サマリー・コマンドおよび分析コマンドの実行

E.3 サマリー・コマンドおよび分析コマンドの実行

これらのコマンドを使用して、Oracle Trace File AnalyzerのデプロイメントとステータスのサマリーおよびOracle Trace File Analyzerで検出された変更とイベントを表示します。

tfactl analyze
tfactl analyzeコマンドを使用して、データベース、Oracle ASMおよびOracle Grid Infrastructureのアラート・ログ、システム・メッセージ・ログ、OSWatcher Top、OSWatcher Slabinfoファイルを解析することでシステムの分析を取得します。
tfactl changes
tfactl changesコマンドを使用して、Oracle Trace File Analyzerで検出された変更を表示します。
tfactl events
tfactl eventsコマンドを使用して、Oracle Trace File Analyzerで検出されたイベントを表示します。
tfactl isa
インフラストラクチャ・サービス自動化(ISA)スコアを表示するには、tfactl isaコマンドを使用します。
tfactl run
tfactl runコマンドを使用して、リクエストされたアクション(インベントリ、スキャンまたは任意のサポート・ツールの場合がある)を実行します。
tfactl search
Oracle Trace File Analyzerの索引に格納されているすべてのメタデータを検索するには、tfactl searchコマンドを使用します。
tfactl summary
tfactl summaryコマンドを使用して、Oracle Trace File Analyzerのデプロイメントのサマリーを表示します。
tfactl toolstatus
tfactl toolstatusコマンドを使用して、すべてのノード間でのOracle Trace File Analyzerのサポート・ツールのステータスを表示します。

親トピック: Oracle Trace File Analyzerインストーラ、コマンドラインおよびシェルのオプション

E.3.1 tfactl analyze

tfactl analyzeコマンドを使用して、データベース、Oracle ASMおよびOracle Grid Infrastructureのアラート・ログ、システム・メッセージ・ログ、OSWatcher Top、OSWatcher Slabinfoファイルを解析することでシステムの分析を取得します。

コマンドの出力をコンポーネント、エラー・タイプおよび時刻でフィルタします。

tfactl analyzeコマンドでは、次のタイプのログ・ファイル分析から選択できます。

ログ内の最多のメッセージを表示: この分析では、より大規模な問題が発生している場所が素早く示されます。Oracle Trace File Analyzerにより、アラート・ログから重要なメッセージが取り出され、ログ・メッセージから無関係な情報が削除され、最も頻繁に発生するメッセージが整理され、頻度の高いものから低いものの順に表示されます。デフォルトでは、Oracle Trace File Analyzerではエラー・メッセージが分析されますが、特定のタイプのメッセージを分析用に指定できます。
ログ・メッセージ内のテキストを検索: これは、grepユーティリティを使用した検索に似ていますが、相違点は、Oracle Trace File Analyzerが各メッセージの時刻をチェックし、分数または任意の時間間隔の最後のx個の数字が一致するもののみを表示する点です。
Oracle OSWatcherログ統計を分析: Oracle Trace File AnalyzerはOSWatcherログ・ファイルで使用可能な様々な統計を読み取り、各統計の最初、最高、最低、平均および最後の3つの読込み値を示す詳細な分析を表示します。特定の分または秒までの任意の間隔を選択します。Oracle Trace File Analyzerはオプションで、レポート対象の各値(データ・ポイント)について、OSWatcherログからの元のデータを表示します。

構文

tfactl analyze [-search "pattern"] 
[-comp db|asm|crs|acfs|os|osw|oswslabinfo|oratop|all] 
[-type error|warning|generic] 
[-last n[h|d]] 
[-from "MMM/DD/YYYY HH24:MI:SS"] 
[-to "MMM/DD/YYYY HH24:MI:SS"] 
[-for "MMM/DD/YYYY HH24:MI:SS"] 
[-node all|local|n1,n2,...] 
[-verbose] 
[-o file] 
[-examples]

パラメータ

表E-12 tfactl analyzeコマンドのパラメータ

パラメータ	説明
`-search "pattern"`	指定した時間範囲内のシステムおよびアラート・ログで、二重引用符("")で囲んだパターンを検索します。このパラメータでは、クラスタ全体のアラートおよびシステム・メッセージ・ファイルでの、大/小文字の区別ありと大/小文字の区別なしの両方の検索が指定したフィルタ内でサポートされています。デフォルトは大/小文字の区別なしです。 `-search`パラメータを指定しないと、Oracle Trace File Analyzerでは、クラスタ全体のアラートおよびシステム・ログ・メッセージから、指定したフィルタ内のメッセージのサマリーが提供されます。 Oracle Trace File Analyzerでは、メッセージ数がタイプ(`error`、`warning`および`generic`)でグループ化されて表示され、一意のメッセージは分析用に選択したメッセージ・タイプで編成されて表に表示されます。`generic`メッセージ・タイプは、メッセージ・タイプが`error`でも`warning`でもないすべてのメッセージに割り当てられます。
`[-comp db\|asm\|crs\|acfs\|os\|osw\|oswslabinfo\|oratop\|all]`	Oracle Trace File Analyzerで分析するコンポーネントを選択します。デフォルトは`all`です。 `db`: データベースのアラート・ログ `asm`: Oracle ASMのアラート・ログ `crs`: Oracle Grid Infrastructureのアラート・ログ `acfs`: Oracle ACFSのアラート・ログ `os`: システム・メッセージ・ファイル `osw`: OSW Top出力 `oswlabinfo`: OSW Slabinfo出力 `OSWatcher`データが使用可能の場合、`OSW`および`OSWSLABINFO`コンポーネントでは、OSWatcherデータのサマリー・ビューが提供されます。
`-type error \| warning \| generic`	Oracle Trace File Analyzerで分析するメッセージのタイプを選択します。デフォルトは`error`です。
`[-last n[h\|d]]`	Oracle Trace File Analyzerで分析する、現在の時間より前の時間数(時間単位または日単位)を指定します。
`-from \| -to \| -for "MMM/DD/YYYY HH24:MI:SS"`	`-from`と`-to`のパラメータを一緒に使用するか、`-for`パラメータを使用して、Oracle Trace File Analyzerで分析する時間間隔を指定します。
`[-node all\|local\|n1, n2,...]`	ホスト名のカンマ区切りリストを指定します。`-local`を使用して、ローカル・ノード上のファイルを分析します。デフォルトはallです。
`–verbose`	詳細な出力を表示します。
`–o file`	Oracle Trace File Analyzerが画面に表示するかわりに出力を書き込むファイルを指定します。
`[-examples]`	このパラメータを指定して、`analyze`の使用例を表示します。

