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197 DBMS_XDB_ADMIN

DBMS_XDB_ADMINパッケージは、Oracle XML DBリポジトリを管理するインタフェースを提供します。

この章のトピックは、次のとおりです:

参照:

Oracle XML DBリポジトリの詳細は、『Oracle XML DB開発者ガイド』を参照してください。

197.1 DBMS_XDB_ADMINのセキュリティ・モデル

DBMS_XDB_ADMINパッケージは、XDBが所有しているため、SYSまたはXDBによって作成される必要があります。EXECUTE権限は、SYSXDBまたはDBAに付与されます。このパッケージ内のサブプログラムは、現行のユーザーの権限を使用して実行されます。

197.2 DBMS_XDB_ADMINサブプログラムの要約

次の表に、このパッケージのサブプログラムをアルファベット順に示します。

表197-1 DBMS_XDB_ADMパッケージのサブプログラム

サブプログラム 説明

CREATENONCEKEYプロシージャ

Digest認証で使用するNonce値を生成します。

INSTALLDEFAULTWALLETプロシージャ

デフォルトのXDBウォレット・ディレクトリにデフォルトのXDBウォレットをインストールします。

MOVEXDB_TABLESPACEプロシージャ

XDB(ユーザー)を指定した表領域に移動します。

REBUILDHIERARCHICALINDEXプロシージャ

インポートまたはエクスポート操作後に、階層の索引を再作成します。

197.2.1 CREATENONCEKEYプロシージャ

このプロシージャは、Digest認証で使用するNonce値を生成します。

構文

DBMS_XDB_ADMIN.CREATENONCEKEY;

197.2.2 INSTALLDEFAULTWALLETプロシージャ

このプロシージャは、デフォルトのXDBウォレット・ディレクトリにデフォルトのXDBウォレットをインストールします。

XDBウォレットが格納されているディレクトリ名には、ORACLE_BASE(定義されている場合)によって、またはORACLE_HOMEのいずれかによって接頭辞が設定されます。その後ろに/admin/db_name/xdb_walletが続きます。ここで、db_nameは一意のデータベース名です。

構文

DBMS_XDB_ADMIN.INSTALLDEFAULTWALLET;

使用上のノート

SYSのみが、デフォルトのウォレットをインストールまたは再配置できます。

197.2.3 MOVEXDB_TABLESPACEプロシージャ

このプロシージャは、指定した表領域にXDB(ユーザー)を移動します。

構文

DBMS_XDB_ADMIN.MOVEXDB_TABLESPACE(
   new_tablespace   IN  VARCHAR2);

パラメータ

表197-2 MOVEXDB_TABLESPACEプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明

new_tablespace

XDBを移動する表領域の名前。

使用上のノート

  • この処理は、すべての同時XDBセッションの終了を待機します。

  • MOVEXDB_TABLESPACEが失敗した場合は、さらにコマンドを発行する前に、データベースを再起動する必要があります。そうしないと、データベースの動作が予期しないものになります。

  • デフォルトでは、XDBリポジトリはSYSAUX表領域に常駐しています。このプロシージャを使用して、別の表領域に移動させることができます。ベスト・プラクティスとして、XDBリポジトリに専用の表領域を作成し、それを他のオブジェクト(表など)と共有しないことをお薦めします。XDBリポジトリが含まれている表領域をREAD ONLYに設定しないでください。このように設定すると、実行中の様々なXML操作に影響することがあるためです。

197.2.4 REBUILDHIERARCHICALINDEXプロシージャ

このプロシージャは、インポートまたはエクスポート操作後に、階層の索引を再作成します。これは、データを索引表からエクスポートできないため必要です。

構文

DBMS_XDB_ADMIN.REBUILDHIERARCHICALINDEX;