3 制限

この項では、WebCenter Sitesの使用時に生じる可能性のある制限について説明します。

API

  • loadpropertyタグを使用した新しいDataSourceの動的ロードはサポートされていません。

  • Asset APIがスタンドアロン・アプリケーションで使用されており、mainメソッドからコールされると、(他のJavaアプリケーションの場合とは異なり)Asset APIコールの完了後に自動的に終了しません。これは、Asset APIがWebCenter Sitesの別のクラスタ・メンバーのように動作して、すべてのイベントをバックグラウンドで起動するためです。終了するには、コードでSystem.exit(0)をコールする必要があります。

アセット・タイプ名の制限

  • WebCenter Sitesによって作成されたすべての管理データベース表には、接頭辞FW_およびWCS_が付きます(表はそれぞれ、FatWire Content Serverの7.5リリース以降およびOracle WebCenter Sitesの12.2.1リリース以降に追加されました)。アセット・タイプは、接頭辞FW_またはWCS_を付けて作成しないでください。

  • 新しいアセット・タイプの作成時には、既存のすべてのデータベース表の名前を使用しないでください。既存のデータベース表の一覧を表示するには、管理インタフェースから、「一般的な管理」ツリー・タブの下にある「システム・ツール」を展開して、「サイト・データベース」をダブルクリックします。すべてのデータベース表を一覧表示するには、「サイト・データベース」フォームで、「表名の入力」フィールドに%と指定し、「表の修正」を選択して「OK」をクリックします。

  • 特定のデータベースについては、フレックス・アセット・タイプの名前を、データベース表の名前に許可されている最大文字数未満で10文字以上にする必要があります。

  • 特定のデータベースについては、ベーシック・アセット・タイプの名前を、データベース表の名前に許可されている最大文字数未満で5文字以上にする必要があります。

  • 属性"Start Date"および"End Date"は、WebCenter Sitesが初期状態のアセット・タイプに使用するため、予約されています。それらは、ユーザー作成のAssetMakerアセットでは使用しないでください。

  • アセットの属性またはname、createdby、createddate、updatedby、updateddate、startdate、enddate、descriptionなどの名前を付けたアセットを作成しないでください。これらの属性が作成するすべてのアセットのデフォルト属性になるためです。

  • アセット名がマルチバイトのロング・テキストである場合は、コネクタ管理ルールを作成できません。

ブラウザのサポート

  • Apache Web ServerがHTTP 1.1を使用するように構成されていない場合、ページはInternet Explorerによってキャッシュされます。

  • Internet Explorerで「ツール」「インターネット オプション」「設定」「ページを表示するごとに確認する」オプションをtrueに設定する必要があります。

BulkLoaderおよびBulkApprover

  • 検証なしの場合、ユーティリティはコンテンツのバージョニングを無視します。検証ありの場合、コンテンツ・タイプがバージョニングの対象であるときは、ユーティリティはコンテンツを更新しません。

  • ページ・キャッシュはBulkLoaderによってフラッシュされません。ページ・キャッシュは永続的であるため、BulkApproverの実行前にキャッシュをクリアする必要があります。

  • BulkApproverは、WebCenter Sitesタグを介して実装されるため、BulkApproverを使用するにはWebCenter Sitesの実行が必要です。

  • フレックス・フィルタ(FieldCopierなど)は起動されません。

  • BulkLoaderではBLOBがサポートされません。これについては、XMLPostを使用する必要があります。

  • BulkLoaderを使用して一括転送したアセットには、開始日および終了日を指定または構成できません。

  • WebCenter Sitesの実行中は、BulkLoaderを実行しないでください。

  • BulkLoaderを使用してアセットを追加すると、そのアセットはLuceneでは索引付けされなくなります。インポート後に再索引付けする必要があります。

  • 同じ操作(たとえば、すべて挿入またはすべて更新)を実行しており、かつ複数のソース表が同一のアセットを参照しない場合を除き、複数のBulkLoaderインスタンスを実行することはお薦めしません。そのようにすると、データが破損する可能性があります。

  • BulkApproverは、ApproveおよびMark Publishの実行後にパブリッシュ・ステータスを反映するためにPubAsset表を更新することはありません。

