4 Cacheプロパティ

次のトピックでは、wcs_properties.jsonファイルのCacheカテゴリに関連する各プロパティについて説明します。

Cacheカテゴリのプロパティについて

Cacheカテゴリに分類されるプロパティは、BlobServerサーブレット、ページ・キャッシュ、結果セット・キャッシュ・クラスタ設定、下位互換性設定、satellite server設定、アセットのデフォルト設定、セキュリティ設定、セッション・タイムアウトおよびWebCenter Sitesサーブレットで使用するグローバル一意識別子などを構成するのに使用されます。

Cacheカテゴリには次のタイプのプロパティが含まれます。

Blob Serverプロパティ

Blob ServerプロパティはBlobServerサーブレットを構成します。BlobServerはBLOBを処理します。これは、表からBLOBを収集し、必要なセキュリティ・チェックをすべて実行します。BlobServerがBLOBを処理する場合、WebCenter SitesとSatellite Serverの両方にBLOBをキャッシュします。

Page Cacheプロパティ

ページ・キャッシュ処理のプロパティは、WebCenter Sitesのページ・キャッシュ設定を構成します。WebCenter Sitesのページ・キャッシュは、CacheManagerで監視および管理されます。WebCenter Sitesのキャッシュを使用すると、Webページとその個々のコンポーネント(ページレット)の両方をすべてキャッシュできます。WebCenter Sitesシステムでページ・キャッシュを設定するには、CacheManagerとSatellite Serverサーブレットのプロパティを構成します。

ページ・キャッシュの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Sitesでの開発』を参照してください。

Resultset Cachingプロパティ

ResultSet Cachingプロパティは、WebCenter Sitesの結果セットのキャッシュを構成します。WebCenter Sitesシステムでの結果セットのキャッシュと問合せの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Sitesでの開発』を参照してください。

Resultset Cachingプロパティには次のものが含まれます。

  • グローバル結果セットのキャッシュのプロパティ。WebCenter Sitesのインストール・プロセスで設定され、WebCenter Sitesデータベースのすべての表の結果セットのキャッシュを有効にします。同じプロパティが、後で作成されるすべての表に自動で適用されます。プロパティは、次のとおりです。

    • cc.cacheResults: メモリーにキャッシュする結果セットの数

    • cc.cacheResultsTimeout: メモリーにキャッシュされた結果セットを保持する時間

    • cc.cacheResultsAbs: 結果セットのキャッシュで結果セットの有効期限を計算するメソッド

  • システム表の表固有の結果セット・キャッシュ・プロパティ。これらのプロパティは、WebCenter Sitesのインストール・プロセスで自動的に設定され、前述のグローバル結果セットのキャッシュのプロパティをオーバーライドします。

    たとえば、表固有のプロパティcc.ElementCatalogCSzおよびcc.ElementCatalogTimeoutは、ElementCatalog表に設定されます。プロパティの値の変更やプロパティの削除が可能です(表の結果セットのキャッシュでは、グローバル・プロパティの値が使用されます)。

Clusterプロパティ

Clusterプロパティは、WebCenter Sitesシステムをクラスタにインストールする場合に、クラスタのすべてのサーバーとの通信にWebCenter Sitesにより使用されます。

Compatibilityプロパティ

Compatibilityプロパティは、以前のバージョンのWebCenter Sitesとの下位互換性に必要な値を設定します。

Satellite Serverプロパティ

Satellite Serverプロパティは、Satelliteサーブレット(Satellite Server)と通信する方法、およびサーブレットがローカル・サーバーとリモート・サーバーのどちらで実行するかについて説明します。

Asset Defaultプロパティ

Asset Defaultプロパティは、アセット・タイプ(キャッシュ情報、デフォルトのACL、CKEditorが存在するかどうかなど)に関するデフォルトの詳細の定義に使用されます。

SecurityおよびSession Timeoutプロパティ

セキュリティ設定、セッション・タイムアウト、WebCenter Sitesサーブレットが使用するグローバル一意識別子、WebCenter Sitesが接続からログアウトするまでに接続を保持するアイドル時間や、WebCenter Sitesがキャッシュの同期処理をロードするかどうかなどを制御するプロパティ。

