7 階層的なフレックス・ファミリの作成

マルチレベル階層かつ単一値定義でフレックス・ファミリを作成すると、WebCenter Sitesでのフレックス・アセット・モデルの基本的な知識が得られます。これらのステップを完了すると、同じような階層を作成する場合に使用できるモデルも構築されます。

トピック:

「階層組織」および「フレックス・ファミリの仕様」では、作成するフレックス・ファミリについて説明します。「現実世界の例を使用したサンプルのフレックス・ファミリの作成」はチュートリアルで、ここでは、そのファミリ・メンバーの総称名で小さなフレックス・ファミリを作成します。

階層組織

ここでは、最上位レベルの親、第2レベルの親、アセットという3つのレベルのフレックス・ファミリを作成します。

  • 最上位レベルの親(ここに示す例ではParent 1 [Level 1])。

  • 2番目のレベルの親(ここに示す例ではParent 2 [Level 2])。

  • 3番目のレベルのアセット。あるアセットは、そのレベル1の親の直下に配置され、別のアセットは、そのレベル2の親の直下に配置され、3番目のアセットは、レベル1とレベル2両方の親の下に配置されます。

WebCenter Sitesインタフェースでは、階層は次の図の左側に示したとおりになります。そこに表されているのは定型的なものです。この図の右側は、それが、avisportsサンプル・サイトで表される現実世界のモデルにどのように変換されるかを示しています。

図7-1 定型的なデータ・モデルと現実世界のデータ・モデル

図7-1の説明が続きます
「図7-1 定型的なデータ・モデルと現実世界のデータ・モデル」の説明

サンプル・サイトでは(前述の図の右側):

  • Parent 1 [Level 1]には、Outdoor Sports Equipmentという名前が付けられています。

  • Parent 2 [Level 2]には、Mountain Climbingという名前が付けられており、これはOutdoor Sports Equipmentのサブタイプです。

  • Asset 1には、Our Awesome Catalogという名前が付けられています。これはタイプOutdoor Sports Equipmentのアセットです。

  • Asset_12には、Special Offersという名前が付けられています。Outdoor Sports EquipmentとMountain Climbingの、両方の下に表示されます。

フレックス・ファミリの仕様

フレックス・ファミリ・メンバーは、フレックス・ファミリに作成します。

次の表には、作成するフレックス・ファミリのメンバーが一覧表示されています。

表7-1 フレックス・ファミリのメンバー

フレックス・ファミリのメンバー 名前 インスタンス 親定義がベース フレックス定義がベース

フレックス属性タイプ

My Attribute

Attribute_1脚注1

Attribute_2

該当なし

該当なし

フレックス親定義タイプ

My Parent Definition

Level 1 Def

Level 2 Def

該当なし

Level 1 Def

該当なし

フレックス定義タイプ

My Flex Definition

Flex Def 1

Flex Def 2

Flex Def_12

Level 1 Def

Level 2 Def

Level 1 DefおよびLevel 2 Def

該当なし

フレックス親タイプ

My Parent

Parent 1 [Level 1]

Parent 2 [Level 2]

Level 1 Def

Level 2 Def

該当なし

フレックス・アセット・タイプ

My Asset

Asset 1

Asset 2

Asset_12

該当なし

Flex Def 1

Flex Def 1

Flex Def_12

フレックス・フィルタ・タイプ

該当なし

該当なし

該当なし

該当なし

脚注1

接尾辞の1、2および_12は、階層のレベルのことです(_12は、レベル1とレベル2の両方を指しています)。たとえば、Asset 1はレベル1の下に配置されているアセットを指しています。Asset_12はレベル1とレベル2の、両方の下に配置されているアセットを指しています。

現実世界の例を使用したサンプルのフレックス・ファミリの作成

小さなフレックス・ファミリを作成し、そのファミリ・メンバーに汎用的な名前を付けます。このアプローチでは、階層構築の公式を視覚化しやすくなります。

このチュートリアルの終了時には、定型的なデータ・モデルがビジネス関連のデータ・モデルにどのように変換されるかを理解するために、選択したファミリ・メンバーの名前を現実世界の名前に変更します。また、さらに多くの親とアセットを階層に追加し、作成する際に現実世界の名前を付けます。

