートするclassおよび jarファイルを必ずデプロイしてください。)

割り当てられた詳細レベルが有効になっているのはWebCenter Sitesが再起動するまでだけですが、そのレベルを恒久的に適用する場合、アプリケーション・サーバーの<sites-shared>/configディレクトリにあるlogging-config.xmlファイルに、ログ出力プロパティを手動で追加できます。

新しいログ出力を追加するには::

  1. 「一般的な管理」ツリーで、「管理」ノードを開き、「システム・ツール」ノードの順に展開し、「ログODLの構成」をダブルクリックします。

    明示的にレベルが割り当てられたログ出力のリストが表示されます。

  2. ログ出力のリストの下にあるフィールドに、追加するログ出力の名前を入力し、その詳細レベルを選択します。

  3. 「ログ出力の追加」をクリックします。

    新しいログ出力がリストに追加されます。ログ出力が実行されると、割り当てたレベルの影響をすぐにログで追跡できます(「ログの表示」を参照)。

  4. WebCenter Sitesの再起動後も、追加したログ出力を有効にしておく場合は、logging-config.xmlファイルにログ出力を追加します。手順は、『Oracle WebCenter Sitesプロパティ・ファイル・リファレンス』の、ログ出力の追加を参照してください。

システム情報ツールの使用

「システム情報」ツールにより、トラブルシューティングに関する様々なタイプのWebCenter Sites、データベース、およびスレッドの情報に直接アクセスでき、アプリケーションの状態をチェックできます。情報をファイルにダウンロードし、管理者のインタフェースで直接表示できます。

この項の内容は次のとおりです。

  • WebCenter Sites情報の表示

  • データベース情報の表示

  • スレッド情報の表示

    ノート:

    「システム情報」ツールを右クリックして「ダウンロード」を選択することで、使用可能なすべてのシステム情報とアプリケーション・サーバー上のすべてのWebCenter Sitesディレクトリおよびファイルのリストをダウンロードできます。Sigarが構成されている場合は、そのツールを右クリックし、「システム詳細(Sigar)」を選択することでSigarの情報をダウンロードしてテクニカル・サポートに送信することもできます。

WebCenter Sites情報の表示

次のタイプのWebCenter Sites情報をダウンロードまたは表示できます。

  • メモリー情報 – アプリケーション・サーバーのJava仮想マシンの空きメモリー容量、空きメモリーと使用中メモリーの合計量、およびJava仮想マシンが使用を試みるメモリーの最大容量。

  • SitesプロパティWebCenter Sitesのインストール・ディレクトリにあるinixmlおよびpropertiesファイル。

  • Webアプリケーション・プロパティ – アプリケーション・サーバー上のWEB-INFおよびWEB-INF/classesディレクトリにあるxmlおよびpropertiesファイル。

  • その他のSites情報 – アプリケーション・サーバー上のWEB-INF/libディレクトリにあるjarファイル、現在WebCenter Sitesにログインしているユーザーのセッション変数、およびJavaランタイム・プロパティ。

WebCenter Sites情報をダウンロードまたは表示するには:

  1. 「一般的な管理」ツリーで、「管理」ノード、「システム・ツール」ノード、「システム情報」ノードの順に展開し、サイト情報をダブルクリックします。

    WebCenter Sites情報のフォームが表示されます。

    このフォームには、ダウンロードまたは表示を選択できるメモリー情報とその他の情報が表示されます。

  2. 「Sitesプロパティ」および「Webアプリケーション・プロパティ」セクションで、目的のファイルを選択し、「追加」をクリックします。

  3. 「その他のSites情報」セクションで、次のように実行します。

    • アプリケーション・サーバー上のWEB-INF/libディレクトリにあるjarファイルに関する情報を取得するには、「Jarバージョン」チェック・ボックスを選択します。

    • 現在WebCenter Sitesにログインしているユーザーのセッション変数を取得するには、「Sitesセッション変数」チェック・ボックスを選択します。

    • Javaランタイム・プロパティを取得するには、「システム変数」チェック・ボックスを選択します。

  4. 選択したWebCenter Sites情報をテキスト・ファイルとしてダウンロードするには、「ダウンロード」をクリックし、SysInfo.zipを開くか保存します。テキスト・ファイルはSysInfo.zip内にあります。

  5. 選択したWebCenter Sites情報を管理者のインタフェースで表示するには、「結果の表示」をクリックします。

    1. 選択したファイルおよび情報は、管理者のインタフェースに直接表示されます。

    2. ファイルの詳細または情報のタイプを表示するには、そのプラス・アイコンをクリックします。

      iniおよびpropertiesファイルや、WebCenter Sitesのセッション変数およびシステム変数では、次の図のようにプロパティと値が表示されます。

      図29-2 cas.propertiesのプロパティと値

      図29-2の説明が続きます
      「図29-2 cas.propertiesのプロパティと値」の説明

      xmlファイルの場合は、次の図のようにコードが表示されます。

      図29-3 XMLファイルのコードの表示

      図29-3の説明が続きます
      「図29-3 XMLファイルのコードの表示」の説明

      Jarバージョンでは、次の図のようにjar名、バージョンおよび実装ベンダーが表示されます。

      図29-4 Jarのバージョンおよびベンダー

      図29-4の説明が続きます
      「図29-4 Jarのバージョンおよびベンダー」の説明

      NA : NAは、jarファイルでそのバージョンおよびベンダーが提供されていないことを示します。

データベース情報の表示

次のタイプのデータベース情報をダウンロードまたは表示できます。

  • 基本情報 – データベース・エンジンおよびバージョン、デフォルト・トランザクション分離レベル、JDBCドライバ、URL、バージョン、およびJNDIデータ・ソース。

  • システム表 – コアWebCenter Sitesデータが格納されている表。たとえば、ElementCatalog表には、システムで使用されるXML要素またはJSP要素がすべてリストされています。

  • ツリー表 – オブジェクト間の親子関係が格納されている表。たとえば、AssetRelationTreeにはアセット間のアソシエーションについての情報が格納されています。

  • Sitesオブジェクト表 – アセット・タイプ、アセット属性、アセット定義など一意に識別されるオブジェクトが格納されている表。

  • その他のSites表 – 親子関係に編成できない水平データを格納する表およびWebCenter Sitesによって管理されない外部表。

    ノート:

    表に割り当てられているアクセス制御リスト(ACL)の少なくとも1つが自身のユーザーに割り当てられている場合、自身にデータベース表にアクセスする権限があります。「アクセス制御リスト(ACL)」および『Oracle WebCenter Sitesでの開発』データベース表のタイプに関する項を参照してください。

データベース情報をダウンロードまたは表示するには::

  1. 「一般的な管理」ツリーで、「管理」ノード、「システム・ツール」ノード、「システム情報」の順に展開し、「DB情報」をダブルクリックします。

    「データベース情報」フォームに、使用しているデータベースの基本情報および選択してダウンロードまたは表示できる表が表示されます。

  2. 「システム表」、「ツリー表」、「Sitesオブジェクト表」および「その他のSites表」セクションで、表示する表を選択し、「追加」をクリックします。

  3. 選択したデータベース情報をスプレッドシート・ファイルとしてダウンロードするには、「ダウンロード」をクリックし、SysInfo.zipを開くか保存します。スプレッドシート・ファイルはSysInfo.zip内にあります。

  4. 選択したデータベース情報を管理者のインタフェースで表示するには、「結果の表示」をクリックします。

    1. アクセスする権限を持っている選択済の表ごとに、次の情報が表示されます。

      • 表名

      • 主キー

      • 行数

      • CSz(メモリー内にキャッシュされる結果セットの数)

      • タイムアウト(メモリー内にキャッシュされる結果セットを保持する分数)

      • Abs(結果セットの有効期限の計算方法)

      • SQLを実行する時間

      • 特殊表キー

    2. 表の列および索引を表示するには、そのプラス・アイコンをクリックします。索引は、複数回リストされる場合、次の図に示すとおり、複数の行にわたっています。

スレッド情報の表示

スレッド・ダンプをダウンロードまたは表示し、アプリケーション・サーバーの実行時の状態を分析できます。これは、特に、リソースの枯渇またはスレッド・ハングになる可能性がある問題の検出に役立つ場合があります。

スレッド情報をダウンロードまたは表示するには::