Cacheカテゴリのプロパティ

表4-1では、JSONファイルのCacheカテゴリに関連する各プロパティについて説明します。

表4-1 Cacheプロパティ

プロパティ 説明

bs.bCacheSize

(メモリーに)キャッシュ可能なBLOBのデフォルトの数を指定します。

デフォルト値: 1000

bs.bCacheTimeout

BLOBをメモリーにキャッシュした状態にする秒数を指定します。BlobServerサーブレットを再起動する場合は必ずメモリー・キャッシュがクリアされることに注意してください。このプロパティは次のようにCacheManagerの動作に影響を与えます。構成依存関係がSystemItemCache表のBLOBに対して記録されている場合、この構成依存関係は、BLOBがキャッシュから失効した後に表から削除されるように構成されています。これにより、SystemItemCache表の肥大化が防止されます。ただし、エントリを表から削除すると、CacheManagerによる第2層キャッシュからの対応するBLOBの削除が無効になり、ユーザーには失効したデータが表示されます。

可能な値: 負の整数、0、正の整数

デフォルト値: -1

最近使用されたBLOBでキャッシュが満杯になるためにBLOBが削除される場合を除き、BLOBはメモリーに永続的にキャッシュされたままになります。

注意: このプロパティの値は、次のようにcs.manage.expired.blob.inventoryに影響を与えます。

  • 値が0以下の場合、cs.manage.expired.blob.inventoryが影響を受けることはありません。

  • 正の整数でcs.manage.expired.blob.inventorytrueに設定すると、CacheManagerは正常に機能しますが、そのかわりにSystemItemCache表が拡大します。

詳細は、「cs.manage.expired.blob.inventory」を参照してください。

bs.invalidheadernames

BlobServerで無視される無効なヘッダーのカンマ区切りリスト。

注意: ヘッダーが有効(bs.validheadernames)と無効(bs.invalidheadernames)の両方で指定された場合、bs.validheadernamesで指定されたヘッダーが優先されます。

詳細は、「bs.invalidheadername」を参照してください。

bs.security

BlobServerサーブレットがデータベースのアクセスとイメージの取得を許可する前にセキュリティをチェックするかどうかを指定します。セキュリティが有効な場合、イメージをメモリー内にキャッシュできません。BlobServerセキュリティを有効にする場合、BlobServerサーブレットは、次の例のように、csblobidパラメータがURLに存在し、その値が同じ名前のセッション変数と一致する場合のみデータを処理します。

<IMG SRC="BlobServer?blobtable=MovieImages&#38;blobcol=urlimage&#38;blobkey=id&#38;csblobid=SessionVariables.blobid&#38;blobwhere=25"/>

可能な値: true | false

サブカテゴリ: Blobcache

bs.validheadernames

BlobServerで許可される有効なヘッダーのカンマ区切りリスト。

注意: ヘッダーが有効(bs.validheadernames)と無効(bs.invalidheadernames)の両方で指定された場合、bs.validheadernamesで指定されたヘッダーが優先されます。

詳細は、「bs.invalidheadernames」を参照してください。

cc.AssetTypeCSz

WebCenter Sitesインストールで作成されるオブジェクト表であるAssetType表に対してキャッシュする結果セットの数。

デフォルト値: 50

cc.BlobServerCacheCSz

メモリーにキャッシュされるBLOBの最大数を指定します。メモリーを重視する場合、このプロパティの値を減らします。

デフォルト値: 1000

cc.BlobServerTimeout

メモリー内のキャッシュされたBLOBのデフォルトの存続期間(分単位)を指定します。メモリーを重視する場合、このプロパティの値を減らします。

デフォルト値: 1440 (24時間)

cc.cacheNoSync

クラスタ・メンバーで表を更新する場合でも、WebCenter Sitesでキャッシュされるデータベース問合せのトランザクション・データを保持するかどうかを指定します。