この項には次のトピックが含まれます:

フレックス・ファミリの作成

このステップでは、フレックス・ファミリを作成し、その必須メンバーに名前を付けます。

フレックス・ファミリを作成するには::

  1. Adminインタフェースを起動します。

  2. 「一般的な管理」ツリーで、「管理」ノードを開き、「フレックス・ファミリ・メーカー」を開いてから、「新規ファミリの追加」をダブルクリックします。

  3. 「フレックス・ファミリ・メーカー」フォームのフィールドに、次の表に示すように正確に入力します。

    表7-2 「フレックス・ファミリ・メーカー」フォーム

    フィールド名 入力値 コメント

    フレックス属性

    MyAttribute

    このステップでは、フレックス・ファミリに対してWebCenter Sitesが作成するデータベース表に名前を付けます。この名前には空白を入れないでください。

    フレックス親定義

    MyParentDefinition

    該当なし

    フレックス定義

    MyFlexDefinition

    該当なし

    フレックス親

    MyParent

    該当なし

    フレックス・アセット

    MyAsset

    該当なし

    フレックス・フィルタ

    該当なし

    該当なし

  4. 「続行」をクリックします。

  5. 次のフォームで、ファミリの新規メンバーごとに、各フィールドに次のように入力します。

    1. 「説明」フィールドで、ステップ3と同じ名前を入力します(ただし、名前の中の単語は空白で区切ります)。

      ここで入力する名前は、アセット・タイプを識別するために、WebCenter Sitesインタフェース全体で使用されます。

    2. 「複数」フィールドで、前のステップで使用した名前の複数形を入力します。

    3. 「新規フレックス・ファミリの追加」をクリックします。

  6. WebCenter Sitesがフレックス・ファミリを作成し、フレックス・ファミリ・メンバー(アセット・タイプ)が正常にインストールされたことを示すメッセージを返すまで待ってください。

新規のフレックス・アセット・タイプの有効化

このステップでは、avisportsサンプル・サイトに対してフレックス・ファミリ・メンバーを有効化します。また、メンバーのスタート・メニュー・アイテムも作成し、後続のステップでインスタンスの作成および検索ができるようにします。

新規のフレックス・アセット・タイプを有効化するには::

  1. 「一般的な管理」ツリーで、「管理」ノードを開き、「サイト」ノードを開いて次のステップを完了します。

    1. avisports (フレックス・ファミリが有効にされるサンプル・サイト)、または選択したサイトを開きます。

    2. そのサイトで「アセット・タイプ」を開き、「有効化」をダブルクリックします。

      1. リストから、先ほど作成したアセット・タイプ(MyAsset、MyAttribute、MyFlexDefinition、MyParent、MyParentDefinition)を選択します。

      2. 「アセット・タイプの有効化」をクリックします。

    3. 「アセット・タイプの有効化」フォームで次の操作を行います。

      1. 「スタート・メニュー」のオプションがすべて選択されていることを確認します(後でファミリ・メンバーのインスタンスの作成および検索ができるようにするため。)

      2. 「アセット・タイプの有効化」をクリックします。

  2. アセット・タイプがサイトで有効化されたことを示すメッセージをWebCenter Sitesが表示するまで待ってください。

フレックス・ファミリ・タブのWebCenter Sitesのツリーへの追加

このステップでは、フレックス・ファミリの作成を追跡するタブを追加します。このタブは、フレックス・ファミリのメンバーの作成を終了したら、選択したそのメンバーが表示されるようにするために設定します。

ツリー・タブを追加するには::

  1. 「一般的な管理」ツリーで、「管理」ノードを開き、「ツリー」ノードをダブルクリックします。
  2. 「ツリー・タブ」フォームで、一番下までスクロールして「新規ツリー・タブの追加」をクリックします。
  3. 「新規ツリー・タブの追加」フォームで、フィールドに次の表のように入力します。