  1. 「一般的な管理」ツリーで、「管理」ノード、「システム・ツール」ノード、「システム情報」ノードの順に展開し、「スレッド情報」をダブルクリックします。

    「スレッド情報」フォームが表示されます。

  2. デフォルトで「正規表現」チェック・ボックスが選択されています。このオプションによって、Java正規表現を使用してスレッド名を検索できます。

    例:

    • Thread.*Thread-0Thread-1およびThread-3が検索されます。

    • .*thread.*pool-6-thread-1pool-8-thread-1およびpool-14-thread-2が検索されます。

    このチェック・ボックスの選択を解除する場合、完全なスレッド名で検索する必要があります。

  3. 「スレッド名」フィールドに、検索するスレッド名またはテキスト文字列を入力します。
  4. 検索を1つ以上のスレッド状態に限定するには、「状態」フィールドで状態を選択します。状態を選択しない場合は、すべての状態が検索されます。
  5. 選択したスレッド情報を、スレッド・ダンプ・アナライザで使用するためにテキスト・ファイルとしてダウンロードするには、「ダウンロード」をクリックし、SysInfo.zipを開くか保存します。テキスト・ファイルはSysInfo.zip内にあります。

    ノート:

    スレッド情報のダウンロードは、次の場合にのみ可能です。

    • WebCenter SitesのJDKに、互換性があるjstackユーティリティが含まれている。

    • 使用しているオペレーティング・システムのライブラリ・パスに最初にリストされているJDKに、WebCenter SitesのJDKと互換性があるjstackユーティリティが含まれている。

    互換性があるjstackが見つからない場合、「このプラットフォームではスレッド・ダンプ機能はサポートされていません。」というメッセージが表示されます

  6. 選択したスレッド情報を管理者のインタフェースで表示するには、「結果の表示」をクリックします。

    検索に一致するスレッドごとに、次の情報が表示されます。

    • 名前

    • ID

    • 状態

    • CPUがスレッドを実行した合計時間

    • スレッドがユーザー・モードであった合計時間

    • それをブロックおよび待機した回数

    • それをブロックおよび待機した長さ

    • それが待機したオブジェクト

    • スタック・トレース

キャッシュ管理ツールの使用について

ページ・キャッシングまたはアセット・キャッシング、あるいはその両方のためにinCacheフレームワークが設定されている場合、「キャッシュ管理」ツールで、WebCenter Sitesクラスタ・メンバーおよびそれらの共存Satellite Server上のキャッシング・プロセスを監視できます。機能としては、キャッシュの検索、ディスクへの強制書込み、個別ページ、アセット、依存性、およびキャッシュ全体のフラッシュがあります。

ノート:

「キャッシュ管理」ツールは、WebCenter Sitesクラスタ・メンバーおよびそれらの共存Satellite Serverに対してのみキャッシング情報を提供します。リモートSatellite Serverのキャッシュ情報にアクセスするには、次のURLを使用してください。

http://<server>:<port>/<application_context_path>/Inventory?username=<SatelliteServer>&password=<password>&detail=debug

キャッシュ管理の使用 - CASキャッシュ

この章では、CASキャッシュのキャッシュ管理について説明します。

この項には次のトピックが含まれます:

CASキャッシュ概要フォームの概要

CASキャッシュ概要・フォームには、各キャッシュの次の基本データ(値は推定)がリストされます。

  • 合計数(キャッシュされたエレメントの合計数)

  • メモリー格納数(メモリー内のキャッシュされたエレメントの数)

  • ディスク格納数(ディスク上のキャッシュされたエレメントの数)

  • キャッシュ・ヒット(メモリーとディスクの両方から取得されたキャッシュ済エレメントの数)

  • メモリー・ヒット(メモリーから取得されたキャッシュ済エレメントの数)

  • ディスク・ヒット(ディスクから取得されたキャッシュ済エレメントの数)

  • キャッシュ・ミス(キャッシュ内でエレメントが見つからなかった回数)

  • 削除件数(キャッシュから削除したエレメントの数)

  • 平均取得時間(エレメントの取得にかかったミリ秒数の平均)

  • メモリーの最大エレメント(メモリー内で許容されるエレメントの最大数)

  • ディスクの最大エレメント(ディスク上で許容されるエレメントの最大数)

  • ディスクへのオーバーフロー(メモリーがいっぱいになったときにエレメントがディスクに書き込まれるかどうか)

このフォームには、次のオプションもあります。特に配信システムではサイトのパフォーマンスに影響を与えることがあるため、これらは注意深く使用する必要があります。

  • ディスクへのキャッシュのメモリー・ストア全体の書込み。このオプションは、WebCenter Sitesがシャットダウンの前にキャッシュのメモリー・ストアをディスクに自動的に書き込むように設定されていない場合に特に役立つことがあります。

  • キャッシュのメモリー・ストアおよびディスク・ストア全体のフラッシュ

ノート:

レガシーのページ・キャッシングが有効な場合、キャッシュされたページ・データはSystemPageCache表に格納され、格納されたデータに関する情報は「概要」ウィンドウには表示されません。

概要キャッシュ情報を表示および使用するには::

  1. 「一般的な管理」ツリーで、「管理」ノード、「システム・ツール」ノード、「キャッシュ管理」ノード、「CASキャッシュ」ノードの順に展開し、「概要」をダブルクリックします。

    次の図の「サマリー」ページが表示されます。

    図29-6 CASキャッシュの概要

    図29-6の説明が続きます
    「図29-6 CASキャッシュの概要」の説明
  2. 「チケット・キャッシュ」または「セッション・キャッシュ」(または両方)のチェック・ボックスを選択し、「ディスクへの書込み」をクリックして、選択したキャッシュのメモリー・ストア全体をディスクに書き込みます。
  3. 「チケット・キャッシュ」または「セッション・キャッシュ」(または両方)のチェック・ボックスを選択し、「キャッシュのフラッシュ」をクリックして、選択したキャッシュのメモリー・ストアおよびディスク・ストアをフラッシュします。

クラスタ情報の使用

Sigarが構成されている場合、このフォームには、追加の各WebCenter Sitesクラスタ・メンバーの名前、URL、ポートおよびGUIDがリストされます。

クラスタ情報を表示および使用するには:

  1. 「一般的な管理」ツリーで、「管理」を開き、「システム・ツール」ノードを開きます。
  2. 「システム・ツール」ノードで、「キャッシュ管理」ノード、「CASキャッシュ」ノードの順に展開し、「クラスタ情報」をダブルクリックします。

「クラスタ情報」ページが表示されます(次の図を参照)。

図29-7 「クラスタ情報」フォーム

図29-7の説明が続きます
「図29-7 「クラスタ情報」フォーム」の説明

キャッシュ管理の使用 - 結果セットのキャッシュ

Oracle WebCenter Sitesによって、システム・パフォーマンスの最適化に役立つように結果セットがキャッシュされます。キャッシングにより、同じ情報に対して問合せを繰り返すことによるデータベースの過負荷が防止され、さらに、キャッシュから提供すると、別のデータベースの参照を実行するよりも常に高速です。

デフォルトでは、WebCenter Sitesは、結果セットをハッシュ表のかわりにinCacheフレームワークに格納します。どちらのキャッシュ・フレームワークでもJavaメモリーが使用されます。Adminインタフェースのプロパティ管理ツールを使用して、(wcs_properties.jsonで)rsCacheOverInCacheプロパティをtrueまたはfalseに設定することによって、フレームワークを切り替えることができます。

inCacheによる結果セット・キャッシングが有効になると、「システム・ツール」ノードに結果セットのキャッシュ・ツールが表示され、この項で説明したキャッシュやその内容に関する統計情報を提供します。結果セット・キャッシュの詳細は、『Oracle WebCenter Sitesでの開発』結果セット・キャッシュおよび問合せの操作に関する項を参照してください。

この項の内容は次のとおりです。

inCacheを使用した結果セットのキャッシングの有効化と構成

inCacheを使用した結果セットのキャッシングが有効でない場合、デフォルトでハッシュ表でのキャッシングが有効化されます。

結果セットのキャッシュを有効化および構成するには::

  1. 次のように結果セットのキャッシングを有効化します。

    1. linked-cache.xml構成ファイルがアプリケーション・サーバーのクラスパス(WEB-INF/classesディレクトリ)に存在していることを確認します。

