26 Satellite Server JSONファイルのSatelliteプロパティ

次のトピックでは、Satellite Serverのwcs_properties.jsonファイルのSatelliteの下に分類されたプロパティについて説明します。

Satellite Server JSONファイルのSatelliteカテゴリについて

WebCenter Sitesのwcs_properties.jsonファイルのSatelliteの下に分類されたプロパティは、ローカルまたはリモート・サーバーのどちらで実行しているかにかかわらず、Satelliteサーブレット(Satellite Server)との通信方法について説明します。

Satellite ServerはデフォルトでWebCenter Sitesアプリケーションをホストするサーバーにインストールされます。Satelliteの下に分類されたプロパティはローカルSatelliteサーブレットを構成します。

Satellite Server JSONファイルのSatelliteプロパティ

表では、Satellite Serverのwcs_properties.jsonファイルのSatelliteの下に分類された各プロパティについて説明します。

表26-1 Satellite Server JSONファイルのSatelliteプロパティ

プロパティ 説明

bservice

この値は、Blob Serverサーブレットのサーブレット・パスです。これは、satellite.blobタグを解決するために移動する場所をSatellite Serverに伝える場合に使用されます。

標準的な値には、iPlanet用の/NASApp/cs/BlobServerおよびサーブレット・ランナー用の/servlet/BlobServerが含まれます。

デフォルト値: /<wcsites.app.contextroot>/BlobServer

cache_folder

レガシー・ページ・キャッシュにのみ適用されます。このプロパティは、ディスク・ベースのキャッシュ・データの場所を指定します。このプロパティが空白のままの場合、キャッシュされたデータは、コンテキストのtempフォルダに格納されます。

デフォルト値: 空白

cache_max

レガシー・ページ・キャッシュにのみ適用されます。このプロパティは、キャッシュに維持するオブジェクトの最大数を指定します。指定したサイズを超えると、オブジェクトはキャッシュから削除されます。LRUメソッドは、キャッシュ・サイズ制限の管理に使用されます。

デフォルト値: 1000000

contentserver.installation.folder

Satellite ServerとWebCenter Sitesが同じWebアプリケーションで実行するため、ユーザーのセッションを共有する必要がある場合のインストールに適用されます。このプロパティは、WebCenter Sitesインストールのパスを指定します。これにより、Satellite ServerはWebCenter Sitesリソースにアクセスできます。

可能な値:
  • Satellite ServerがWebCenter Sites以外のWebアプリケーションで実行する場合は空白です。

  • Satellite ServerがWebCenter Sitesと同じWebアプリケーションで実行する場合は<cs_installation_dir>になります。

デフォルト値: <wcsites.home>

cookieprefix

Satellite Serverは、クライアントのかわりにそれ自体とリモート・ホスト間のセッションを管理します。Satellite Serverは、アプリケーション・サーバーが使用するセッションID Cookieを適切に追跡できるように、その名前を把握する必要があります。

ここで、可能なセッションCookie名の接頭辞をセミコロン区切りで入力します。空白のままの場合、デフォルト・セットが使用されます。

デフォルト値: JSESSIONID;WebLogicSession;GX_SESSIONID

cs.satellitehosts

このサーバー(WebCenter Sitesをホストするサーバー)のCacheManagerが通信する必要があるSatelliteサーブレットをホストするサーバーのホスト名を指定します。

ホスト名のカンマ区切りリストを入力します。各ホストの値には、WebCenter Sitesサーブレットのパスが含まれるようにします。

次の形式を使用します: http://<hostname:port>/<servlet>/

必要に応じて、httpsまたは特殊なポートを使用できます。構成で必要な場合は、必ず完全修飾ドメイン名を指定してください。

このサーバーに常駐するSatelliteサーブレットがデフォルトでリストされます。

cs.satelliteusers

Satellite Serverホストのユーザー名を指定します。このサーバーのSatelliteサーブレットのユーザー名がデフォルトでリストされることに注意してください。

cs.satellitepasswordプロパティに指定したパスワードのリストに一致する順序でユーザー名のカンマ区切りリストを入力します。

expiration

inCacheページ・キャッシュおよびレガシー・ページ・キャッシュに適用されます。このプロパティは、指定の該当情報がどこにもないキャッシュ済オブジェクトすべてに対して、期限切れ情報を(COM.FutureTense.Util.TimePattern文字列の形式で)指定します。

オブジェクトの期限切れ情報は、satellite.page (および関連)タグのcachecontrol属性で指定できます。ページの場合、期限切れ情報は、SiteCatalogのsscacheinfo列でも指定できます。バイナリ・オブジェクトの場合、cachecontrol属性のデフォルト値は、WebCenter Sitesのwcs_properties.jsonファイルで指定します。

リクエストの最外部のラッパー・ページではオーバーライドを指定できないため、このプロパティが、オーバーライドを制御できる唯一の場所になる点に注意してください。

デフォルト値: 5:0:0 */*/*

つまり、Satellite Serverキャッシュの内容はすべて毎日午前5:00に期限が切れます。

書式は次のとおりです。

<hours>:<minutes>:<seconds> <daysOfWeek>/<daysOfMonth>/<months>

可能な値:
  • <hours>: 0から23、0は午前零時

  • <minutes>:0から59

  • <seconds>:0から59

  • <daysofweek>: 0から6、0は日曜日

  • <daysofmonth>: 1から31

  • <months>: 1から12

その他の可能な値:
  • never。キャッシュがいっぱいで、そのページが最も長い間使用されていない場合のみ、ページの有効期限が切れます。

  • immediate。ページのキャッシュは行いません。

file_size

レガシー・ページ・キャッシュに適用されます。このプロパティは、ディスクにキャッシュ可能なオブジェクトのサイズ(KB単位)を指定します。比較的小さなオブジェクトがメモリーに保持されます。

