143 DBMS_RESCONFIG
DBMS_RESCONFIGパッケージは、リソース構成リストを操作して、リソースのリスナー情報を取得するインタフェースを提供します。
この章のトピックは、次のとおりです:
参照:
リソース構成の詳細は、『Oracle XML DB開発者ガイド』を参照してください。
143.1 DBMS_RESCONFIGの概要
DBMS_RESCONFIGパッケージには、個々のリソースのリソース構成リストおよびリポジトリを管理するためのファンクションおよびプロシージャが含まれています。
143.2 DBMS_RESCONFIGサブプログラムの要約
この表では、DBMS_RESCONFIGパッケージのサブプログラムをリストし、簡単に説明します。
表143-1 DBMS_RESCONFIGパッケージのサブプログラム
| サブプログラム | 説明 |
|---|---|
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リポジトリの構成リストの特定の場所に、絶対パスで指定されたリソース構成を挿入します。 |
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ターゲット・リソースの構成リストの特定の場所に、絶対パスで指定されたリソース構成を挿入します。 |
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rcpathで指定されたリソース構成がターゲット・リソースの構成リストに含まれていない場合は、このリソース構成を追加します。 |
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リポジトリの構成リストの特定の場所にある構成を削除します。 |
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ターゲット・リソースの構成リストの特定の場所にある構成を削除します。I |
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特定のリソースに適用できるリスナーのリストを戻します。 |
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リポジトリの構成リストの特定の場所にリソース構成を戻します。 |
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リポジトリに対して定義されたリソース構成パスのリストを戻します。 |
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ターゲット・リソースの構成リストの特定の場所にリソース構成を戻します。 |
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ターゲット・リソースの構成リストで定義されたリソース構成パスのリストを戻します。 |
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無効な参照をリポジトリ・リソース構成リストから削除し、リポジトリを使用可能にします。 |
143.2.1 ADDREPOSITORYRESCONFIGプロシージャ
このプロシージャは、リポジトリの構成リストの特定の場所に、絶対パスで指定されたリソース構成を挿入します。現在その位置にある要素(ある場合)および後続の要素を、右に移動します。
構文
DBMS_RESCONFIG.ADDREPOSITORYRESCONFIG( rcpath IN VARCHAR2, pos IN PLS_INTEGER := NULL);
パラメータ
表143-2 ADDREPOSITORYRESCONFIGファンクションのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
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挿入されるリソース構成の絶対パス。 |
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|
新しい構成が挿入される索引。このパラメータが指定されていない場合は、リストの最後に新しい構成が追加されます。索引が範囲外( |
使用上のノート
-
rcpathで参照されるドキュメントがXDBResConfig.xsdスキーマに基づいていない場合は、例外が発生します。 -
ユーザーには、挿入されるリソース構成に対する
XDBADMINロールおよびREAD権限が必要です。このロールおよび権限がない場合は、エラーが戻されます。
143.2.2 ADDRESCONFIGプロシージャ
このプロシージャは、ターゲット・リソースの構成リストの特定の場所に、絶対パスで指定されたリソース構成を挿入します。現在その位置にある要素(ある場合)および後続の要素を、右に移動します。
構文
DBMS_RESCONFIG.ADDRESCONFIG( respath IN VARCHAR2, rcpath IN VARCHAR2, pos IN PLS_INTEGER := NULL);
パラメータ
表143-3 ADDRESCONFIGファンクションのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
|
ターゲット・リソースの絶対パス。 |
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挿入されるリソース構成の絶対パス。rcpathがターゲットの構成リストにすでに存在している場合は、例外が発生します。 |
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|
新しい構成が挿入される索引。このパラメータが指定されていない場合は、リストの最後に新しい構成が追加されます。索引が範囲外( |
使用上のノート
-
rcpathで参照されるドキュメントがXDBResConfig.xsdスキーマに基づいていない場合は、例外が発生します。 -
ユーザーには、ターゲット・リソースに対する
WRITE-CONFIG権限、および挿入されるリソース構成に対する読取り権限が必要です。この権限がない場合は、エラーが戻されます。
143.2.3 APPENDRESCONFIGプロシージャ
このプロシージャは、rcpathで指定されたリソース構成がターゲット・リソースの構成リストに含まれていない場合に、このリソース構成を追加します。
構文
DBMS_RESCONFIG.ADDRESCONFIG( respath IN VARCHAR2, rcpath IN VARCHAR2, appendOption IN PLS_INTEGER);
パラメータ
表143-4 ADDRESCONFIGファンクションのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
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respath |
ターゲット・リソースの絶対パス。 |
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ターゲットの構成リストの最後に追加されるリソース構成の絶対パス。 |
|
|
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使用上のノート
-