デフォルト値: false

次の形式でプロパティを追加することで、個々の表に対して表に固有の値を設定できます。

cc.<sometable>CSync=<trueまたはfalse>

cc.cacheResults

メモリーにキャッシュする結果セットのデフォルトの数を指定します。これは結果セットのレコードの数ではなく、結果セットの数を意味する点に注意してください。注意: デバッグしている場合を除いて、このプロパティを0または-1に設定しないでください。設定すると、WebCenter Sitesはアセットを適切に保存できなくなります。(このプロパティを0または-1に設定すると、独自のキャッシング・プロパティを構成していないすべての表で結果セットのキャッシングが無効になります。)

可能な値: <n> (結果セットの数)

デフォルト値: 500

注意: 特定の表に異なる値を設定するには、形式cc.<表名>CSz=<結果セットの数>を使用して該当の表にプロパティを作成します。

cc.cacheResultsAbs

結果セットのキャッシュ内にある結果セットの有効期限の計算方法を指定します。

  • このプロパティがtrueに設定されていると、結果セットの有効期限が絶対となります。たとえば、cc.cacheResultsTimeoutを5分に設定する場合、結果セットのキャッシュ後の5分で、結果セットはキャッシュからフラッシュされます。

  • このプロパティがfalseに設定されていると、結果セットの有効期限はそのアイドル時間を基準にします。たとえば、cc.cacheResultsTimeoutが5分に設定されていると、結果セットは最初にキャッシュされてから5分ではなく、最後にリクエストされてから5分後にキャッシュからフラッシュされます。

デフォルト値: false

注意: 特定の表に有効期限を設定するには、形式cc.<表名>CAbs=<trueまたはfalse>を使用して該当の表にプロパティを作成します。

cc.cacheResultsTimeout

キャッシュされる結果セットをメモリー内に保持する時間を分単位で指定します。このプロパティを-1に設定すると、各自のキャッシュ・プロパティが構成されていない表に対するタイムアウト値はありません。

可能な値:: <n> (分単位)、またはこのデフォルトのプロパティを使用する表のタイムアウトを無効にする場合は-1。

デフォルト値: 5

注意: 特定の表にタイムアウトを設定するには、形式cc.<表名>Timeout=<分数>を使用して該当の表にプロパティを作成します。

cc.CategoryCSz

WebCenter Sitesインストールでアセット・タイプに作成するオブジェクト表である、Category表に対してキャッシュされる結果セットの数。

デフォルト値: 50

cc.ElementCatalogCSz

ElementCatalog表に対してキャッシュする結果セットの数を指定します。最適なパフォーマンスを確保するには、この値を表の行数に設定してください。

デフォルト値: 1000

cc.ElementCatalogTimeout

ElementCatalog表の結果セットを、結果セットのキャッシュでアイドル状態にしておく分数を指定します。タイムアウトを無効にするには-1を使用します。

デフォルト値: 60

cc.SiteCatalogCSz

SiteCatalog表に対してキャッシュする結果セットの数を指定します。最適なパフォーマンスを確保するには、この値を表の行数に設定してください。

デフォルト値: 1000

cc.SiteCatalogTimeout

SiteCatalog表の結果セットを、結果セットのキャッシュでアイドル状態にしておく分数を指定します。タイムアウトを無効にするには-1を使用します。

デフォルト値: 60

cc.StatusCodeCSz

WebCenter Sitesインストールがアセット・タイプ用に作成するコンテンツ表であるStatusCode表に対してキャッシュする結果セットの数。

デフォルト値: 10

cc.SystemACLCSz

SystemACL表に対してキャッシュする結果セットの数を指定します。最適なパフォーマンスを確保するには、この値が表の行数に比例するようにしてください。

デフォルト値: 25

cc.SystemACLTimeout

SystemACL表の結果セットを、結果セットのキャッシュでアイドル状態にしておく分数を指定します。

デフォルト値: -1 (この表のタイムアウトを無効にします)

