2.11 Oracle REST Data Services (ORDS)の構成

2.11.1 含まれているORDSを使用したRESTの構成

シェル環境変数を設定することによって、デフォルトのORDS構成をオーバーライドします。

  • デフォルトでは、Oracle REST Data Services (ORDS)は7080-7085の範囲で使用可能なポートを使用します。この範囲にポートがない場合、ORDSは終了し、RAT_ORDS_PORT環境変数の設定を求めるプロンプトが表示されます。RAT_ORDS_PORTがすでに設定されている場合、ORDSはRAT_ORDS_PORT環境変数で指定されているポートを使用します。

  • デフォルトでは、ORDSは管理者ユーザーordsadminで設定します。これは、RAT_ORDSADMIN_USER環境変数に別のユーザーを指定することでオーバーライドできます。

  • ORDSは、Oracle ORAchkおよびOracle EXAchkに応じて、ordsorachkまたはordsexachkという名前のnologinユーザーとして起動されます。すでに実行中のORDSを使用する場合、ユーザーはORDSを実行しているユーザーと同じです。

  • Oracle Trace File Analyzerがインストールされている場合、ORDSはTFA_HOMEからJAVA_HOMEを選択します。Oracle Trace File Analyzerがインストールされていない場合、ORDSはデフォルトのJAVA_HOMEを選択します。JDK8を使用する必要があります。ただし、RAT_JAVAEXE環境変数を設定してオーバーライドできます。

2.11.2 既存のORDSインストールを使用したRESTの構成

  1. orachk.jarファイルを既存のords.warファイルに追加するには:
    ./orachk -ordssetup ords_war_dir -configdir config_dir
    ./exachk -ordssetup ords_war_dir -configdir config_dir

    ここで、

    ords_war_dirは、ords.warファイルを含むディレクトリです。

    config_dirは、ORDS構成ファイルを格納するために指定できるオプションのディレクトリです。オプションのディレクトリを指定しない場合、構成ファイルはorda_war_dirディレクトリに格納されます。

    -ordssetupコマンドの実行後にORDSを停止および再起動するには、次のようにします。
    • orachk.jarファイルを既存のords.warファイルに追加します

    • ユーザーordsadminords.warファイルに追加し、ordsadminに対してORAchk admin権限を付与します。

  2. Oracle ORAchkまたはOracle EXAchkデーモンを起動するには:
    ./orachk -d start -ords ords_war_dir
    ./exachk -d start -ords ords_war_dir
完了後、ords_war_dir/log/ords_setup.logファイルを開いてREST URLの詳細を表示します。