    2. Adminインタフェースで、プロパティ管理ツールにアクセスし、rsCacheOverInCacheプロパティを見つけ、その値をtrueに設定します。プロパティ管理ツールを使用してプロパティを変更する手順は、『Oracle WebCenter Sitesプロパティ・ファイル・リファレンス』キャッシュ・カテゴリのプロパティに関する項を参照してください。

  2. 次のように結果セットのキャッシングを構成します。

    プロパティ管理ツールで、次の結果セットのキャッシングのプロパティの値を設定します。

    • cc.cacheResults – キャッシュする結果セットのデフォルトの数を指定します。

    • cc.cacheResultsTimeout – キャッシュされた結果セットを保持する分数を指定します。

    • cc.cacheResultsAbs – キャッシュされた結果セットに対して有効期限を計算する方法を指定します。

サマリー・ビュー

結果セットのキャッシュの概要表示には、すべてのキャッシュの統計情報が表示されます。概要表からキャッシュを選択して、それに含まれるデータベース問合せを表示できます。さらに、キャッシュに含まれるデータベース問合せの結果セット・エレメントを表示できます。

キャッシュ情報を表示するには::

  1. 「一般的な管理」ツリーで、「管理」ノード、「システム・ツール」ノード、「キャッシュ管理」ノード、「結果セットのキャッシュ」ノードの順に展開し、「概要」をダブルクリックします。

    「inCache上の結果セットのキャッシュ」フォームが表示されます。

  2. 概要表の上にあるボタンをクリックします。
    • リフレッシュ: 概要表の結果をリフレッシュします。

    • フィルタ (キャッシュ): 概要表に表示する結果を、選択したキャッシュのみに絞り込みます。

    • クリア: 選択したキャッシュを消去します。

    • 無効化: 選択したキャッシュを無効化します。すべての無効化された結果セット・エレメントは、定期的に実行される消去スレッドによって消去されます。

      各結果セット・エレメントには、それが依存する表のリストが含まれています。無効化された結果セット・エレメントが要求されたときは、データベースから読み取られ、キャッシュにリロードされます。

    次の図に、各列値の計算方法を示します。

    表29-1 概要表の列の説明

    列名 説明

    キャッシュ

    キャッシュの名前。

    キャッシュ内の結果セット・エレメントの数。結果セット・エレメントは、キーと値のペアです。ここでキーは問合せであり、値はその問合せによって戻される結果です。

    最大数

    キャッシュの容量(キャッシュで許容される結果セット・エレメントの最大数)。

    フィル率

    キャッシュ容量の使用率: (数/最大数) x 100

    ヒット

    すべての結果セット・エレメントがキャッシュから読み取られた回数の合計。

    ミス

    キャッシュで結果セット・エレメントが見つからなかった回数。

    ヒット率

    ヒットの割合: [ヒット/ (ヒット+ミス)] x 100

    期限切れミス

    期限切れになったが削除されていない結果セット・エレメントが原因のミスの数。

    取得時間

    get操作にかかった平均時間(ミリ秒単位)。

    プット

    データベースの問合せに続いて、キャッシュに結果セット・エレメントが入れられた回数。

    更新

    キャッシュ内の個々の結果セット・エレメントが更新された回数。

    期限切れ

    期限切れ結果セット・エレメントの数。これらは、バックグラウンドで定期的に実行されるクリーニング・スレッドによって削除されます。

    除去済

    いずれかの理由(手動によるクリア操作またはクリーニング・スレッドなど)で削除された結果セット・エレメントの数。

    削除済

    削除済結果セット・エレメントの数。削除は、キャッシュの容量を超えたときに実行されます。

    不変

    キャッシュ内のすべての結果セット・エレメントの有効期限が無期限になっているかどうかを示します。

    TTL

    有効時間。結果セット・エレメントがキャッシュ内に留まる時間の長さ(秒数)。

    TTI

    アイドル時間。この時間内に結果セット・エレメントがヒット(キャッシュから読取り)されなかった場合、それがアイドルとしてマークされます。

  3. キャッシュの内容の詳細を表示するには、概要表のキャッシュ名をクリックします。

    詳細ビューが開き、各キー(問合せ)とそれらに関連する統計が表示されます。また、キャッシャのコンテンツをキー、有効期限、および依存性によって検索するための検索フィールドも表示されます(次の図を参照)。

    図29-8 キャッシュ・コンテンツの詳細ビュー

    図29-8の説明が続きます
    「図29-8 キャッシュ・コンテンツの詳細ビュー」の説明

    フォームをリフレッシュするには、「検索」をクリックします。

    次の表に、キャッシュ詳細の各列についての説明を示します。

    表29-2 キャッシュ詳細表の列の説明

    列名 説明

    キー

    結果セット・エレメントのキー(問合せ)

    依存性

    問合せの実行対象の表のリスト

    作成時間

    結果セット・エレメントがキャッシュ内に入れられたタイミング。

    最終アクセス時間

    このキャッシュされた結果セット・エレメントが最後にアクセスされたタイミング。

    期限切れ時間

    この結果セット・エレメントの期限が切れるタイミング。

  4. キーの結果セット・エレメントを表示するには、キー(問合せ)をクリックします。

    結果セットフォームが表示されます。

    表内で開く列は、動的であり、サイトのデータ・モデルおよび問合せの設定方法によって異なります。

クラスタ情報の表示

Sigarが構成されている場合、「クラスタ情報」フォームには、追加の各WebCenter Sitesクラスタ・メンバーの名前、URL、ポートおよびGUIDがリストされます。

クラスタ情報を表示および使用するには:

  1. 「一般的な管理」ツリーで、「管理」ノードを展開し、「システム・ツール」を展開し、「キャッシュ管理」ノードを選択し、「結果セットのキャッシュ」ノードを展開し、次に「クラスタ情報」をダブルクリックします。

    「クラスタ情報」フォームが表示されます(次の図を参照)。

図29-9 「クラスタ情報」フォーム

図29-9の説明が続きます
「図29-9 「クラスタ情報」フォーム」の説明

キャッシュ管理の使用 - Sitesキャッシュ

次の各トピックでは、Sitesキャッシュのキャッシュ管理に関する情報を提供します。

Sitesキャッシュ概要フォームの概要

Sitesキャッシュ概要・フォームには、各キャッシュの次の基本データ(値は推定)がリストされます。

  • 合計数(キャッシュされたエレメントの合計数)

  • メモリー格納数(メモリー内のキャッシュされたエレメントの数)

  • ディスク格納数(ディスク上のキャッシュされたエレメントの数)

  • キャッシュ・ヒット(メモリーとディスクの両方から取得されたキャッシュ済エレメントの数)

  • メモリー・ヒット(メモリーから取得されたキャッシュ済エレメントの数)

  • ディスク・ヒット(ディスクから取得されたキャッシュ済エレメントの数)

  • キャッシュ・ミス(キャッシュ内でエレメントが見つからなかった回数)

  • 削除件数(キャッシュから削除したエレメントの数)

  • 平均取得時間(エレメントの取得にかかったミリ秒数の平均)

  • メモリーの最大エレメント(メモリー内で許容されるエレメントの最大数)

  • ディスクの最大エレメント(ディスク上で許容されるエレメントの最大数)

  • ディスクへのオーバーフロー(メモリーがいっぱいになったときにエレメントがディスクに書き込まれるかどうか)

このフォームには、次のオプションもあります。特に配信システムではサイトのパフォーマンスに影響を与えることがあるため、これらは注意深く使用する必要があります。

  • ディスクへのキャッシュのメモリー・ストア全体の書込み。このオプションは、WebCenter Sitesがシャットダウンの前にキャッシュのメモリー・ストアをディスクに自動的に書き込むように設定されていない場合に特に役立つことがあります。

  • キャッシュのメモリー・ストアおよびディスク・ストア全体のフラッシュ

ノート:

レガシーのページ・キャッシングが有効な場合、キャッシュされたページ・データはSystemPageCache表に格納され、格納されたデータに関する情報は「概要」ウィンドウには表示されません。このウィンドウには「ページ・キャッシュのクリア」ボタンも表示され、それを使用して、システム・ページ・キャッシュとCo-Res SSキャッシュに格納されているデータをフラッシュできます。

システム・ページ・キャッシュはレガシーなので、使用するには有効化する必要があります。それには、AppServerのJVMパラメータとして次の設定を追加して、Ehcacheを無効にします。