cc.SystemInfoCSz

SystemInfo表に対してキャッシュする結果セットの数を指定します。最適なパフォーマンスを確保するには、この値を表の行数に設定してください。

デフォルト値: 500

cc.SystemInfoTimeout

SystemInfo表の結果セットを、結果セットのキャッシュでアイドル状態にしておく分数を指定します。

デフォルト値: -1 (この表のタイムアウトを無効にします)

cc.SystemPageCacheCSz

メモリーにキャッシュ可能なページの最大数を指定します。ページはメモリーとディスク(データベース)の両方にキャッシュされます。このプロパティは、ディスクではなくメモリーにキャッシュされるページの数を指定します。

デフォルト値: 10000

注意: このプロパティを-1に設定しないでください。

cc.SystemPageCacheTimeout

キャッシュされたページをメモリーに保持する分数を指定します(キャッシュされるページはディスクとメモリーの両方にキャッシュされます)。

デフォルト値: 1440 (24時間)

cc.SystemUsersCSz

SystemUsers表に対してキャッシュする結果セットの数を指定します。最適なパフォーマンスを確保するには、この値が表の行数に比例するようにしてください。

デフォルト値: 100

cc.SystemUsersTimeout

SystemUsers表の結果セットを、結果セットのキャッシュでアイドル状態にしておく分数を指定します。

デフォルト値: -1 (この表のタイムアウトを無効にします)

cs.alwaysusedisk

cacheinfo列に情報がないSiteCatalog表のページ・エントリのデフォルトのキャッシュ設定を指定します。yesに設定すると、ページ・エントリのcacheinfo列でそのエントリがキャッシュされないように指定する場合を除き、WebCenter Sitesから供給される各ページは、ディスク(データベース)にキャッシュされます。

デフォルト値: no

サブカテゴリ: Pagecache

cs.cookievariables

サーブレット・リクエスト情報にCookie変数を作成するかどうかを指定します。Cookie変数を生成すると、ページ・リクエストのページ基準が混乱する可能性があるため、生成は外部ページに対してのみ機能します。

デフォルト値: false

cs.disksize

アップロードされたファイルの投稿中にそのファイルをメモリー内に保持しておくためのサイズ制限をバイト数で指定します。アップロードされたファイルが指定の値よりも大きい場合、WebCenter Sitesは、ページの評価を終了するまでそのファイルを一時ファイルに送ります。これにより、メモリーが過剰に使用されることがなくなり、サービス拒否攻撃の防止に役立ちます。

デフォルト値: 102400

cs.expireonly

古いページをキャッシュからどのように削除するかを制御します。このプロパティをfalseに設定すると、キャッシュから削除する必要があるページは、すぐに非同期式で削除されます。つまり、ユーザーは、すべてのページが削除されるまで待機する必要があります。このプロパティをtrueに設定すると、キャッシュから削除する必要があるページは、削除のマークが付けられ、サービスは中止されて、キャッシュ・クリーンアップ・イベントによって後から削除されます。

可能な値: true | false

デフォルト値: true

cs.freezeCache

キャッシュ・メンテナンス・イベントで期限切れのページをキャッシュから定期的に削除するかどうか、または該当ページがリクエストされる場合のみページの有効期限を確認するかどうかを指定します。イベントで期限切れのページをキャッシュから定期的に削除しないようにするには、値をyesに設定します。

デフォルト値: no

cs.IItemList

CacheManagerで使用されるItemListインタフェースに使用されるファイルを定義します。IItemListインタフェースは、ページ・キャッシュに複合依存性を記録する場合に使用されます。このプロパティを有効なクラスに設定すると、依存性項目は、SystemItemCache表のページIDに対して記録されます。これにより、CacheManagerが有効になります。無効な値を設定するとCacheManagerは無効になります。

デフォルト値: com.openmarket.xcelerate.publish.MyItemList

注意: デフォルト値は参照目的の場合のみ提供されます。このプロパティの値を変更しないでください。

cs.manage.expired.blob.inventory

BLOBの有効期限がローカルBlobサーバー・キャッシュで切れた後、CacheServerサーブレットでblobkeyと構成上の依存関係のマッピングをSystemItemCache表から削除するかどうかを制御します。(CacheServerサーブレットは、通常、イベント・エンジンによって5分ごとに起動します。)