CatalogManager

  • オブジェクト表についてリビジョン・トラッキングが有効である場合、CatalogManagerを使用して表を削除しても、WebCenter Sitesはその表をリビジョン・トラッキングされている表として処理し続けます。

  • WebCenter Sitesは、SystemSQL表内のtablename列の値にnullを許容します。ただし、ResultSetキャッシングが適切に機能するには、この値を指定する必要があります。

  • ユーザー名に、SystemUsers表の既存のユーザーの"id"値がある場合、WebCenter Sitesにログインできません。たとえば、DefaultReaderのID値は2です。ユーザー名"2"でユーザーを作成すると、そのユーザーはログインできません。

CatalogMover

CatalogMoverは、BLOBを保持する列からエクスポートを実行しません。たとえば、プロパティcc.blobで指定されたデータ型を使用する列で表が作成されています。イメージが表にアップロードされます。CatalogMoverが行をエクスポートすると、イメージはエクスポート・データに書き込まれません。

CKEditor

Windows環境でCKEditorを使用してフレックス・アセットをインポートすると、TextArea属性エディタが失敗します。

コレクション

以前に承認されていたコレクション内のアセットのランクを変更すると、再構築した後でも、そのコレクションが適切なキューに入れられません。

コンテンツ・タグ

新しく追加したタグは、リフレッシュした後に検索結果に表示されます。

Contributorインタフェース

  • このリリースでは、ブラウザの「戻る」ボタンの使用はサポートされていません。

  • 承認および削除の一覧画面には、レイアウト・テンプレートの評価に基づいた参照が表示されます。なんらかの理由でレイアウト・テンプレートの実行が失敗すると、表内に示されるアセットが不正確になることがあります。

  • ページ・レイアウトでは、ネストされたスロットで複数のレベルを使用できます。ただし、最初の2レベル以外にスロットのプロパティはありません。ツールで複数レベルへのドラッグ・アンド・ドロップを実行できます。

  • Contributorインタフェース内のドラッグ・アンド・ドロップは、ページでiFrameが使用されている場合は機能しません。

  • Webモードでデバイス・ビューを変更すると、未保存の変更が保持されません。

  • Contributorインタフェースでは、ドッキングされた検索モードでのアイテムの複数選択がサポートされていません。

  • 互換モードでのInternet Explorerの使用はサポートされていません。

  • Webモードでサイトを編集すると、フレックス・アセット属性の浮動小数点値が丸められます。

  • セッションの有効期限が切れた後に、Contributorインタフェースで「検索」ドロップダウンをクリックすると、「セッション・タイムアウト」画面にリダイレクトされず、エラー・メッセージが表示されます。

  • サイトのプレビュー時に、Contributorインタフェースのカレンダ・ウィジェットにユーザーのタイムゾーンの時刻が表示されません。

  • プルダウン属性エディタに無効な値(日付型と通貨型など、異なるデータ型の値)を指定すると、Contributorインタフェースの位置合せがゆがみます。

  • アセットの削除アセット形式では、リフレッシュが機能しません。

データベース

WebCenter Sites 12cでは、文字列の長さ指定を使用して、基礎となるデータベースの列サイズをバイト単位で指定します。テキスト・フィールドの最大長を指定する際、マルチバイト・キャラクタでは、文字ごとのバイト数がより多く必要になることに注意してください。最大長は、「名前」フィールドでは64バイト、「説明」フィールドでは128バイトにそれぞれ制限されます。

開発者ツール

  • 開発者ツールは、リビジョン・トラッキングが有効なアセットはサポートしていません。

  • リモート・ケースでCSDT EclipseまたはCSDTコマンドライン・インタフェース(CLI)使用してOracleデータベースからSQLServerデータベースにアセットをインポートすると、ユーティリティが失敗する場合があります。

エンゲージ

HTTPSサーバーで訪問者セグメントが取得されません。

ページ・キャッシュ: inCache

  • ディスクにキャッシュが残っていると、リモートSatellite Serverの最終アクセス時間およびヒット数がクリアされます。

  • 各WebCenter Sitesクラスタ・メンバーからサイトのページにアクセスすることによってinCacheを初期化することをお薦めします。

WebCenter Sitesのインストール

  • cs.use.short.jsp.names=false (新しいデフォルト値であり、デフォルトではtrueで使用される)の場合、ドットを含むJSP要素(www.xyz.com/common/flexLinkButtonなど)は適切にデプロイされません。これらは.jsp拡張子なしでデプロイされます。その結果、アプリケーション・サーバーでこれらを実行できません。これを回避するには、JSP要素名にドットを使用している場合、cs.use.short.jsp.names=trueに設定します。

