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214 DBMS_XMLSCHEMA_UTIL

DBMS_XMLSCHEMA_UTILパッケージは、XMLスキーマを検証するためのインタフェースを提供します。

この章のトピックは、次のとおりです:

214.1 DBMS_XMLSCHEMA_UTILのセキュリティ・モデル

アプリケーションでは、DBMS_XMLSCHEMA_UTILパッケージのEXECUTE権限が必要です

214.2 DBMS_XMLSCHEMA_UTILサブプログラムの要約

このトピックは、DBMS_XMLSCHEMA_UTILサブプログラムをアルファベット順に示し、簡単に説明しています。

表214-1 DBMS_XMLSCHEMA_UTILパッケージのサブプログラム

サブプログラム 説明

CONFORMINGファンクション

スキーマに対してXML文書を検証します

VALIDATEプロシージャ

スキーマに対してXML文書を検証します

214.2.1 CONFORMINGファンクション

このファンクションは、スキーマに対してXML文書を検証するために使用します。

構文

DBMS_XMLSCHEMA_UTIL.CONFORMING (
   doc             IN NUMBER,
   sch             IN NUMBER)
RETURN NUMBER;

パラメータ

表214-2 CONFORMINGファンクションのパラメータ

パラメータ 説明

doc

XMLインスタンス

sch

XMLスキーマ

ファンクションの例外

DBMS_XMLSCHEMA_UTIL.CONFORMINGファンクションの例外は次のとおりです。

  • このファンクションは、スキーマが有効で、文書がスキーマに準拠している場合はゼロを返します。それ以外の場合は、スキーマ検証からLSXエラー・コードを返します。

ノート:

このファンクションは、xmlデータ・インスタンスとxmlスキーマ・インスタンスを指定します。ユーザーはスキーマを登録する必要はありません。

例: 文書がスキーマに準拠している

SELECT DBMS_XMLSCHEMA_UTIL.CONFORMING(
     XMLType('<A/>'),
     XMLType(
    '<xs:schema xmlns:xs="http://www.w3.org/2001/XMLSchema">
      <xs:element name="A" type="xs:string"/>
     </xs:schema>')) "LSX CODE"
    FROM DUAL;

214.2.2 VALIDATEプロシージャ

このプロシージャは、スキーマに対してXML文書を検証するために使用します。

構文

DBMS_XMLSCHEMA_UTIL.VALIDATE (
   doc             IN XMLTYPE,
   sch             IN XMLTYPE);

パラメータ

表214-3 VALIDATEプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明

doc

XMLインスタンス

sch

XMLスキーマ

プロシージャの例外

DBMS_XMLSCHEMA_UTIL.VALIDATEプロシージャの例外は次のとおりです。

  • このプロシージャは、スキーマが有効でないか、文書がスキーマに準拠していない場合にORA-31154を生成します。

ノート:

このプロシージャは、xmlデータ・インスタンスとxmlスキーマ・インスタンスを指定します。ユーザーはスキーマを登録する必要はありません。

例: 文書がスキーマに準拠している

BEGIN
      DBMS_XMLSCHEMA_UTIL.VALIDATE(
         XMLType('<A/>'),
         XMLType(
                 '<xs:schema xmlns:xs="http://www.w3.org/2001/XMLSchema">
                  <xs:element name="A" type="xs:string"/>
                  </xs:schema>'));
END;
/