可能な値: true|false

  • trueの場合、BLOBの有効期限が切れると、CacheServerサーブレットによる、SystemItemCache表からのBLOBキーと複合依存性のマッピングの削除が無効になります。

  • falseの場合、BLOBの有効期限が切れると、CacheServerサーブレットでは、SystemItemCache表から期限切れのBLOB参照を削除できます。

デフォルト値: false

注意: このプロパティの有効化は、bs.bCacheTimeoutプロパティの値によって決まります。

cs.nocache

ディスクベースのすべてのページ・キャッシュを無効にする機能が提供されます(ページは引き続きメモリー内にキャッシュされます)。このプロパティを使用して、サイトのデバッグ時にページ・キャッシュを一時的に停止しますが、稼働しているシステムでこの値をtrueに設定したままにしないでください。

デフォルト値: false

cs.pgcachefolder

このプロパティはすでに使用されていません。SiteCatalogエントリのcacheinfoを設定する場合、あらかじめ、アイテムをキャッシュするために有効なフォルダを指すプロパティを設定する必要があります。無効なプロパティまたは無効なフォルダを設定すると、ページがキャッシュされない可能性があります。このプロパティは、ページがキャッシュされる先のデフォルトの場所でした。

キャッシュされたページはデータベースに格納されるので、cs.pgcachefolderを指定する必要はなくなりました。cacheinfo列に、ブール値、trueまたはfalseを設定して、ページがキャッシュされるかどうかを指定できるようになりました。

値がtrueまたはfalseのどちらでもない場合、キャッシュが発生する有効なフォルダを参照するプロパティに設定される必要があるという、以前の動作に従ってチェックされます。

SiteCatalog cacheinfoエントリがサイトで修正されるまで、このプロパティを保持し、有効なフォルダに設定する必要があります。

一般的な値は次のとおりです。

  • c:/FutureTense/pgcache

  • /export/home/FutureTense/pgcache

この値をインストール要件に一致するように編集します。

デフォルト値: <wcsites.home>/cache

cs.pgCacheTimeout

ページがページ・キャッシュに存在する分数を指定します。

デフォルト値: 0

cs.recordBlobInventory

ユーザーはBLOB依存性を使用できます。BLOBのインベントリを記録するには、このプロパティの値をtrueに設定します。

デフォルト値: true

cs.requiresessioncookies

セッションID情報をCookieに保持するかどうか、またはWebCenter Sitesがセッション・データをリンクにエンコードする必要があるかどうかを指定します。WebCenter SitesがセッションCookieが有効であると予測する場合、true(デフォルト)に設定します。これで、すべてのページがキャッシュ可能になり、セッションIDはリンクにエンコードされません。値がfalseの場合、URLリライティングが有効になるため、ページ・キャッシュのパフォーマンスに悪影響があります。

デフォルト値: true

rsCacheOverInCache

結果セットのキャッシュ・メディアの切替えに使用されます。このプロパティはデフォルトでtrueに設定されます。この場合、WebCenter Sitesは、inCacheフレームワークに結果セットをキャッシュします。このプロパティをfalseに設定すると、WebCenter Sitesは、ハッシュ表に結果セットをキャッシュします。どちらのキャッシュ・メディアでもJVMメモリーが使用されます。このプロパティは、WebCenter Sitesのインストール・プロセスでtrueに設定されます。プロセスでは次のステップもすべて行われます。

  • linked-cache.xml構成ファイルを、アプリケーション・サーバーのクラスパス(WEB-INF/classesディレクトリ)に配置します。

  • 次の結果セットのキャッシュ・プロパティを設定します: cc.cacheResultscc.cacheResultsTimeoutおよびcc.cacheResultsAbs

