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67 DBMS_EDITIONS_UTILITIES

DBMS_EDITIONS_UTILITIESパッケージは、エディション関連の操作用にヘルパー・ファンクションを提供します。

この章の内容は次のとおりです。

67.1 DBMS_EDITIONS_UTILITIESの概要

DBMS_EDITIONS_UTILITIESパッケージは、エディション関連の操作用にヘルパー・ファンクションを提供するインタフェースを実装します。

67.2 DBMS_EDITIONS_UTILITIESのセキュリティ・モデル

このパッケージは、PUBLICに実行アクセス権限が付与されているSYS所有のパッケージです。このパッケージは、実行者権限(コール元のセキュリティ・プロファイル)で実行されます。

67.3 DBMS_EDITIONS_UTILITIESの例外

このトピックの表では、DBMS_EDITIONS_UTILITIESによって作成された例外メッセージを示します。

表67-1 DBMS_EDITIONS_UTILITIESのエラー・メッセージ

エラー 説明

ORA-38817

権限が不十分です。

ORA-942

表がありません。

67.4 DBMS_EDITIONS_UTILITIESサブプログラムの要約

この表は、DBMS_EDITIONS_UTILITIESパッケージのサブプログラムについて説明しています。

表67-2 DBMS_EDITIONS_UTILITIESパッケージのサブプログラム

サブプログラム 説明

CLEAN_UNUSABLE_EDITIONSプロシージャ

使用不可のエディションの対象オブジェクトを削除し、可能な場合は使用不可の空のエディションを削除します。

SET_EDITIONING_VIEWS_READ_ONLYプロシージャ

このプロシージャは、スキーマ名と表名が指定されると、すべてのエディションの対応するエディショニング・ビューをREAD ONLYまたはREAD/WRITEに設定します。

SET_NULL_COLUMN_VALUES_TO_EXPRプロシージャ

エディションベースの再定義(EBR)の演習でのみ使用します。

67.4.1 CLEAN_UNUSABLE_EDITIONSプロシージャ

使用不可のすべてのエディションの対象オブジェクトをすべて削除し、使用不可の空のエディションを削除します。

構文

CLEAN_UNUSABLE_EDITIONSプロシージャは全体が即時に実行されます。

DBMS_EDITIONS_UTILITIES.CLEAN_UNUSABLE_EDITIONS ( );

使用上のノート

このプロシージャを実行するには、COMPATIBLEパラメータを12.2.0以上に設定する必要があります。

参照:

67.4.2 SET_EDITIONING_VIEWS_READ_ONLYプロシージャ

このプロシージャは、スキーマ名と表名が指定されると、すべてのエディションの対応するエディショニング・ビューをREAD ONLYまたはREAD/WRITEに設定します。

構文

DBMS_EDITIONS_UTILITIES.SET_EDITIONING_VIEWS_READ_ONLY (
   table_name IN VARCHAR2,
   owner      IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   read_only  IN BOOLEAN  DEFAULT TRUE);

パラメータ

表67-3 SET_EDITIONING_VIEWS_READ_ONLYプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明

table_name

エディショニング・ビューの元表。

owner

元表のスキーマ。デフォルト(またはNULL)は現行のスキーマです。

read_only

TRUEの場合、ビューを読取り専用に設定し、FALSE (またはNULL)の場合は、ビューをREAD/WRITEに設定します。デフォルトはTRUEです。

使用上のノート

ユーザーには次の権限が必要です。

  • 表の所有者であるか、ALTER ANY TABLEシステム権限を持っていること。

  • ビューが定義されているすべてのエディションに対するUSEオブジェクト権限。

67.4.3 SET_NULL_COLUMN_VALUES_TO_EXPRプロシージャ

このプロシージャは、置換列のNULL値を式の値に置換します。

式の評価コストは、将来の更新や問合せまで先送りされます。このプロシージャは、エディションベースの再定義(EBR)の演習でのみ使用します。

参照:

構文

DBMS_EDITIONS_UTILITIES.SET_NULL_COLUMN_VALUES_TO_EXPR;
   table_name    IN  VARCHAR2,
   column_name   IN  VARCHAR2,
   expression    IN  VARCHAR2);

パラメータ

表67-4 SET_NULL_COLUMN_VALUES_TO_EXPRプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明

table_name

スキーマで修飾される可能性のある表の名前。

column_name

更新する列の名前。

expression

同じ表の列、定数およびSQLファンクションから構成される式。