    表7-3 「新規ツリー・タブの追加」フォーム

    フィールド名 入力または選択する値 コメント

    タイトル

    Sample Flex Family

    タブの名前。

    ツールチップ

    Sample Flex Family

    タブの説明。

    サイト

    avisports (または「新規のフレックス・アセット・タイプの有効化」で選択したサイト)

    フレックス・ファミリを有効化するサイト。

    必須ロール

    任意

    該当なし

    タブ・コンテンツ

    My Parent Definition

    My Parent

    My Flex Definition

    My Asset

    ノート: 「選択したアイテムの追加」をクリックし、「表示の順序」矢印を使用して、前述の順にメンバーを並べ替えます。

    該当なし

  4. 「保存」をクリックします。
  5. ページをリフレッシュします。
  6. 「Sample Flex Family」タブをクリックして、そのコンテンツが、次の図と同一のものになっていることを確認してください。

    図7-2 「Sample Flex Family」タブ

    図7-2の説明が続きます
    「図7-2 「Sample Flex Family」タブ」の説明

親定義アセットの作成

このステップでは、2つの親定義を作成します。最初の親定義では階層の最上位レベルが確立され、2番目の親定義では2番目のレベルが確立されます。

最初の親定義アセットを作成するには::

  1. メニュー・バーで、「新規」をクリックします。

  2. 表示されるオプションのリストで、新規のマイ親定義を選択します。

  3. 次のフォームで、次の操作を行います。

    1. 表のようにフィールドに入力します。

      表7-4 「新規のマイ親定義」フォーム

      フィールド名 入力または選択する値 コメント

      名前

      Level 1 Def

      これは、階層の最初のレベルの定義に付けた名前です。

      説明

      Level 1 Def

      なし

      親選択スタイル

      選択ボックス

      なし

      マイ親定義

      該当なし

      このフィールドでは、親定義が選択されていません(または使用できません)。そのため、この親定義では階層の最初のレベルが確立されます。

    2. 「保存」アイコンをクリックします。

2番目の親定義アセットを作成するには::

  1. メニュー・バーで、「新規」をクリックします。

  2. 表示されるオプションのリストで、新規のマイ親定義を選択します。

  3. 次のフォームで、次の操作を行います。

    1. 表のようにフィールドに入力します。

      表7-5 「新規のマイ親定義」フォーム

      フィールド名 入力または選択する値 コメント

      名前

      Level 2 Def

      これは、階層の2番目のレベルの定義に付けた名前です。

      説明

      Level 2 Def

      なし

      親選択スタイル

      選択ボックス

      なし

      マイ親定義

      Level 1 Def

      ノート: 「単一値」で「必須」矢印をクリックして、選択したものを「選択済」リストに移動します。

      「Level 1 Def」を選択すると、現在の親定義が「Level 1 Def」の下位に置かれます。このようにして定義を変更すると、2番目のレベルとしてLevel 2 Defが確立されます。

      親が作成され、現在の親定義(Level 2 Def)がベースにされると、Level 1 Defをベースにした親の下位に置かれます。

    2. 「保存」アイコンをクリックします。

  4. ページをリフレッシュします。

  5. 「Sample Flex Family」タブをクリックして、そのコンテンツを開き、この図の表示と同一のものになっていることを確認してください。

    図7-3 親定義を含む「Sample Flex Family」タブ

    図7-3の説明が続きます
    「図7-3 親定義を含む「Sample Flex Family」タブ」の説明

フレックス親アセットの作成

このステップでは、2つのフレックス親アセットを作成し、前のステップで作成したフレックス親アセットをベースにします。最初の親アセットは、階層の最上位レベルを占めます。2番目の親アセットは、階層の2番目のレベルを占めます。

階層の最上位レベルの親を作成するには::

