1 JSONファイルのプロパティの管理
Oracle WebCenter Sitesおよびそのアプリケーションの多くの構成タスクでは、WebCenter SitesおよびSatellite ServerのJSONファイル(wcs_properties.json
)に指定されたプロパティの値を設定または変更することが必要です。
プロパティを管理するために、WebCenter Sitesには、プロパティ管理ツールおよびインポート/エクスポート・ユーティリティが用意されています。ほとんどのプロパティはWebCenter SitesおよびSatellite Server用のwcs_properties.json
ファイルにありますが、その他のプロパティ(zookeeperプロパティなど)は個別のプロパティ・ファイルに格納されています。この概要では、wcs_properties.json
ファイル、プロパティ管理ツールおよびインポート/エクスポート・ユーティリティについて説明します。
この項の内容は次のとおりです。
WebCenter Sites JSONファイルについて
ほとんどのWebCenter Sitesプロパティは、WebCenter Sitesのwcs_properties.json
ファイルにあります。WebCenter SitesのJSONファイルは、WebCenter Sitesインストールの<domain_home>/wcsites/wcsites/config
ディレクトリにあります。
WebCenter SitesにはWebCenter Sitesのwcs_properties.json
ファイルのプロパティを管理するのに、2つの方法が用意されています。
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WebCenter Sites管理インタフェースからアクセスできるプロパティ管理ツール。詳細は、「プロパティ管理ツールへのアクセス」を参照してください。
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propertiesUtility.bat
(Windowsの場合)およびpropertiesUtility.sh
(Unixの場合)に対しコマンドライン・プロンプトを実行することでアクセスするインポート/エクスポート・ユーティリティ。手順については、「WebCenter Sitesプロパティを管理するためのインポート/エクスポート・ユーティリティの使用」を参照してください。
次のトピックでは、WebCenter Sitesのwcs_properties.json
ファイルの管理に使用するツールの概要について説明します。
プロパティ管理ツールの概要
WebCenter Sitesが実行中の場合、プロパティ管理ツールを使用してWebCenter Sitesのwcs_properties.json
ファイルのプロパティの値を設定します。このファイルのプロパティの値を設定するには常にプロパティ管理ツールを使用することをお薦めします。
プロパティ管理ツールでは、プロパティ値が適切に書式化されます。具体的にはプロパティの正しい区切り文字が使用されます。また、プロパティ管理ツールは、プロパティに関する説明とデフォルト値または可能な値を示します。また、WebCenter Sitesのwcs_properties.json
ファイルのプロパティはカテゴリ別に編成されているので、プロパティ管理ツールでは、ユーザーがカテゴリおよびサブカテゴリでプロパティを検索できます。
インポート/エクスポート・ユーティリティの概要
WebCenter Sitesが実行中でない場合、インポート/エクスポート・ユーティリティを使用してWebCenter Sitesのwcs_properties.json
ファイルのプロパティを変更します。
インポート/エクスポート・ユーティリティでは、ユーザーはWebCenter Sitesのwcs_properties.json
ファイルから、プロパティ・ファイル形式(.ini
または.properties
)でプロパティをローカル・システムに抽出できます。必要なプロパティを更新したら、インポート・コマンドを実行して、変更をWebCenter Sitesのwcs_properties.json
ファイルにインポートします。WebCenter Sitesシステムが再起動されると、プロパティの変更はすべてのWebCenter Sitesインスタンスで更新されます。
プロパティ管理ツールの使用
次のトピックでは、プロパティ管理ツールの操作手順について説明します。
プロパティの追加
一部の構成タスクでは、システムに対して新しいカスタム・プロパティを追加する必要があります。たとえば、結果セットのキャッシュ処理を実装する場合、キャッシュの値を設定する任意のWebCenter Sitesデータベース表に対して最大3つのプロパティを作成できます。(結果セット・キャッシュの詳細は、『Oracle WebCenter Sitesでの開発』の結果セット・キャッシュおよび問合せの操作に関する項を参照してください。)すべてのカスタム・プロパティはwcs_properties.json
ファイルに追加されます。
WebCenter Sitesシステムにプロパティを追加するには、次のステップに従います。
WebCenter Sitesプロパティを管理するためのインポート/エクスポート・ユーティリティの使用
WebCenter Sitesが実行中でない場合、インポート/エクスポート・ユーティリティを使用して、WebCenter SitesのJSONファイルのプロパティをプロパティ・ファイル形式(.ini
または.properties
)でインポートおよびエクスポートします。エクスポートされたプロパティ・ファイルには、WebCenter Sitesのすべてのプロパティがkey=value
形式で含まれています。このエクスポートされたプロパティ・ファイルは変更が可能であり、変更した設定をWebCenter Sitesにインポートできます。
注意:
WebCenter Sitesが実行中でない場合、インポート/エクスポート・ユーティリティを使用してプロパティ値を更新できます。WebCenter Sitesが実行していて、カスタム・プロパティを追加している場合のプロパティ値の変更を含む、その他のすべてのプロパティの変更では、プロパティ管理ツールを使用します。
エクスポート/インポート・ユーティリティにアクセスするためのコマンドは次のとおりです。
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Windowsシステムの場合、
propertiesUtility.bat
コマンド・ファイルを使用します。例:propertiesUtility.bat <sites_home> <config_folder> export <properties_file>
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Unixシステムの場合、
propertiesUtility.sh
コマンド・ファイルを使用します。各コマンド・パラメータはスラッシュ(/)で区切ります。例:propertiesUtility.sh /oracle/sites-home /oracle/config export /export/my_config.properties
次の手順では、propertiesUtility.bat
コマンド・ファイルを使用します。
インポート/エクスポート・ユーティリティを実行する手順: