33 Oracle Diagnostic Logging(ODL)構成

ODLが設定されている場合、WebCenter Sites管理インタフェースでは、一般的な管理ツリーの管理ノードで、システム・ツールの下に「ログODLの構成」ツールが表示されます。「ログODLの構成」ツールを使用すると、一般の管理者は、現在のログ出力を表示したり、ログ出力レベルを一時的に変更したり、管理者のインタフェースから直接新しいログ出力を追加したりすることができます。管理インタフェースから行われた変更は、WebCenter Sitesを再起動するまでの間のみ有効です。ログ出力をlogging-config.xmlファイルに手動で追加した場合にのみ、再起動時でも存続します。(logging-config.xmlファイルで直接行われた変更は、システムを再起動するまでWebCenter Sitesに適用されません。)

次のトピックでは、logging-config.xmlファイルの構成について説明します。

• ログ出力の追加

• ログ出力レベルの変更

ログ出力の追加

新しいログ出力をWebCenter SitesシステムのODLフレームワークに追加するには、それらをlogging-config.xmlファイルに手動で追加します。

1. logging-config.xmlファイル(<sites-shared>/config/)を開きます。
2. 新しいログ出力を次の形式でlogging-config.xmlファイルに追加します。

   <logger name='<name of logger>' level='<logger level>'
     useParentHandlers='<false|true>'
     <handler name='<name of handler>' />

   注意:

   ハンドラにodl-handlerという名前を付けないでください。WebLogicとの競合が発生します。

3. logging-config.xmlファイルを保存してWebCenter Sitesシステムを再起動します。

ログ出力レベルの変更

logging-config.xmlファイルでは、ログ出力レベルを永久的に変更することができます。logging-config.xmlファイルのログ出力レベルに加えた変更は、WebCenter Sitesが再起動すると有効になります。ルート・ログ出力または親ログ出力から冗長性レベルを継承するログ出力も構成できます。セッション中にログ出力レベルを一時的に変更するには、管理インタフェースでConfigure ODLツールを使用します。

注意:

• 管理インタフェースからのログ出力レベルの変更の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Sitesの管理』のログ出力レベルの変更に関する項を参照してください。

• ユーザーにより設定されたLog4jのログ・レベルはODLログに移行できません。アップグレード後、ユーザーがこれらのレベルを手動で設定する必要があります。

logging-config.xmlファイルのログ出力レベルを変更する手順:

1. logging-config.xmlファイル(<sites-shared>/config/)を開きます。
2. レベルを変更するログ出力に移動し、次のいずれかの値をlevel属性に入力します。

   • ERROR:1

   • WARNING:1

   • NOTIFICATION:1

   • TRACE:16

   • TRACE:1

   • OFF

   たとえば、oracle.wcsites.searchのログ出力レベルをTRACE:1に変更した場合、ログ出力はlogging-config.xmlファイルで次のようになります。

   <logger name='oracle.wcsites.search' level='TRACE:1'
      useParentHandler='false'>
      <handler name='wcsites-odl-handler' />
   </logger>

3. ログ出力に親ハンドラと同じログ出力レベルを使用する場合、次のことを行います。

   1. 子ログ出力のlevel属性および値を削除します。

   2. 子ログ出力のuseParentHandler属性の値をtrueに変更します。

   たとえば、oracle.wcsites.visitorservices.restのログ出力にその親ログ出力(oracle.wcsites.visitorservices)と同じログ出力レベルを共有する場合、子ログ出力はlogging-config.xmlファイルで次のようになります。

   <logger name='oracle.wcsites.visitorservices.rest 
     useParentHandler='true'>
     <handler name='visiors-odl-handler' />
   </logger>

4. logging-config.xmlファイルを保存してからWebCenter Sitesを再起動し、変更を有効にします。