rcpathで参照されるドキュメントがXDBResConfig.xsdスキーマに基づいていない場合は、例外が発生します。 -
ユーザーには、影響を受けるすべてのリソースに対する
WRITE-CONFIG権限、および挿入されるリソース構成に対する読取り権限が必要です。この権限がない場合は、エラーが戻されます。
143.2.4 DELETEREPOSITORYRESCONFIGプロシージャ
このプロシージャは、リポジトリの構成リストの特定の場所にある構成を削除します。後続の要素を左に移動します。
構文
DBMS_RESCONFIG.DELETEREPOSITORYRESCONFIG( pos IN PLS_INTEGER);
パラメータ
表143-5 DELETEREPOSITORYRESCONFIGファンクションのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
|
削除される構成の索引。索引が範囲外( |
使用上のノート
-
ユーザーには、この操作を行うための
XDBADMINロールが必要です。 -
この文は、DDL文と同様に処理されます。つまり、この文の前後で暗黙的にコミットされます。
143.2.5 DELETERESCONFIGプロシージャ
このプロシージャは、ターゲット・リソースの構成リストの特定の場所にある構成を削除します。後続の要素を左に移動します。ユーザーは、再帰的な削除に対するオーバーロードを使用できます。
構文
DBMS_RESCONFIG.DELETERESCONFIG( respath IN VARCHAR2, pos IN PLS_INTEGER);
DBMS_RESCONFIG.DELETERESCONFIG( respath IN VARCHAR2, rcpath IN VARCHAR2, deleteOption IN PLS_INTEGER);
パラメータ
表143-6 DELETERESCONFIGプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
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|
ターゲット・リソースの絶対パス。 |
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|
削除される構成の索引。索引が範囲外( |
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リストに存在する場合に削除されるリソース構成の絶対パス。 |
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使用上のノート
ユーザーには、この操作を行うためにターゲット・リソースに対するWRITE-CONFIG権限が必要です。
143.2.6 GETLISTENERSファンクション
このファンクションは、特定のリソースに適用できるリスナーのリストを戻します。
このファンクションによって戻される値は、XDBResconfig.xsdスキーマの、<event-listeners>要素を含むXML文書です。この文書には、リポジトリ・レベルのリスナーなど、ターゲット・リソースに適用できるすべてのリスナーが含まれています。ユーザーは、戻されるXML文書から、EXTRACT演算子を使用して固有のイベントに対して定義されたリスナーを取得できます。
構文
DBMS_RESCONFIG.GETLISTENERS( path IN VARCHAR2) RETURN XMLTYPE;
パラメータ
表143-7 GETLISTENERSファンクションのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
|
ターゲット・リソースの絶対パス。 |
使用上のノート
ユーザーには、リポジトリおよびターゲット・リソースによって参照されるすべてのリソース構成に対するアクセス権限が必要です。この権限がない場合は、エラーが戻されます。
143.2.7 GETREPOSITORYRESCONFIGファンクション
このファンクションは、リポジトリの構成リストの指定された場所にリソース構成を戻します。
構文
DBMS_RESCONFIG.GETREPOSITORYRESCONFIG( pos IN PLS_INTEGER) RETURN XMLTYPE;
パラメータ
表143-8 GETREPOSITORYRESCONFIGファンクションのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
|
戻される要素の索引。索引が範囲外( |
使用上のノート
ユーザーには、要求されたリソース構成に対する読取り権限が必要です。この権限がない場合は、エラーが戻されます。
143.2.8 GETREPOSITORYRESCONFIGPATHSファンクション
このファンクションは、リポジトリに対して定義されたリソース構成パスのリストを戻します。
構文
DBMS_RESCONFIG.GETREPOSITORYRESCONFIGPATHS RETURN XDB$STRING_LIST_T;
使用上のノート
ユーザーは、参照されているすべてのリソース構成にアクセスできる必要があります。アクセスできない場合は、エラーが戻されます。
143.2.9 GETRESCONFIGファンクション
このファンクションは、ターゲット・リソースの構成リストの特定の場所にリソース構成を戻します。
構文
DBMS_RESCONFIG.GETRESCONFIG( respath IN VARCHAR2, pos IN PLS_INTEGER) RETURN XMLTYPE;
パラメータ
表143-9 GETRESCONFIGファンクションのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
|
ターゲット・リソースの絶対パス。 |
|
|
戻される要素の索引。索引が範囲外( |
使用上のノート
ユーザーには、要求されたリソース構成に対する読取り権限が必要です。この権限がない場合は、エラーが戻されます。
143.2.10 GETRESCONFIGPATHSファンクション
このファンクションは、ターゲット・リソースの構成リストで定義されたリソース構成パスのリストを戻します。
構文
DBMS_RESCONFIG.GETRESCONFIGPATHS( respath IN VARCHAR2) RETURN XDB$STRING_LIST_T;
パラメータ
表143-10 GETRESCONFIGPATHSファンクションのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
|
ターゲット・リソースの絶対パス。 |
使用上のノート
ユーザーは、参照されているすべてのリソース構成にアクセスできる必要があります。アクセスできない場合は、エラーが戻されます。
143.2.11 PATCHREPOSITORYRESCONFIGLISTプロシージャ
このプロシージャは、無効な参照をリポジトリ・リソース構成リストから削除し、リポジトリを使用可能にします。
通常の状況であれば、リポジトリ・リソース構成リストの一部である場合、リソース構成リソースの削除は実行できません。なんらかの理由で、リポジトリ・リソース構成リストの一部である、リソース構成リソースの削除に成功した場合、リポジトリ操作の結果は「参照先がない参照」エラーになります。このプロシージャは、これらの無効な参照を削除します。
このプロシージャは、SYSとして実行する必要があります。
構文
DBMS_RESCONFIG.PATCHREPOSITORYRESCONFIGLIST;