-Dcs.useEhcache=false

概要キャッシュ情報を表示および使用するには::

  1. 「一般的な管理」ツリーで、「管理」ノード、「システム・ツール」ノード、「キャッシュ管理」ノード、「Sitesキャッシュ」ノードの順に展開し、「概要」をダブルクリックします。

    (次の図の)「サマリー」フォームが表示されます。

    図29-10 「Sitesキャッシュ」の「概要」

    図29-10の説明が続きます
    「図29-10 「Sitesキャッシュ」の「概要」」の説明
  2. 「ページ・キャッシュ」「キャッシュ依存性」「アセット・キャッシュ」または「URLキャッシュ」のチェック・ボックスを選択し、「ディスクへの書込み」をクリックして、選択したキャッシュのメモリー・ストア全体をディスクに書き込みます。
  3. 「ページ・キャッシュ」「キャッシュ依存性」「アセット・キャッシュ」または「URLキャッシュ」のチェック・ボックスを選択し、「キャッシュのフラッシュ」をクリックして、選択したキャッシュのメモリー・ストアおよびディスク・ストアをフラッシュします。

システム・ページ・キャッシングを有効にしている場合、「ページ・キャッシュのクリア」というラベルの付いたボタンが「キャッシュのフラッシュ」ボタンの下に表示されます。「ページ・キャッシュのクリア」をクリックすると、SystemPageCache表およびCo-Res SSキャッシュがフラッシュされます。

ページ・キャッシュの使用

このフォームには、キャッシュされたページごとに、訪問者数、作成時間、最終アクセス時間、有効期限、依存性などの統計がリストされます。表の凡例は、追跡される情報のタイプを特定しています(無効化されたページ、依存性の更新、依存性の生成数に対する変更)。フォームには、次のオプションも用意されています。

  • キャッシュでの特定のページの検索 – 検索はCPUに負荷がかかるため、配信システムでは注意して使用する必要があります。

  • キャッシュからのページのフラッシュ

  • ページのHTML情報の表示

  • ページ依存性の参照

ページ・キャッシュのアイテムの表示および使用:

  1. 「一般的な管理」ツリーで、「管理」ノード、「システム・ツール」ノード、「キャッシュ管理」ノード、「Sitesキャッシュ」ノードの順に展開し、「ページ・キャッシュ」をダブルクリックします。

    (次の図の)「ページ」フォームが表示されます。

    図29-11 Sitesページ・キャッシュ

    図29-11の説明が続きます
    「図29-11 Sitesページ・キャッシュ」の説明
  2. フォームの上部に検索領域があります。検索条件として「キー」「期限切れ時間」または「依存性」を選択します。検索する期限切れ時間を入力する場合は、mm/dd/yyyyまたはmm/dd/yyyy hh:mm:ssの形式で日時を入力します。「検索」をクリックします。
  3. 表示されたキャッシュ内アイテムのヘッダー・タイトルをクリックすると、それを基準にしてアイテムがソートされます。

    「ページ」フォームを最初にロードしたときは、すべてのアイテムが表示されます。「検索」フォームを使用して表示するアイテムを絞り込むと、キャッシュ内のアイテムを見つけやすくなります。

  4. 「キー」列では、各アイテムの下に「ページの詳細の表示」リンクが開きます。「ページの詳細の表示」をクリックすると、新しいウィンドウが開いて、ページのHTML情報が表示されます。
  5. キャッシュから選択したアセットをフラッシュするには、各アセットの左側にあるチェック・ボックスを選択します。ヘッダーにあるチェック・ボックスを選択すると、表示されているすべてのアセットが選択されます。「キャッシュのフラッシュ」をクリックすると、アセットのメモリーおよびストアがフラッシュされます。
  6. キャッシュ内の特定のアイテムのページを表示するには、各アイテムの右側にあるチェック・ボックスを選択します。ヘッダーにあるチェック・ボックスを選択すると、表示されているすべての依存性がマークされます。「ページ参照」をクリックすると、選択した依存性のページが表示されます。

    キャッシュ内の各アイテムの右側には、複数の依存性を反映して複数のチェック・ボックスが表示される場合があります。

ノート:

WebCenter Sitesを再起動した後、キャッシュ・エンジンが初期化されるまでこのフォームにはページ・キャッシュ情報は表示されません。キャッシュ・エンジンは、最初のページまたはアセットがリクエストされると初期化されます。

依存性キャッシュの使用

このフォームには、依存性キャッシュの内容と、依存性ごとの生成数がリストされます。さらに、次のオプションがあります。

  • キャッシュでの特定の依存性の検索 – 検索はCPUに負荷がかかるため、配信システムでは注意して使用する必要があります。

  • キャッシュからの依存性のフラッシュ

  • ページ依存性の参照

依存性キャッシュのアイテムの表示および使用:

  1. 「一般的な管理」ツリーで、「管理」ノード、「システム・ツール」ノード、「キャッシュ管理」ノード、「Sitesキャッシュ」ノードの順に展開し、「依存性」をダブルクリックします。

    「依存性」フォームが表示されます(図29-12)。

    図29-12 「Sitesキャッシュ」の「依存性」

    図29-12の説明が続きます
    「図29-12 「Sitesキャッシュ」の「依存性」」の説明
  2. 表示されたキャッシュ内アイテムのヘッダー・タイトルをクリックすると、それを基準にしてアイテムがソートされます。

    「依存性」フォームを初めてロードしたときは、すべてのアイテムが表示されます。「検索」フォームを使用して表示するアイテムを絞り込むと、キャッシュ内のアイテムを見つけやすくなります。

  3. キャッシュから選択したアセットをフラッシュするには、各アセットの左側にあるチェック・ボックスを選択します。ヘッダーにあるチェック・ボックスを選択すると、表示されているすべてのアセットが選択されます。「キャッシュのフラッシュ」をクリックすると、アセットのメモリーおよびストアがフラッシュされます。
  4. キャッシュ内の特定のアイテムのページを表示するには、各アイテムの右側にあるチェック・ボックスを選択します。ヘッダーにあるチェック・ボックスを選択すると、表示されているすべての依存性がマークされます。「ページ参照」をクリックすると、選択した依存性のページが表示されます。

ノート:

WebCenter Sitesを再起動した後、キャッシュ・エンジンが初期化されるまでこのフォームには依存性キャッシュ情報は表示されません。キャッシュ・エンジンは、最初のページまたはアセットがリクエストされると初期化されます。

アセット・キャッシュの使用

このフォームには、キャッシュされたアセットごとに、訪問者数、作成時間、最終アクセス時間、依存性などの統計がリストされます。表の凡例は、追跡される情報のタイプを特定しています(無効化されたアセット、依存性の更新、依存性の生成数に対する変更)。フォームには、次のオプションも用意されています。

  • キャッシュでの特定のアセットの検索。検索はCPU集約的なので、配信システム上では注意して使用してください。

  • キャッシュからのアセットのフラッシュ

  • アセットの依存性の参照

アセット・キャッシュのアイテムの表示および使用:

  1. 「一般的な管理」ツリーで、「管理」ノード、「システム・ツール」ノード、「キャッシュ管理」ノード、「Sitesキャッシュ」ノードの順に展開し、「アセット・キャッシュ」をダブルクリックします。

    (次の図の)「アセット」フォームが表示されます。

    図29-13 アセット・キャッシュ

    図29-13の説明が続きます
    「図29-13 アセット・キャッシュ」の説明
  2. フォームの上部に検索領域があります。検索条件として「キー」または「依存性」を選択し、すべてを表示するか、入力した検索値を持つアセットを表示するかを選択します。「検索」をクリックします。
  3. 表示されたキャッシュ内アイテムのヘッダー・タイトルをクリックすると、それを基準にしてアイテムがソートされます。

    「アセット」フォームを初めてロードしたときは、すべてのアセットが表示されます。「検索」フォームを使用して表示するアイテムを絞り込むと、キャッシュ内のアイテムを見つけやすくなります。

