26 Oracle XML Developer's Kit for C++の開始
Oracle XML Developer's Kit (XDK) for C++を使用するための準備について説明します。C++のデモ・プログラムは、Oracle Database Examplesメディアにあります。
26.1 XDK for C++コンポーネントのインストール
XDK for C++コンポーネントは、Oracle Databaseに付属しています。
関連項目
関連項目:
XDK for C++コンポーネントのリストは、「XDKの概要」を参照してください
26.2 XDK for C++コンポーネント用のUNIX環境の構成
このトピックでは、コンポーネントの依存性、環境変数、実行時環境とコンパイル時環境およびコンポーネント・バージョンについて説明します。
26.2.1 UNIXでのXDK for C++コンポーネントの依存性
この項で説明するC++ライブラリは、$ORACLE_HOME/lib
にあります。
XDK for CおよびC++コンポーネントは、次のライブラリに含まれます。
libxml19.a
「UNIXでのXDK for Cコンポーネントの依存性」で説明しているXDK for Cコンポーネントに加えて、ライブラリには、入力Document Type Definition (DTD)またはXMLスキーマに基づいてC++ソース・ファイルを作成するXML Class Generatorが含まれています。
「UNIXでのXDK for Cコンポーネントの依存性」の表3-1に、XDK for Cコンポーネント(UNIX)が依存するOracleのCOREライブラリおよびGlobalization Supportライブラリを示しています。CとC++の両方で、ライブラリの依存性は同じです。
26.2.2 UNIXでのXDK for C++環境変数の設定
XDKコンポーネントを使用するときに必要なUNIX環境変数は、CとC++で同じです。
「UNIXでのXDK for C環境変数の設定」の表3-2を参照してください。
26.2.3 UNIXでのXDK for C++実行時環境のテスト
UNIX用XDK Cユーティリティのいずれかを実行して、環境をテストできます。これらのユーティリティにはC++バージョンはありません。
Cユーティリティは、「UNIXでのXDK for C実行時環境のテスト」の表3-3に示されています。
26.2.4 UNIXでのXDK for C++コンパイル時環境の設定とテスト
XDK C++コンパイル時のUNIX環境を設定およびテストする方法について説明します。
CおよびC++の両方のヘッダー・ファイルが$ORACLE_HOME/xdk/include
にあります。表26-1に、C++のヘッダー・ファイルを示します。「UNIXでのXDK Cコンパイル時環境の設定とテスト」の表3-4に、Cのヘッダー・ファイルを示しています。C++コードをコンパイルする前に、実行時環境を設定する必要があります。
表26-1 XDK for C++コンパイル時環境のヘッダー・ファイル
ヘッダー・ファイル | 説明 |
---|---|
|
Oracle9i XML ORAデータ型および |
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C++ Class Generator用のC APIをインクルードします(下位互換性のみを目的としています)。 |
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Oracle9i XMLスキーマ定義(XSD)バリデータのデータ型およびAPIをインクルードします(下位互換性のみを目的としています)。 |
|
Oracle Call Interface (OCI)経由で使用するか単独で使用するかにかかわらず、統合されたDocument Object Model (DOM) APIを透過的に処理します。 |
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単独でコンパイルするか、OCIおよび統合されたDOMを使用してコンパイルするかにかかわらず、共通APIをインクルードします。 |
|
初期化および例外処理のパブリックAPIをインクルードします。 |
26.3 XDK for C++コンポーネント用のWindows環境の構成
このトピックでは、コンポーネントの依存性、環境変数、実行時環境のテスト、コンパイル時環境の設定とテストおよびVisual C/C++について説明します。
26.3.1 WindowsでのXDK for C++コンポーネントの依存性
この項で説明するC++ライブラリは、%ORACLE_HOME%\bin
にあります。
XDK for CおよびC++コンポーネントは、次のWindowsライブラリに含まれます。
libxml19.dll
「WindowsでのXDK for Cコンポーネントの依存性」の表3-5に、Cコンポーネント(Windows)が依存するOracle Common Oracle Runtime Environment (CORE)ライブラリおよびGlobalization Supportライブラリを示しています。CとC++の両方で、ライブラリの依存性は同じです。
26.3.2 WindowsでのXDK for C++環境変数の設定
XDKコンポーネントを使用するときに必要なWindows環境変数は、CとC++で同じです。
「WindowsでのXDK for C環境変数の設定」の表3-6を参照してください。
26.3.3 WindowsでのXDK for C++実行時環境のテスト
UNIX用XDK Cユーティリティのいずれかを実行して、環境をテストできます。これらのユーティリティにはC++バージョンはありません。
これらのユーティリティは、「WindowsでのXDK for C実行時環境のテスト」の表3-7に示されています。
26.3.4 WindowsでのXDK for C++コンパイル時環境の設定とテスト
XDK C++コンパイル時のMicrosoft Windows環境を設定およびテストする方法について説明します。
「UNIXでのXDK for C++コンパイル時環境の設定とテスト」の表26-1に、WindowsでのCコンポーネントのコンパイルに必要なヘッダー・ファイルを示しています。UNIXのインストールとWindowsのインストールの両方で、相対ファイル名は同じです。
Windowsでは、ヘッダー・ファイルは%ORACLE_HOME%\xdk\include
にあります。コードをコンパイルする前に、実行時環境を設定する必要があります。
26.3.4.1 WindowsでのXDK for C++コンパイル時環境のテスト
デモ・プログラムをコンパイルすることによって、コンパイル時環境をテストできます。Oracle Database Examplesメディアからインストールした場合、デモ・プログラムは%ORACLE_HOME%\xdk\demo\cpp
にあります。
C++コンパイラのパスを設定する手順は、「WindowsでのXDK for Cコンパイラ・パスの設定」に示す手順と同じです。Make.bat
ファイルを編集する手順は、「WindowsでのMake.batファイルの編集」に示す手順と同じです。
26.3.5 Visual C/C++でのXDK for C++コンポーネントの使用
Microsoft Visual C/C++でプロジェクトを設定し、XDKに付属しているデモに使用できます。
手順については、「Microsoft Visual StudioでのXDK for CコンポーネントとVisual C++の使用」を参照してください。