  • リモートのSatellite ServerとWebCenter Sitesの間にWebサーバーをインストールする場合、httpaccess.propertiesファイル内のCookieヘッダー・プロパティをhttp.protocol.single-cookie-header=trueに設定し、remote_satellite_server install folder/WEB-INF/classesフォルダに置く必要があります。

  • セキュリティ上の理由から、次のサーブレットには内部アクセスのみを提供することをお薦めします。
    • CacheServer

    • CatalogManager

    • ContentServer (Satellite Serverのみを使用している場合)

    • DebugServer

    • DispatchManager

    • FlushServer

    • version.jsp

    • Install

    • Inventory

    • PageDispatcherServer

    • REST (配信サーバーへのRESTリクエストを許可する場合を除きます。これらはパスワードで保護されます)

    • SeedDispatchServer

    • SyncSeedDispatchServer

    • TreeManager

  • Oracle Traffic Director (OTD)と統合されたSitesインストール(サンプル・サイトを含む)は、タイムアウトの問題のため、ブートストラップ・プロセスで失敗します。

ローカライズ

  • 非ASCII文字は、次の「フォーム名」フィールドで使用しないでください。
    • Site

    • Template

    • Site Entry

    • CS-Element

    • Attribute

    • Recommendation

    • Segment

  • 次に対しては英数字のみ使用してください。
    • AssetTypes

    • Asset Definitions

    • Asset Subtypes

    • Legal Arguments

Oracle Access Managerの統合

WebCenter SitesインスタンスとOracle Access Managerを統合した後に、WebCenter Sitesインスタンスにログインしようとすると、例外Unable to create and persist user session. Exception is objecting the login. が発生する場合があります。

パブリッシュ

  • パブリッシュの宛先のオペレーティングシステム用のオープン・ファイル・ハンドルの最大数が、65000に設定されていることを確認してください。ソース・システムは少なくとも32000に設定する必要があります。ただし、これらの数値は単なるガイドラインであるため、データのタイプとパブリッシュ操作のサイズに応じた調整が必要になることがあります。

  • ディスクへのエクスポート: SIMPLENAMEを使用してエクスポートしたページは、実際には正しくないテンプレートでレンダリングされます。重複する公開キーを削除するユーティリティについては、テクニカル・サポートにお問い合せください。

  • 複数の開発WebCenter Sitesインスタンスから単一の配信WebCenter Sitesインスタンスへのパブリッシュはサポートされていません。

REST API

  • RESTを使用してベーシック・アセット・タイプを作成する際、Asset API内でINPUTFORMタグのサポートが制限されます。その結果、サポートされていないINPUTFORM TYPES<INPUTFORM TYPE="TEXT" WIDTH="48" REQUIRED="YES"/>として解釈されます。ユーザーがWebCenter Sitesインタフェースで正しいアセット・タイプ属性を確認できるようにするには、データベース(Oracle WebCenter Sites ExplorerのAssetType表)を介してアセット・ディスクリプタ・ファイル内でINPUTFORMタグを更新する必要があります。

  • 複数スレッドを使用するためのBufferingConfig.xmlの設定はサポートされていません。

  • REST APIの使用中、サーバー側に次のメッセージが表示される場合があります。このメッセージは無視しても問題ありません。

    com.sun.jersey.core.impl.provider.xml.SAXParserContextProvider getInstance 
    WARNING: JAXP feature XMLConstants.FEATURE_SECURE_PROCESSING cannot be set on a SAXParserFactory. External general entity processing is disabled but other potential security related features will not be enabled.
    org.xml.sax.SAXNotRecognizedException:http://javax.xml.XMLConstants/feature/secure-processingSAXParserFactory.