  4. キャッシュから選択したアセットをフラッシュするには、各アセットの左側にあるチェック・ボックスを選択します。ヘッダーにあるチェック・ボックスを選択すると、表示されているすべてのアセットが選択されます。「キャッシュのフラッシュ」をクリックすると、アセットのメモリーおよびストアがフラッシュされます。
  5. キャッシュ内の特定の依存性のアセットを表示するには、各アセットの右側にある依存性チェック・ボックスを選択します。ヘッダーの依存性チェック・ボックスを選択すると、表示されているすべてのアセットがマークされます。「ページ参照」をクリックすると、依存性が表示されます。

ノート:

WebCenter Sitesを再起動した後、キャッシュ・エンジンが初期化されるまでこのフォームにはアセット・キャッシュ情報は表示されません。キャッシュ・エンジンは、最初のページまたはアセットがリクエストされると初期化されます。

URLキャッシュの使用

すべてのバニティURLは、Webページで解決が完了すると、inCacheにキャッシュされます。このキャッシュは、「システム・ツール」「キャッシュ管理」ノードで参照および管理できます。

URLキャッシュのアイテムの表示および使用:

  1. 「一般的な管理」ツリーで、「管理」ノード、「システム・ツール」ノード、「キャッシュ管理」ノード、「Sitesキャッシュ」ノードの順に展開し、「URLキャッシュ」をダブルクリックします。

    (次の図の)「URL」フォームが表示されます。

    図29-14 「URL」フォームのURLキャッシュ

    図29-14の説明が続きます
    「図29-14 「URL」フォームのURLキャッシュ」の説明
  2. フォームの上部に検索領域があります。検索条件として「キー」または「依存性」を選択します。「検索」をクリックします。
  3. 表示されたキャッシュ内アイテムのヘッダー・タイトルをクリックすると、それを基準にしてアイテムがソートされます。

    「URL」フォームを初めてロードしたときは、すべてのアイテムが表示されます。「検索」フォームを使用して表示するアイテムを絞り込むと、キャッシュ内のアイテムを見つけやすくなります。

  4. キャッシュから選択したURLをフラッシュするには、各URLの左側にあるチェック・ボックスを選択します。ヘッダーのチェック・ボックスを選択すると、アセットの表示されているすべてのURLがマークされます。「キャッシュのフラッシュ」をクリックすると、URLのメモリーおよびストアがフラッシュされます。
  5. キャッシュ内の特定の依存性のURLを表示するには、各URLの右側にある依存性チェック・ボックスを選択します。ヘッダーのチェック・ボックスを選択すると、アセットの表示されているすべてのURLがマークされます。「ページ参照」をクリックすると、依存性が表示されます。

クラスタ情報の表示

Sigarが構成されている場合、「クラスタ情報」フォームには、追加の各WebCenter Sitesクラスタ・メンバーの名前、URL、ポートおよびGUIDがリストされます。

クラスタ情報を表示および使用するには:

  1. 「一般的な管理」ツリーで、「管理」ノード、「システム・ツール」ノード、「キャッシュ管理」ノード、「Sitesキャッシュ」ノードの順に展開し、「クラスタ情報」をダブルクリックします。

    (次の図の)「クラスタ情報」フォームが表示されます。

図29-15 「クラスタ情報」フォーム

図29-15の説明が続きます
「図29-15 「クラスタ情報」フォーム」の説明

キャッシュ管理の使用 - Co-Resキャッシュ

次の各トピックでは、Co-Resキャッシュのキャッシュ管理に関する情報を提供します。

Co-Res SSキャッシュ概要フォームの概要

Co-Res Satellite Serverのキャッシュ概要フォームには、各キャッシュの次の基本データ(値は推定)がリストされます。

  • 合計数(キャッシュされたエレメントの合計数)

  • メモリー格納数(メモリー内のキャッシュされたエレメントの数)

  • ディスク格納数(ディスク上のキャッシュされたエレメントの数)

  • キャッシュ・ヒット(メモリーとディスクの両方から取得されたキャッシュ済エレメントの数)

  • メモリー・ヒット(メモリーから取得されたキャッシュ済エレメントの数)

  • ディスク・ヒット(ディスクから取得されたキャッシュ済エレメントの数)

  • キャッシュ・ミス(キャッシュ内でエレメントが見つからなかった回数)

  • 削除件数(キャッシュから削除したエレメントの数)

  • 平均取得時間(エレメントの取得にかかったミリ秒数の平均)

  • メモリーの最大エレメント(メモリー内で許容されるエレメントの最大数)

  • ディスクの最大エレメント(ディスク上で許容されるエレメントの最大数)

  • ディスクへのオーバーフロー(メモリーがいっぱいになったときにエレメントがディスクに書き込まれるかどうか)

このフォームには、次のオプションもあります。特に配信システムではサイトのパフォーマンスに影響を与えることがあるため、これらは注意深く使用する必要があります。

  • ディスクへのキャッシュのメモリー・ストア全体の書込み。このオプションは、WebCenter Sitesがシャットダウンの前にキャッシュのメモリー・ストアをディスクに自動的に書き込むように設定されていない場合に特に役立つことがあります。

  • キャッシュのメモリー・ストアおよびディスク・ストア全体のフラッシュ

ノート:

レガシーのページ・キャッシングが有効な場合、キャッシュされたページ・データはSystemPageCache表に格納され、格納されたデータに関する情報は「概要」ウィンドウには表示されません。

概要キャッシュ情報を表示および使用するには::

  1. 「一般的な管理」ツリーで、「管理」ノード、「システム・ツール」ノード、「キャッシュ管理」ノード、「Co-Res SSキャッシュ」ノードの順に展開し、「概要」をダブルクリックします。

    (次の図の)「サマリー」ページが表示されます。

    図29-16 「Co-Res SSキャッシュ」の「概要」

    図29-16の説明が続きます
    「図29-16 「Co-Res SSキャッシュ」の「概要」」の説明
  2. 「ページ・キャッシュ」「キャッシュ依存性」または「URLキャッシュ」のチェック・ボックスを選択し、「ディスクへの書込み」をクリックして、選択したキャッシュのメモリー・ストア全体をディスクに書き込みます。
  3. 「ページ・キャッシュ」「キャッシュ依存性」または「URLキャッシュ」のチェック・ボックスを選択し、「キャッシュのフラッシュ」をクリックして、選択したキャッシュのメモリー・ストアおよびディスク・ストアをフラッシュします。

ページ・キャッシュの使用

このフォームには、キャッシュされたページごとに、訪問者数、作成時間、最終アクセス時間、有効期限、依存性などの統計がリストされます。表の凡例は、追跡される情報のタイプを特定しています(無効化されたページ、依存性の更新、依存性の生成数に対する変更)。フォームには、次のオプションも用意されています。

  • キャッシュでの特定のページの検索 – 検索はCPUに負荷がかかるため、配信システムでは注意して使用する必要があります。

  • キャッシュからのページのフラッシュ

  • ページのHTML情報の表示

  • ページ依存性の参照

ページ・キャッシュのアイテムの表示および使用:

  1. 「一般的な管理」ツリーで、「管理」ノード、「システム・ツール」ノード、「キャッシュ管理」ノード、「Co-Res SSキャッシュ」ノードの順に展開し、「ページ・キャッシュ」をダブルクリックします。

    (次の図の)「ページ」フォームが表示されます。

    図29-17 Co-Res SSページ・キャッシュ

    図29-17の説明が続きます
    「図29-17 Co-Res SSページ・キャッシュ」の説明
  2. フォームの上部に検索領域があります。検索条件として「キー」「期限切れ時間」または「依存性」を選択します。検索する期限切れ時間を入力する場合は、mm/dd/yyyyまたはmm/dd/yyyy hh:mm:ssの形式で日時を入力します。「検索」をクリックします。
  3. 表示されたキャッシュ内アイテムのヘッダー・タイトルをクリックすると、それを基準にしてアイテムがソートされます。

    「ページ」フォームを最初にロードしたときは、すべてのアイテムが表示されます。「検索」フォームを使用して表示するアイテムを絞り込むと、キャッシュ内のアイテムを見つけやすくなります。

  4. 「キー」列では、各アイテムの下に「ページの詳細の表示」リンクが開きます。「ページの詳細の表示」をクリックすると、新しいウィンドウが開いて、ページのHTML情報が表示されます。
  5. キャッシュから選択したアセットをフラッシュするには、各アセットの左側にあるチェック・ボックスを選択します。ヘッダーにあるチェック・ボックスを選択すると、表示されているすべてのアセットが選択されます。「キャッシュのフラッシュ」をクリックすると、アセットのメモリーおよびストアがフラッシュされます。
  6. キャッシュ内の特定のアイテムのページを表示するには、各アイテムの右側にあるチェック・ボックスを選択します。ヘッダーにあるチェック・ボックスを選択すると、すべてがマークされます。「ページ参照」をクリックすると、選択した依存性のページが表示されます。