インストール・プロセスが完了すると、「システム・ツール」ノード(管理インタフェースの「管理」タブにある)には、キャッシュとそのコンテンツに関する統計情報を提供するinCacheツールによって結果セットが表示されます。

可能な値: true | false

デフォルト値: true

注意: inCacheによる結果セットのキャッシュは、inCacheによるページとアセットのキャッシュとは関係なく機能します。inCacheフレームワーク、そのキャッシュ・モデルおよびシステム・ツールの詳細は、『Oracle WebCenter Sitesの管理』システム・ツールを使用したトラブルシューティングに関する項を参照してください。結果セット・キャッシュの詳細は、『Oracle WebCenter Sitesでの開発』結果セット・キャッシュおよび問合せの操作に関する項を参照してください。

satellite.blob.cachecontrol.default

satellite.blobcachecontrolパラメータのデフォルト値、およびRENDER.SATELLITEBLOBタグとそれに対応するJSPを指定します。

デフォルト値: 空白

このプロパティを、大多数のBLOBに適した値に設定し、cachecontrolパラメータをsatellite.blobタグおよびRENDER.SATELLITEBLOBタグと一緒に使用して個々のBLOBに対してこの値をオーバーライドします。

次の形式を使用して値を設定します。

hours:minutes:seconds daysOfWeek/daysOfMonth/months

このプロパティの詳細は、「expirationプロパティ」を参照してください。

ss.flushall

Satellite Serverキャッシュをどのようにフラッシュするかを制御します。このプロパティをfalse (デフォルト)に設定する場合、古いページレットのみがSatellite Serverキャッシュからフラッシュされます。このプロパティをtrueに設定する場合、Satellite Serverキャッシュは完全にフラッシュされます(単一アセットが更新される場合)。

可能な値: true | false

デフォルト値: false

サブカテゴリ: Pagecache

xcelerate.defaultcscacheinfo

キャッシュに有効なSiteEntryアセットとテンプレート・アセットのキャッシュ規則(ContentServer)フィールドのデフォルト値を指定します。「詳細」キャッシュ・オプションを選択すると、値が表示されます。値はオーバーライドできます。

キャッシュ規則(ContentServer)フィールドは、SiteCatalog表のcscacheinfoフィールドにマップします。各エントリは、SiteEntryアセットまたはテンプレート・アセットに相当します。

デフォルト値: true, ~0

xcelerate.defaultpagecriteria

SiteCatalog表のページ・エントリがテンプレート・アセットから作成される場合、そのエントリのpagecriteria列のデフォルト値を指定します。

デフォルト値: c、cid、p、rendermode、site、sitepfx、context、deviceid

これらの変数の定義と、一般的なページ基準変数の詳細は、『Oracle WebCenter Sitesでの開発』ページの設計とキャッシュの理解に関する項を参照してください。

xcelerate.defaultpagecriteriaSiteEntry

SiteEntryアセットデフォルトのページ基準。

SiteEntryアセットにデフォルトで設定できるページ基準変数を指定します。このリストに変数を追加できますが、デフォルト値を削除しないでください。

デフォルト値: rendermode、site、sitepfx、seid

  • rendermodeはこれがプレビューかまたはライブのレンダリングのどちらであるかを示します。

  • siteは、このテンプレートが適用されるサイトを示します(SiteBuilderスタイル・サイト・エントリに必要)。

  • sitepfxは、Publication表に定義されたサイトの接頭辞を示します(SiteBuilderスタイル・サイト・エントリに必要)。

  • seidはキャッシュ管理に使用されるSiteEntry IDです。

xcelerate.defaultsscacheinfo

キャッシュに有効なSiteEntryアセットとテンプレート・アセットの「キャッシュ規則(Satellite)」フィールドのデフォルト値を指定します。「詳細」キャッシュ・オプションを選択すると、値が表示されます。値はオーバーライドできます。

「キャッシュ規則(Satellite)」フィールドは、SiteCatalog表のsscacheinfoフィールドにマップします。各エントリは、SiteEntryアセットまたはテンプレート・アセットに相当します。

デフォルト値: true, ~0