この値は、システムRAM、ディスク速度などに対して調整する必要があります。

デフォルト値: 250

formaction

Satelliteサーブレットは、GETまたはPOSTを実行するWebCenter Sites URLを、Satellite URLに変換します。このプロパティは、WebCenter Sites URLでどの文字列を置き換えてSatellite URLを作成するかを指定します。

この値では大/小文字が区別されます。

Satellite Server 6で有効です。すべてのフォームに新しいsatellite.formタグを使用します。

デフォルト値: action=\”ContentServer\”

globally_replace_contentserver

このプロパティをtrueに設定する場合、Satellite Serverは、WebCenter Sitesから返された処理可能なページをすべて解析し、formactionプロパティで記述される文字列のすべてのインスタンスを、newformactionプロパティで記述される文字列に置き換えます。また、ContentServerを、servletプロパティで記述される文字列に置き換えます。

デフォルト値: false

hidden.encrypted

デフォルト値: false

host

SatelliteエンジンがリクエストをキャッシュするWebCenter Sitesを実行するリモート・ホスト・システムの名前。

modify.passwords

リモートSatellite Serverでパスワードを変更できるようにします。パスワードの変更を有効にするには、このプロパティの値をtrueに設定する必要があります。

デフォルト値: false

newformaction

GETまたはPOSTが実行されるURLの置換え文字列を、ローカルにマップされたサーブレットに指定します。

この値では大/小文字が区別されます。

Satellite Server 6で有効です。すべてのフォームに新しいsatellite.formタグを使用します。

デフォルト値: action=\"Satellite\"

oracle.wcsites.satelliteserver.registered

Satellite ServerがWebCenter Sitesに登録されているかどうかを指定します。

デフォルト値: false

port

WebCenter Sitesホストと通信するためのポート番号。

デフォルト値: 80

product.installation.type

インストール先の名前を定義します。

可能な値: SitesまたはRSS (リモートSatellite Server)

protocol

Satellite ServerホストとWebCenter Sitesホスト間の通信プロトコル(通常はhttp://またはhttps//)。

プロトコルをhttps://に設定しても、セキュアな通信は保証されないことに注意してください。引き続き、証明書の取得が必要です。

security.keys.created

セキュリティ・キーが作成されるかどうかを示します。セキュリティ・キーが作成されると、このプロパティは自動的にtrueに設定されます。

このプロパティの値は変更しないでください。

デフォルト値: false

service

この値は、WebCenter Sitesサーブレットのサーブレット・パスです。

これは、satellite.pageタグを解決するために移動する場所をSatellite Serverに伝える場合に使用されます。

標準的な値には、iPlanet用の/NASApp/cs/ContentServerおよびサーブレット・ランナー用の/servlet/ContentServerが含まれます。

デフォルト値: /<wcsites.app.contextroot>/ContentServer

servlet

Satellite Serverサーブレットの識別に使用されるURLパターンを指定します。Satellite Serverは、ページが適切に設計される場合、このURLパターンを使用するようにリンクとフォームをリライトします。

デフォルト値: Satellite

sessionid.cookie.prefix

ユーザーは、ここでセッションID Cookieの先頭に付加される接頭辞を指定できます。

セッションID Cookieは、ホスト(WebCenter Sitesなど)のセッションID Cookieです。Satellite Serverは、WebCenter Sitesとクライアント間でセッションを維持するために、セッションID Cookieをクライアントに渡す必要があります。

Cookieの名前は変更する必要があるため、Satellite Serverが使用するセッションCookieと競合することはありません。構成可能な接頭辞を使用すると、セッションID Cookieの名前を把握するユーザーは、完全なCookie名を構築できます。これは、サーブレット・フィルタや他のメカニズムで使用してカスタム機能をサポートできます。

デフォルト値: SS_X_

sharesession

ContentServerサーブレットとSatelliteサーブレットでユーザー・セッションを共有するかどうかを指定します。

Satellite Serverをリモートで実行する場合、これをfalseに設定し、Satellite ServerとContentServerが共在する場合は、このプロパティをtrueに設定します。

このプロパティを適切に設定しないと、ユーザーに固有の情報がページ間で矛盾することがあります。

デフォルト値: true

ss.username

Satellite Server側のSatellite Serverユーザーのユーザー名。これはwcsites.satelliteserver.usernameプロパティの値と一致する必要があります。

transparent.content-type.pattern

ページレット、他のWebCenter SitesページへのリンクまたはBLOBへのリンクなど、ネストされたコンポーネントを含むコンテンツ・タイプを示す正規表現。

デフォルト値: text/.*|.xml.*

username

ユーザー名属性として機能する属性の名前をディレクトリ・サーバーで指定します。

可能な値:
  • WebCenter SitesおよびNT: uniquemember

  • LDAP、iPlanet: uid

  • LDAP、Active Directory: sAMAccount