    キャッシュ内の各アイテムの右側には、複数の依存性を反映して複数のチェック・ボックスが表示される場合があります。

ノート:

WebCenter Sitesを再起動した後、キャッシュ・エンジンが初期化されるまでこのフォームにはページ・キャッシュ情報は表示されません。キャッシュ・エンジンは、最初のページまたはアセットがリクエストされると初期化されます。

依存性キャッシュの使用

このフォームには、依存性キャッシュの内容と、依存性ごとの生成数がリストされます。さらに、次のオプションがあります。

  • キャッシュでの特定の依存性の検索。検索はCPU集約的なので、配信システム上では注意して使用してください。

  • キャッシュからの依存性のフラッシュ

  • ページ依存性の参照

依存性キャッシュのアイテムの表示および使用:

  1. 「一般的な管理」ツリーで、「管理」ノード、「システム・ツール」ノード、「キャッシュ管理」ノード、「Co-Res SSキャッシュ」ノードの順に展開し、「依存性」をダブルクリックします。

    (次の図の)「依存性」フォームが表示されます。

    図29-18 「Co-Res SSキャッシュ」の「依存性」

    図29-18の説明が続きます
    「図29-18 「Co-Res SSキャッシュ」の「依存性」」の説明
  2. 表示されたキャッシュ内アイテムのヘッダー・タイトルをクリックすると、それを基準にしてアイテムがソートされます。

    「依存性」フォームを初めてロードしたときは、すべてのアイテムが表示されます。「検索」フォームを使用して表示するアイテムを絞り込むと、キャッシュ内のアイテムを見つけやすくなります。

  3. キャッシュから選択したアセットをフラッシュするには、各アセットの左側にあるチェック・ボックスを選択します。ヘッダーにあるチェック・ボックスを選択すると、表示されているすべてのアセットが選択されます。「キャッシュのフラッシュ」をクリックすると、アセットのメモリーおよびストアがフラッシュされます。
  4. キャッシュ内の特定のアイテムのページを表示するには、各アイテムの右側にあるチェック・ボックスを選択します。ヘッダーにあるチェック・ボックスを選択すると、表示されているすべての依存性がマークされます。「ページ参照」をクリックすると、選択した依存性のページが表示されます。

ノート:

WebCenter Sitesを再起動した後、キャッシュ・エンジンが初期化されるまでこのフォームには依存性キャッシュ情報は表示されません。キャッシュ・エンジンは、最初のページまたはアセットがリクエストされると初期化されます。

URLキャッシュの使用

すべてのバニティURLは、Webページで解決が完了すると、inCacheにキャッシュされます。このキャッシュは、「システム・ツール」「キャッシュ管理」ノードで参照および管理できます。

URLキャッシュのアイテムの表示および使用:

  1. 「一般的な管理」ツリーで、「管理」ノード、「システム・ツール」ノード、「キャッシュ管理」ノード、「Co-Res SSキャッシュ」ノードの順に展開し、「URLキャッシュ」をダブルクリックします。

    (次の図の)「URL」フォームが表示されます。

    図29-19 「URL」フォームのURLキャッシュ

    図29-19の説明が続きます
    「図29-19 「URL」フォームのURLキャッシュ」の説明
  2. フォームの上部に検索領域があります。検索条件として「キー」または「依存性」を選択します。「検索」をクリックします。
  3. 表示されたアイテムのヘッダー・タイトルをクリックすると、それを基準にしてアイテムがソートされます。

    「URL」フォームを初めてロードしたときは、すべてのアイテムが表示されます。「検索」フォームを使用して表示するアイテムを絞り込むと、キャッシュ内のアイテムを見つけやすくなります。

  4. キャッシュから選択したURLをフラッシュするには、各URLの左側にあるチェック・ボックスを選択します。ヘッダーのチェック・ボックスを選択すると、アセットの表示されているすべてのURLがマークされます。「キャッシュのフラッシュ」をクリックすると、URLのメモリーおよびストアがフラッシュされます。
  5. キャッシュ内の特定の依存性のURLを表示するには、各URLの右側にある依存性チェック・ボックスを選択します。ヘッダーのチェック・ボックスを選択すると、アセットの表示されているすべてのURLがマークされます。「ページ参照」をクリックすると、依存性が表示されます。

クラスタ情報の表示

Sigarが構成されている場合、「クラスタ情報」フォームには、追加の各WebCenter Sitesクラスタ・メンバーの名前、URL、ポートおよびGUIDがリストされます。

クラスタ情報を表示および使用するには:

  1. 「一般的な管理」ツリーで、「管理」ノード、「システム・ツール」ノード、「キャッシュ管理」ノード、「Co-Res SSキャッシュ」ノードの順に展開し、「クラスタ情報」をダブルクリックします。

    (次の図の)「クラスタ情報」フォームが表示されます。

図29-20 「クラスタ情報」フォーム

図29-20の説明が続きます
「図29-20 「クラスタ情報」フォーム」の説明

ログ・ビューアの使用

「ログ・ビューア」ツールによって、WebCenter SitesAdminインタフェースからlogging-config.xmlファイルに指定されているWebCenter Sitesログの内容を表示、末尾を表示、ダウンロード、および検索できます。ログの合計サイズがツールのパフォーマンスに影響するため、ログ・サイズが100MBを超える場合、管理者にはこれが通知され、続行するか取り消すかを選択できます。

次の各トピックでは、ログ・ビューア・ツールの使用について説明します。

ログの表示

WebCenter Sitesログの内容全体を、最新の文または特定の時点に書き込まれた文から表示することができます。

ログの内容を表示するには::

  1. 「一般的な管理」ツリーで、「管理」ノード、「システム・ツール」ノードの順に展開し、「ログ・ビューア」をダブルクリックします。

    「ログ・ビューア」フォームに、ログの最新の100行が表示されます。

  2. 特定の時点に書き込まれた文に移動するには、次のように実行します。

    1. カレンダ・アイコンをクリックして日付と時刻を選択するか、yyyy-mm-dd hh:mm:ss形式で日付と時刻を手動で入力します。

      ノート:

      この機能は、logging-config.xmlファイルで指定されているタイムスタンプ・パターンで書き込まれたログ文のみを対象にしています。

    2. 「ログの表示」をクリックします。

      「ログ・ビューア」フォームが表示されます。

      フォームに、指定した日付と時刻以降に書き込まれた文が表示されます。

ログの末尾の表示

別のウィンドウにWebCenter Sitesログの末尾を表示できます。このオプションは、特に、例外を発生させるアクションの実行中にログに書き込まれる文を追跡する場合に役立ちます。

ログの内容の末尾を表示するには::

  1. 「一般的な管理」ツリーで、「管理」ノード、「システム・ツール」の順に展開し、「ログ・ビューア」をダブルクリックします。

    「ログ・ビューア」フォームが表示されます(次の図を参照)。

    図29-21 「ログ・ビューア」フォーム

    図29-21の説明が続きます
    「図29-21 「ログ・ビューア」フォーム」の説明
  2. 「ログの末尾」をクリックします。

    ログ内の最新の100行が新しいウィンドウに表示され、5秒ごとにリフレッシュされます。

ログのダウンロード

WebCenter Sitesログの内容全体を含む圧縮ファイルをダウンロードできます。

ログの内容のダウンロードするには::

  1. 「一般的な管理」ツリーで、「管理」ノード、「システム・ツール」ノードの順に展開し、「ログ・ビューア」をダブルクリックします。

    「ログ・ビューア」フォームが表示されます(図29-21)。

  2. 「ログのダウンロード」をクリックします。
  3. WebCenter Sitesログを含む圧縮ファイルを開くか保存します。ログが複数のファイルに渡る場合は、各ファイルを含めます。

ログの検索

WebCenter Sitesログの内容を特定の情報について検索できます。

ログの内容を検索するには::