Satellite Server

WebCenter SitesとSatellite Serverは、同じタイムゾーン内に存在するよう構成される必要があります。

検索

  • Luceneでは、ダッシュ、アンダースコアおよび他の特殊文字に続くテキストの索引付けに失敗します。

  • 索引付けにかかる時間がcs.timeout設定よりも長くなると、例外がスローされ、索引付けが不安定な状態になる場合があります。タイムアウトは、索引のサイズに応じて調整する必要があります。

  • SQL Serverは、データ型DATETIMEでは最高3.33ミリ秒の精度でミリ秒を格納します。

  • WebCenter Sitesでは、レガシーのWord 95ドキュメントの索引付けがサポートされておらず、ログに例外がスローされます。

  • Luceneの標準アナライザでは、ハイフン(-)が含まれる語句を様々に処理します。たとえば:

    ABC-DEF-HIJが1つの単語として索引付けされたり、ABCとDEF-HIJとして個別に索引付けされたりすることがあります。この場合、「ABC-DEF-HIJ」の検索では、必ずしも正しい結果が返されるとはかぎりません。

  • XMLまたはHTMLタグに含まれるテキストの検索は、サポートされていません。

サイト・キャプチャ

  • ステータス・メッセージは、アプリケーション・ユーザー・インタフェースに表示されません。crawler.logファイルでログ・メッセージを確認してください。

  • サイト・キャプチャ・セッションのフェイルオーバーは、このリリースではサポートされていません。

Sites Explorer

Oracle WebCenter Sites Explorerは、一部のWindows 2008 R2サーバーで起動に失敗します。

サイト管理

  • プレビュー・アセットを割り当てずにサイトを作成すると、ログにエラーが記録されますが、無視しても問題ありません。

    CS.XCELERATE.ASSET][ERROR]エラー: タグasset.load pagename:OpenMarket/Xcelerate/Admin/SiteFrontのVariables.previewAssetTypeに関するアセット・タイプ情報をロードできませんおよび[CS.XML][ERROR] object.getに対してpreviewAssetという名前のオブジェクトが存在しません

  • LDAPを使用する場合、ハイフン('-')を含むサイト名はサポートされません。

タグ

insite:calltemplateで使用されるバリアント属性に入力した値の選択は、clegal引数に有効なすべてのタイプに適用できる値にする必要があります。

テンプレート、サイト・エントリおよびCS要素

  • 名前に"."が含まれるラッパー・ページは実行されません。テンプレート・アセットおよびサイト・エントリ・アセットの名前には、ドット(.)を含めないようにしてください。

  • テンプレート・アセットのコードに、タグ<throwexception>を使用しないでください。<throwexception>タグは、WebCenter Sitesでの実行自体およびネストまたは親のWebCenter Sitesエンジンを事実上終了させます。これによって、テンプレートの実行およびクライアントへのデータのストリーミングが中断します。さらに、ユーザーがパブリッシュをエクスポートするためのテンプレートを承認すると、<throwexception>によって承認ページの実行が終了し、ユーザーはフィードバックを取得しません。

  • テンプレートが削除されるときのページの破損の可能性について、警告が表示されません。テンプレートは、他のアセットでデフォルト・テンプレートとして使用されている可能性があるため、テンプレートを削除するときは注意する必要があります。削除によって、そのようなページのレンダリングが失敗します。

アップグレード

アップグレードされた環境で、サンプル・サイトのページであるデフォルト、タッチおよび非タッチのサイト・ナビゲーションにアクセスできない場合があります。

バニティURL

  • URLパターンを削除しても、そのパターンに基づいたURLは削除されません。

  • 同じアセットに複数のバニティURLがあり、すべてに同じURL引数(Template、DeviceGroup、Wrapper)が指定されている場合、LinkBuilder APIによって、その作成日に基づくバニティURLが返されます。 ユーザーによってデフォルトのURLとして指定されたバニティURLではなく、最も古いバニティURLが返されます。

WebCenter Content統合

アセットをWebCenter Sitesにインポートする際、WebCenter Contentコネクタはアセット権限を確認せず、アセット・レベルの制限(アセットがリビジョン・トラッキングされているかどうかなど)にかかわらずアクションを実行します。これがAsset APIの制限です。

XMLPost

別のマシンにWebサーバーが存在する場合は、XMLPostを使用したアセットのインポートが失敗します。