  1. 最上位で「コントリビュータ」アイコンをクリックして、Oracle WebCenter Sites: Contributorインタフェースに切り替えます。

  2. 「コンテンツ」メニューから「新規」「新規のマイ親」を選択します。

  3. 表示されたフォームで、フィールドに表のように入力します。

    表7-6 「新規のマイ親」フォーム

    フィールド名 入力または選択する値 コメント

    名前

    Parent 1 [Level 1]

    これは、階層内のレベル1の親に付けた名前です(レベルを識別しやすくするためのみの汎用名です)。

    ノート: このチュートリアルの終了時には、この名前をビジネス固有の名前(この例ではOutdoor Sports Equipment。これは、スポーツ用品を扱う会社の在庫を記述しています)に変更します。

    マイ親定義

    Level 1 Def

    「Level 1 Def」を選択すると、作成中の親が階層の最上位レベルに置かれます。

  4. フォームの最上部で、「保存」アイコンをクリックします。

階層の2番目のレベルの親を作成するには::

  1. 「コンテンツ」メニューから「新規」「新規のマイ親」を選択します。
  2. 表示されたフォームで、フィールドに表のように入力します。

    表7-7 新規のマイ親フォーム

    フィールド名 入力または選択する値 コメント

    名前

    Parent 2 [Level 2]

    これは、階層内のレベル2の親に付けた名前です(レベルを識別しやすくするための汎用名です)。

    ノート: このチュートリアルの終了時には、この名前をビジネス固有の名前(この例ではMountain Climbing)に変更します(これは、Parent 1 [Level 1]がSports Equipmentであれば適切な名前です)。

    マイ親定義

    Level 2 Def

    「Level 2 Def」を選択すると、作成中の親が階層の2番目のレベルに置かれます。

    Level 1 Def

    デフォルトでは、Parent 1 [Level 1]が選択されます。

    なし

  3. 「保存」アイコンをクリックします。
  4. 「コンテンツ・ツリー」「Sample Flex Family」を開き、そのコンテンツが図の表示と同一のものになっていることを確認してください。

    図7-4 「コンテンツ・ツリー」で開いた「Sample Flex Family」タブ

    図7-4の説明が続きます
    「図7-4 「コンテンツ・ツリー」で開いた「Sample Flex Family」タブ」の説明

    ノート:

    次のステップに進む前に、次の図(作成したオブジェクト(親定義、および定義をベースにした親)が、お互いどのように関連しているかをまとめたものです)を確認してください。

    図7-5 親および親定義

    図7-5の説明が続きます
    「図7-5 親および親定義」の説明

フレックス定義アセットの作成

このステップでは、3つのフレックス定義アセットを作成します。

  • 最初のフレックス定義アセットは、アセットをParent 1 [Level 1]の下に配置するために使用します。

  • 2番目のフレックス定義アセットは、アセットをParent 2 [Level 2]の下に配置するために使用します。

  • 3番目のフレックス定義アセットは、アセットを階層の両方のレベルの下に配置するために使用します。

最初のフレックス定義アセットを作成するには::

  1. アプリケーション・バーにある「管理」アイコンをクリックして、Adminインタフェースに切り替えます。

  2. メニュー・バーで、「新規」をクリックします。

  3. 表示されるオプションのリストで、新規のマイ・フレックス定義を選択します。

  4. 表示されたフォームで、フィールドに表のように入力します。

    表7-8 「新規のマイ・フレックス定義」フォーム

    フィールド名 入力または選択する値 コメント

    名前

    Flex Def 1

    なし

    マイ親定義

    Level 1 Def

    ノート: 「単一値」で「必須」矢印をクリックします。

    「Level 1 Def」「単一値」を選択するとは、現在のフレックス定義を使用してフレックス・アセットを作成するときに、その親定義としてLevel 1 Defを使用する唯一の親の下にアセットを配置できるという意味です。ここに示す例では、このアセットはParent 1 [Level 1]の下に配置されます。