  1. 「一般的な管理」ツリーで、「管理」ノード、「システム・ツール」ノードの順に展開し、「ログ・ビューア」をダブルクリックします。

    「ログ・ビューア」フォームが表示されます(図29-21)。

  2. 大文字小文字を区別するには、「大/小文字の区別」チェック・ボックスを選択します。デフォルトでは、大文字小文字の区別はUS-ASCII文字のみを対象としています。大文字小文字の区別をUnicode文字にも適用する場合は、「Unicode Case」チェック・ボックスも選択します。「Unicode Case」チェック・ボックスは、「大/小文字の区別」チェック・ボックスを選択した場合に表示されます。
  3. 検索でJava正規表現を使用できるようにする場合は、「正規表現」チェック・ボックスを選択します。「正規表現」チェック・ボックスを選択すると、「すべてにドット」および「複数行」チェック・ボックスが表示されます。これらを使用して、正規表現設定を調整します。
    • ドット(.)を任意の文字および行の終了文字と一致させる場合は、「すべてにドット」チェック・ボックスを選択します。このチェック・ボックスの選択が解除されている場合、ドットは文字にのみ一致します。

    • カレット( ^)を行の先頭と、ドル記号($)を行の終わりと一致させるには、「複数行」チェック・ボックスを選択します。

      ノート:

      正規表現を使用して検索する場合、1つの検索結果のログの行数は、最大40行に制限されます。

  4. 検索フィールドに、ログで検索する表現を入力します。
  5. 「ページ当たりの結果数」フィールドで、各ページにリストする結果の数を選択します。
  6. 「ログの検索」をクリックします。

    「ログ・ビューア」フォームに、検索に一致するログの行が表示されます。

  7. より大きなコンテキストで検索結果を表示するには、結果行の下の「ログの表示」をクリックします。

    検索に一致する行から始めて100行のログが、新しいウィンドウに表示されます。

パフォーマンス・テスト

WebCenter Sitesから提供されたツール(「管理」タブの「システム・ツール」)で、ファイル・システムとLuceneの索引作成のパフォーマンスを判断できます。

WebCenter Sitesのパフォーマンス・テスト・ツールは次のとおりです。

ファイル・システムのテスト

「ファイル・システムのテスト」ツールによって、ローカル・アプリケーション・サーバー・ディレクトリと共有ファイル・システム(<cs_install_dir>/Shared)の中央ディレクトリをテストし、提供されているベンチマークとそれらのパフォーマンスを比較できます。

表29-3 テストされるファイル・システム

FileSystem 説明

spc

すべてのWebCenter Sitesクラスタ・メンバーの共有ページ・キャッシュ・ディレクトリ。

サンプル・パス:

\cs76\Shared\SystemPageCache\

local

サーブレット・コンテキスト情報の一時ディレクトリ。

サンプル・パス:

\apache-tomcat-6.0.16\work\Catalina\localhost\cs

data

すべてのWebCenter Sitesクラスタ・メンバーの共有BLOBデータ・ディレクトリ。

サンプル・パス:

\cs76\Shared\ccurl

sync

すべてのWebCenter Sitesクラスタ・メンバーの共有同期ディレクトリ。

サンプル・パス:

\cs76\Shared\clustersync

テスト・スイートは、ローカル・アプリケーション・サーバー・ディレクトリと共有ファイル・システム・ディレクトリで実行されるいくつかのテストで構成されています。これらのテストのそれぞれによって複数のスレッドが実行されます。各スレッドによって、空のファイルが作成され、そのファイルへの書込み、そのファイルの読取り、そのファイルの削除が実行されます。使用可能なテスト・スイートは次のとおりです。

  • 小規模のテスト: 合計16個のテストが実行されます(4個のテストが前述の表にリストされているディレクトリそれぞれに対して実行されます)。

  • 中規模のテスト: 合計64個のテストが実行されます(16個のテストが前述の表にリストされているディレクトリそれぞれに対して実行されます)。

  • 大規模のテスト – 合計384個のテストが実行されます(96個のテストが前述の表にリストされているディレクトリそれぞれに対して実行されます)。

ファイル・システムをテストするには::

  1. 「一般的な管理」ツリーで、「管理」ノード、「システム・ツール」ノード、「パフォーマンス・テスト」ノードの順に展開し、「ファイル・システムのテスト」をダブルクリックします。

    「ファイル・システムのテスト」フォームが表示されます。

  2. 実行するテストのタイプを選択し、「テストの開始」をクリックします。

    ノート:

    • テストに時間がかかりすぎたり、パフォーマンスへの影響が大きすぎたりする場合は、「テストの停止」をクリックできます。

    • ファイル・システム・テストの結果は、テストが完了したときにのみ、提供されているベンチマークと比較できます。

  3. テストが完了したら、「パフォーマンスの概要」表の全体的な結果を確認します。次の情報が、ディレクトリごとに表示されます。

    • 太字で表示されている数字はベンチマークです。このベンチマークは、NFSバージョン4を介して10K RPM SAS300 HDに接続されているOracle Secure Linux 5.4システム上で標準テストを実行することで計算されました。クライアントとサーバーの両方が同じネットワーク・スイッチ上にあり、テスト時に他のトラフィックはありませんでした。

    • 「ファイル・システム」は、テストが実行されたディレクトリを指定します。

    • 「パス」は、ファイル・システム・テストが実行されたディレクトリのパスを指定します。

    • 「作成」は、作成操作の実行にかかったミリ秒数の平均を指定します。

    • 「書込み」は、書込み操作の実行にかかったミリ秒数の平均を指定します。

    • 「読取り」は、読取り操作の実行にかかったミリ秒数の平均を指定します。

    • 「削除」は、削除操作の実行にかかったミリ秒数の平均を指定します。

  4. 各テストの詳細は、グラフ(「パフォーマンスの概要」表の下にある)およびテスト結果表(グラフの下にある)を確認してください。

  5. 単一テストの結果を表示するには、グラフ上のポイントにマウスを置くか、テスト結果表の行に移動します。

    次の情報が、テストごとに表に表示されます。
    • 「テスト」は、各テストのシリアル番号を示します。

    • 「スレッド」は、テスト中に作成されたスレッドの数をリストします。

    • 「ファイル」は、スレッド1つ当たりに対して作成されたファイルの数をリストします。

    • 「サイズ」は、ファイル1つ当たりのバイト数を示します。

    • 「読取り」は、テストによって各ファイルが読み取られた回数をリストします。

    • 「ロック」は、各ファイルがロックされたかどうかを示します(ランダム・アクセス・ロック操作)。

    • 「属性」は、テスト中に各ファイルの属性が読み取られたかどうかをリストします。

    • 「モード」は、スレッド中にファイルにアクセスするためのJava I/Oランダム・アクセス・モードをリストします。

    • 「ファイル・システム」は、テストが実行されたディレクトリをリストします。

    • 「作成」は、テストによる作成操作の実行にかかったミリ秒数の最小、最大および平均をリストします。

    • 「書込み」は、テストによる書込み操作の実行にかかったミリ秒数の最小、最大および平均をリストします。

    • 「読取り」は、テストによる読取り操作の実行にかかったミリ秒数の最小、最大および平均をリストします。

    • 「削除」は、テストによる削除操作の実行にかかったミリ秒数の最小、最大および平均をリストします。

    • 「合計テスト時間」は、テストの完了にかかったミリ秒数の合計をリストします。

    テスト結果表で、行を開き、特定のテスト中に作成された各スレッドに関する詳細を表示します。次の情報が、スレッド詳細表に表示されます。
    • 「スレッド」は、各スレッドのシリアル番号を示します。

    • 「作成」は、スレッドが空のファイルの作成にかかったミリ秒数の合計を示します。

    • 「書込み」は、スレッドがファイルへの書込みの終了にかかったミリ秒数の合計を示します。

    • 「読取り」は、スレッドが、それが作成したファイルの読取りにかかったミリ秒数の合計を示します。

    • 「削除」は、スレッドがファイルの削除にかかったミリ秒数の合計を示します。

    ノート:

    • グラフ上の各ポイントおよび表内の行には、単一テストに関する情報が表示されます。

    • グラフのポイントにマウスを置いて単一テストの詳細を表示するには、Internet Explorer以外のブラウザを使用します。

Luceneの索引作成テスト

Luceneの索引作成テスト・ツールを使用すると、共有ファイル・システム(<cs_install_dir>/Shared/lucene)またはNIO (ノンブロッキングI/O) (sharefs://Shared/lucene)のいずれかの共有ファイル・システムで、Luceneの索引作成のパフォーマンスをテストできます。これらのテストの結果は、ベンチマーク結果と比較されます。