    ノート: 「複数値」オプションを選択すると、その親定義としてLevel 1 Defを使用する、任意の、そしてすべての親の下にアセットを配置できます。

  5. 「保存」アイコンをクリックします。

2番目のフレックス定義アセットを作成するには::

  1. ボタン・バーから、「新規」をクリックします。

  2. 表示されるオプションのリストで、新規のマイ・フレックス定義を選択します。

  3. 表示されたフォームで、フィールドに表のように入力します。

    表7-9 「新規のマイ・フレックス定義」フォーム

    フィールド名 入力または選択する値 コメント

    名前

    Flex Def 2

    なし

    マイ親定義

    Level 2 Def

    ノート: 「単一値」で「必須」矢印をクリックします。

    「Level 2 Def」「単一値」を選択するとは、現在のフレックス定義を使用してフレックス・アセットを作成するときに、その親定義としてLevel 2 Defを使用する唯一の親の下にアセットを配置できるという意味です。ここに示す例では、このアセットはParent 2 [Level 2]の下に配置されます。

    ノート: 「複数値」オプションを選択すると、その親定義としてLevel 2 Defを使用する、任意の、そしてすべての親の下にアセットを配置できます。

  4. 「保存」アイコンをクリックします。

3番目のフレックス定義アセットを作成するには::

  1. ボタン・バーから、「新規」をクリックします。
  2. 表示されるオプションのリストで、新規のマイ・フレックス定義を選択します。
  3. 表示されたフォームで、フィールドに表のように入力します。

    表7-10 「新規のマイ・フレックス定義」フォーム

    フィールド名 入力または選択する値 コメント

    名前

    Flex Def_12

    なし

    親定義

    Level 1 Def

    Level 2 Def

    ノート: 「単一値」で「必須」矢印をクリックします。

    「Level 1 Def」「Level 2 Def」および「単一値」を選択するとは、現在のフレックス定義を使用してフレックス・アセットを作成するときに、親定義としてLevel 1 Defを使用する唯一の親の下、および親定義としてLevel 2 Defを使用する唯一の親の下に、アセットが配置されるという意味です。

    この例では、このアセットは、Parent 1 [Level 1]およびParent 2 [Level 2]の下に配置されます。

    親定義(続き)

    なし

    ノート: 「複数値」オプションを選択すると、その親定義としてLevel 1 DefおよびLevel 2 Defを使用する、任意の、そしてすべての親の下にアセットを配置できます。

  4. 「保存」アイコンをクリックします。
  5. ページをリフレッシュします。
  6. 「Sample Flex Family」タブをクリックして、そのコンテンツを開き、次の図の表示と同一のものになっていることを確認してください。

    図7-6 「Sample Flex Family」タブ

    図7-6の説明が続きます
    「図7-6 「Sample Flex Family」タブ」の説明

    ノート:

    次のステップに進む前に、次の図を確認してください(この図には、Sample Flex Familyの構造が、Contributorアプリケーションで表示されるとおりに描かれています)。この図は、作成したオブジェクト(フレックス定義)とベースの親定義の関連を示したものです。フレックス定義1は、Level 1親定義に基づきます。このフレックス定義をアセットの作成に使用すると、アセットはParent 1 [Level 1]の下に配置されます。フレックス定義2は、Level 2親定義に基づきます。このフレックス定義をアセットの作成に使用すると、アセットはParent 2 [Level 2]の下に配置されます。フレックス定義12は、Level 1およびLevel 2親定義に基づきます。このフレックス定義をアセットの作成に使用すると、アセットはParent 1 [Level 1]およびParent 2 [Level 2]の下に配置されます。

    図7-7 フレックス定義およびアセット

    図7-7の説明が続きます
    「図7-7 フレックス定義およびアセット」の説明

フレックス・アセットの作成

このステップでは、階層の3番目のレベル(フレックス・アセット)を追加して、フレックス・ファミリを完成します。作成するアセットは次の3つです。

  • Parent 1 [Level 1]の下に配置する最初のアセット。

  • Parent 2 [Level 2]の下に配置する2番目のアセット。

  • Parent 1 [Level 1]とParent 2 [Level 2]の、両方の下に配置する3番目のアセット。

最初のフレックス・アセットを作成するには::