複数のテストで構成されるテスト・スイートは、共有ファイル・システムまたはNIOのLucene索引ファイルで実行されます。これらの各テストでは、20のアセットの索引を作成、再作成、および削除します。使用可能なテスト・スイートは次のとおりです。
  • 合計16のテストを実行する小規模のテスト・スイート。

  • 合計64のテストを実行する中規模のテスト・スイート。

  • 合計384のテストを実行する大規模のテスト・スイート。

Luceneの索引作成をテストするには:

  1. 「一般的な管理」ツリーで、「管理」ノード、「システム・ツール」ノード、「パフォーマンス・テスト」ノードの順に展開し、「Luceneの索引作成テスト」をダブルクリックします。
  2. 「Luceneの索引作成テスト」フォームで、実行するテストのタイプを選択し、「テストの開始」をクリックします。

    ノート:

    • テストに時間がかかりすぎたり、パフォーマンスに影響がある場合は、「テストの停止」をクリックできます。

    • Luceneの索引作成テストの結果は、テストが完了したときにのみ、提供されているベンチマークと比較できます。これらのベンチマークは、Oracle Linux 7u1 (Intel 64ビット、16GB RAM)および12.1.0.2 Oracle Database (テスト中に追加のトラフィックは発生しません)で標準テストを実行することで提供されます。

  3. テストが完了したら、「パフォーマンスの概要」表の全体的な結果を確認します。
    次の情報は「パフォーマンスの概要」に示されます。
    • 太字で表示されている数字はベンチマークを示します。ベンチマークは、内部テストによって確立されます。

    • 「ファイル・システム」は、テストが実行されたディレクトリを示します。

    • 「パス」は、Luceneの索引作成テストが実行されたディレクトリのパスを示します。

    • 「索引」では、実行されるすべてのテストで20のアセットの索引の作成操作の最小/最大/平均時間(秒)を指定します。

    • 「索引の再作成」では、実行されるすべてのテストで20のアセットの索引の再作成操作の最小/最大/平均時間(秒)を指定します。

    • 「削除」では、実行されるすべてのテストで20のアセットの削除操作の最小/最大/平均時間(秒)を指定します。

  4. 各テストの詳細は、グラフ(「パフォーマンスの概要」表の下にある)およびテスト結果表(グラフの下にある)を確認してください。
  5. 単一テストの結果を表示するには、グラフ上のポイントにマウスを置くか、テスト結果表の目的の行に移動します。
    次の情報はグラフに表示されます
    • 「スレッド」は、作成されるスレッドの数を指定します。「Luceneの索引作成テスト」では単一スレッドです。

    • 「索引」では、20のアセットの索引を作成するのにかかる時間(1000 μ秒)を指定します。

    • 「索引の再作成」では、20のアセットの索引を再作成するのにかかる時間(1000 μ秒)を指定します。

    • 「削除」では、20のアセットの索引を削除するのにかかる時間(1000 μ秒)を指定します。

    次の情報が、テストごとに表に表示されます。
    • 「テスト」は、各テストのシリアル番号を示します。

    • 「スレッド」は、作成されるスレッドの数を指定します。「Luceneの索引作成テスト」では、テストは単一スレッドです。

    • 「索引」では、20のアセットの索引を作成するのにかかる時間(μ秒)を指定します。

    • 「索引の再作成」では、20のアセットの索引を再作成するのにかかる時間(μ秒)を指定します。

    • 「削除」では、20のアセットの索引を削除するのにかかる時間(μ秒)を指定します。

    • 「合計テスト時間」は、テストの完了にかかったミリ秒数の合計を示します。

    ノート:

    • グラフ上の各ポイントおよび表内の行には、単一テストに関する情報が表示されます。

    • テスト結果の表で、各列のindex、reindex、delete値は、20のアセットの索引の作成、索引の再作成、索引の削除にかかる時間(マイクロ秒)を表します。

スロット・アセットの使用

スロット・アセットは、コンテキスト内のWebサイトを編集する際に変更されたプレゼンテーションを格納するために使用します。スロット・アセットは透過的に管理され、ユーザー・インタフェースでは使用できません。システム・ツールの「スロット」ノードは、既存のスロット・データを無効化または削除する場所です。

削除されたスロット・アセットの行は、データベース表から削除されます。無効化されたスロット・アセットは、ステータスがVOに変更されたアセットです。ただし、データベースからは削除されないため、検索やそれに類した照会にも表示されません。無効化されたスロット・アセットは、パージで物理的に削除できます。「無効アセット・ノードのパージの使用」を参照してください。

アセットを無効化または削除するには:

  1. 「一般的な管理」ツリーで、「管理」ノード、「システム・ツール」ノードの順に展開し、「スロット」ノードをダブルクリックします。

    「スロット・アセット・ユーティリティ』フォームが開きます。

  2. 「スロット・アセット・ユーティリティ」フォームに、スロット・アセットが表示されます。表のヘッダーをクリックすると、その条件(「スロット名」「サイト」「コンテキスト」「テンプレート」または「プライマリ・アセットID」)でソートされます。または、これらのいずれかの条件を検索パラメータとして選択し、検索する値を入力することによって検索する方法もあります。
  3. チェック・ボックスを選択し、1つ以上のアセットを選択します。
  4. 「アセットの無効化」をクリックして、選択したアセットを無効化する(後で実行するパージのため)か、または「削除」をクリックしてアセットを削除します。

    ノート:

    スロット・アセットを削除または無効化する場合、確認メッセージは表示されません。残ったアセットのリストが再表示されます。

アセットが無効化されると、いかなるアセットのリストにも、アセットの検索にも表示されません。ただし、データベースではなおも領域を占有しています。場合によっては、無効アセットが占有する領域を解放する必要があります。この処理には、無効アセットのパージを使用します。無効アセットのパージ方法の詳細は、無効アセット・ノードのパージの使用を参照してください。

URLノードの使用

URLノードでは、カスタムURL (バニティURLとも呼ばれます)を検索、表示および削除できます。これらのURLは、Webサイトの特定のセクションへのリダイレクトに使用するドメインです。ホストされているWebサイトの他の部分には、アクセスできる場合とできない場合があります。通常、これらのバニティURLは、コード化された文字列を含む長いURLを使用しなくても、提供するページにWebユーザーが簡単にアクセスできるようにするために使用します。

バニティURLを表示および管理するには::

  1. 「一般的な管理」ツリーで、「管理」ノード、「システム・ツール」ノードの順に展開し、「URL」をダブルクリックします。

    「URLユーティリティ」フォームが表示されます(次の図を参照)。

    図29-22 「URLユーティリティ」フォーム

    図29-22の説明が続きます
    「図29-22 「URLユーティリティ」フォーム」の説明

    自動生成されたURLを含むすべてのバニティURLが表示されます。

  2. 「ホスト」「URL」「テンプレート」「ラッパー」または「HTTPステータス」の検索条件を入力し、「検索」をクリックすることで、リストを絞り込むことができます。
  3. 表示されたバニティURLは、「ホスト」「URL」「テンプレート」「ラッパー」および「HTTPステータス」の列ヘッダーをクリックしてソートできます。
  4. バニティURLを削除するには、チェック・ボックスを選択し、「削除」をクリックします。

無効アセット・ノードのパージの使用

「無効アセットのパージ」ノードでは、無効とマークされているアセットを削除できます。無効アセットをすべてパージするのか、または特定のアセット・タイプの無効アセットをパージするのかを選択できます。

無効アセットをパージするには::

  1. 「システム・ツール」ノードを開き、「無効アセットのパージ」をダブルクリックします。
  2. 無効アセットをパージするアセット・タイプまたはすべてのアセット・タイプを選択します。
  3. 「パージ」をクリックします。

    アセットがパージされると、次の確認メッセージが表示されます。

    asset typeタイプのnアセットをパージしました

    アセットが1つもパージされなかった場合、次のメッセージが表示されます。

    asset typeタイプの無効アセットが見つかりません

    「すべて」が選択された場合、タイプごとに、そのタイプのアセットがパージされたのか、またはそのタイプのパージできるアセットがなかったのかを示すメッセージが表示されます。