  1. 最上位で「コントリビュータ」アイコンをクリックして、Contributorインタフェースに切り替えます。

  2. 「コンテンツ」メニューから、「新規」新規のマイ・アセットを選択します。

  3. 表示されたフォームで、フィールドに表のように入力します。

    表7-11 「新規のマイ・アセット」フォーム

    フィールド名 入力または選択する値 コメント

    名前

    Asset 1

    なし

    マイ・フレックス定義

    Flex Def 1

    Flex Def 1を選択すると、作成中のアセットがParent 1 [Level 1]の下に配置されます。

  4. 「保存」アイコンをクリックします。

2番目のフレックス・アセットを作成するには::

  1. 最上位で「コントリビュータ」アイコンをクリックして、Contributorインタフェースに切り替えます。

  2. 「コンテンツ」メニューから、「新規」新規のマイ・アセットを選択します。

  3. 表示されたフォームで、フィールドに表のように入力します。

    表7-12 「新規のマイ・アセット」フォーム

    フィールド名 入力または選択する値 コメント

    名前

    Asset 2

    なし

    マイ・フレックス定義

    Flex Def 2

    Flex Def 2を選択すると、作成中のアセットがParent [Level 2]の下に配置されます。

  4. 次のフォームで、「保存」をクリックします。

2番目のフレックス・アセットを作成するには::

  1. 最上位で「コントリビュータ」アイコンをクリックして、Contributorインタフェースに切り替えます。
  2. 「コンテンツ」メニューから、「新規」新規のマイ・アセットを選択します。
  3. 表示されたフォームで、フィールドに表のように入力します。

    表7-13 「新規のマイ・アセット」フォーム

    フィールド名 入力または選択する値 コメント

    名前

    Asset_12

    なし

    フレックス定義

    Flex Def_12

    Flex Def_12を選択すると、作成中のアセットがParent [Level 1]Parent [Level 2]の、両方の下に配置されます。

  4. 次のフォームで、「保存」アイコンをクリックします。
  5. ページをリフレッシュします。
  6. 「Sample Flex Family」タブをクリックして、そのコンテンツを開き、次の図の表示と同一のものになっていることを確認してください。

    図7-8 Sample Flex Familyの構造

    図7-8の説明が続きます
    「図7-8 Sample Flex Familyの構造」の説明

    次の図は、作成したオブジェクト(アセット)が、ベースとなるフレックス定義とどのように関連しているかを示したものです。定義に基づいて、各アセットが関連する親の下に配置されます。たとえば、Flex Def 1定義では、Asset 1アセットがParent 1 [Level 1]の下に配置されます。ただし、Flex_Def_12定義の場合、Asset_12アセットはParent 1 [Level 1]とParent 2 [Level 2]の両方の下に配置されます。

    図7-9 フレックス定義およびアセット

    図7-9の説明が続きます
    「図7-9 フレックス定義およびアセット」の説明

現実世界のデータ・モデルへの定型データ・モデルの変換

このステップでは、作成した定型データ・モデルを現実世界のモデルに変換するために、親定義、親およびアセットの名前を変更します。(実際には、フレックス・ファミリ・メンバーの名前を変更するのではなく、フレックス・ファミリ・メンバーの作成時に、ビジネス・コンテキストにおいて直接名前を付けます。)

ここに示す例では、現実世界のモデルは、スポーツ用品を扱う企業を記述しています。フレックス親とアセットは、名前変更の終了後に、次の図に示すように、「コンテンツ・ツリー」タブに一覧表示されます。

図7-10 「コンテンツ・ツリー」タブ

図7-10の説明が続きます
「図7-10 「コンテンツ・ツリー」タブ」の説明

現実世界のモデルを作成するには::

  1. 次のようにして、親定義の名前を変更します。

    1. Adminインタフェースを開きます。

    2. Sample Flex Familyのツリーで「Level 1 Def」を右クリックし、コンテキスト・メニューから「編集」を選択します。

    3. 親の名前を「Level 1 Def (Type of Sports Equipment)」に置換し、「保存」アイコンをクリックします。

    4. 同じようにして、「Level 2 Def」の名前をLevel 2 Def (Sport)に置換します。

  2. 次のようにして、親の名前を変更します。

    1. Contributorインタフェースに切り替えます。

    2. 「コンテンツ・ツリー」をクリックして、そのコンテンツを表示します。

    3. Sample Flex Familyのツリーで「Parent 1 [Level 1]」を右クリックし、コンテキスト・メニューから「編集」を選択します。

    4. 親の名前をOutdoor Sports Equipmentに置換して、「保存」アイコンをクリックします。

    5. 同じようにして、「Parent 2 [Level 2]」の名前をMountain Climbingに置換します。Sample Flex Familyのツリーは、次の図のようになります。

      図7-11 展開したSample Flex Familyのツリー・ノード

      図7-11の説明が続きます
      「図7-11 展開したSample Flex Familyのツリー・ノード」の説明
  3. 次のようにして、アセットの名前を変更します。

    1. Sample Flex Familyのツリーで、「Outdoor Sports Equipment」を開きます。

    2. 「Asset 1」を右クリックし、「編集」を選択します。

    3. アセットの名前をOur Awesome Catalogに置換し、「保存」アイコンをクリックします。

    4. 同じようにして、「Mountain Climbing」を開いて「Asset 2」の名前をHigh Altitude Gearに置換します。

    5. 「Asset_12」の名前をSpecial Ordersに置換します。

      名前変更後のアセットは、次の図のようになります。

      図7-12 展開したSample Flex Familyのツリー・ノード

      図7-12の説明が続きます
      「図7-12 展開したSample Flex Familyのツリー・ノード」の説明

現実世界のモデルの開発

このステップでは、親およびそのアセットを新規作成し、それぞれに現実世界の名前を指定することによって、データ・モデルを開発します。次の操作を行います。

  • レベル2の2番目の親を作成し、White Wateringという名前を付けます。

  • 親のアセット(カタログ)を作成し、Rafts, Canoes, and Kayaksという名前を付けます。この図に示すように、「White Watering」を開いて、そのアセットを表示します。

    図7-13 展開したSample Flex Familyのツリー・ノード

    図7-13の説明が続きます
    「図7-13 展開したSample Flex Familyのツリー・ノード」の説明

レベル2の親を作成するには:

  1. アプリケーション・バーで「コントリビュータ」アイコンをクリックして、Contributorインタフェースに切り替えます。

  2. 「コンテンツ」メニューから「新規」「新規のマイ親」を選択します。

  3. 表示されたフォームで、フィールドに表のように入力します。

    表7-14 「新規のマイ親」フォーム

    フィールド名

    名前

    White Watering

    マイ親定義

    Level 2 Def (Sports)

  4. 「保存」アイコンをクリックします。

親のアセットを作成するには:

  1. アプリケーション・バーで「コントリビュータ」アイコンをクリックして、Contributorインタフェースに切り替えます。
  2. 「コンテンツ」メニューから、「新規」新規のマイ・アセットを選択します。
  3. 表示されたフォームで、フィールドに表のように入力します。

    表7-15 「新規のマイ・アセット」フォーム

    フィールド名

    名前

    Rafts, Canoes, and Kayaks

    マイ・フレックス定義

    Flex Def 2

  4. 「Level 2 Def」ドロップダウン・リストから、「White Watering」を選択します。
  5. 「保存」アイコンをクリックします。
  6. ページをリフレッシュして、Sample Flex Familyのツリー・タブを表示します。

    そのコンテンツは、この図に表示されるものと同一になります。

    図7-14 展開したSample Flex Familyのツリー・ノード

    図7-14の説明が続きます
    「図7-14 展開したSample Flex Familyのツリー・ノード」の説明