-typeパラメータの引数

tfactl analyzeコマンドでは、-typeパラメータを指定すると、すべてのメッセージが様々なカテゴリに分類されます。分析コンポーネントにより、構成したメッセージ・タイプごとのメッセージ数が示され、一意のメッセージはすべて指定したフィルタ内の数ごとにグループ化されてリストされます。次の表に、各引数のメッセージ・タイプのパターンを示します。

表E-13 tfactl analyzeの-typeパラメータの引数

引数説明

引数	説明
`error`	データベースおよびOracle ASMのアラート・ログのエラー・メッセージのパターン: .ORA-00600:. .ORA-07445:. .IPC Send timeout detected. Sender: ospid. .Direct NFS: channel id . path .* to filer .* PING timeout.* .Direct NFS: channel id . path .* to filer .* is DOWN.* .ospid: . has not called a wait for .* secs.* .IPC Send timeout to . inc .* for msg type .* from opid.* .IPC Send timeout: Terminating pid. .Receiver: inst . binc .* ospid.* .* terminating instance due to error.* .: terminating the instance due to error. .Global Enqueue Services Deadlock detected Oracle Grid Infrastructureのアラート・ログのエラー・メッセージのパターン: `.CRS-8011:.,.CRS-8013:.,.CRS-1607:.,.CRS-1615:., .CRS-1714:.,.CRS-1656:.,.PRVF-5305:.,.CRS-1601:., .CRS-1610:.,.PANIC. CRSD exiting:.,.Fatal Error from AGFW Proxy:.*`
`warning`	データベースおよびOracle ASMのアラート・ログの警告メッセージのパターン: `NOTE: process .* initiating offline of disk .* .WARNING: cache read a corrupted block group. .*NOTE: a corrupted block from group FRA was dumped to`
`generic`	先行するパターンのいずれにも一致しないすべてのメッセージ。

error

データベースおよびOracle ASMのアラート・ログのエラー・メッセージのパターン:

.*ORA-00600:.*
.*ORA-07445:.*
.*IPC Send timeout detected. Sender: ospid.*
.*Direct NFS: channel id .* path .* to filer .* PING timeout.*
.*Direct NFS: channel id .* path .* to filer .* is DOWN.*
.*ospid: .* has not called a wait for .* secs.*
.*IPC Send timeout to .* inc .* for msg type .* from opid.*
.*IPC Send timeout: Terminating pid.*
.*Receiver: inst .* binc .* ospid.*
.* terminating instance due to error.*
.*: terminating the instance due to error.*
.*Global Enqueue Services Deadlock detected

Oracle Grid Infrastructureのアラート・ログのエラー・メッセージのパターン:

.*CRS-8011:.*,.*CRS-8013:.*,.*CRS-1607:.*,.*CRS-1615:.*,
.*CRS-1714:.*,.*CRS-1656:.*,.*PRVF-5305:.*,.*CRS-1601:.*,
.*CRS-1610:.*,.*PANIC. CRSD exiting:.*,.*Fatal Error from AGFW Proxy:.*

warning

データベースおよびOracle ASMのアラート・ログの警告メッセージのパターン:

NOTE: process .* initiating offline of disk .*
.*WARNING: cache read a corrupted block group.*
.*NOTE: a corrupted block from group FRA was dumped to

generic

先行するパターンのいずれにも一致しないすべてのメッセージ。

oratopのオプション

-comp oratopの使用時に指定できるオプションは次のとおりです。

-database dbname oratop options logon

表E-14 tfactl analyze -comp oratopのオプション

引数説明

引数	説明
`-database dbname`	`oratop`を実行するOracle Databaseの名前を指定します。
`logon`	デフォルトは`/ as sysdba`です。別のユーザーを指定する場合は、次のコマンドを使用します。 `{username[/password][@connect_identifier] \| / } [AS {SYSDBA\|SYSOPER}]` 接続識別子: `host[:port]/[service_name]`

-database dbname

oratopを実行するOracle Databaseの名前を指定します。

logon

デフォルトは/ as sysdbaです。

別のユーザーを指定する場合は、次のコマンドを使用します。

{username[/password][@connect_identifier] | / } [AS {SYSDBA|SYSOPER}]

接続識別子:

host[:port]/[service_name]

表E-15 oratopのオプション

引数	説明
`-d`	リアルタイム(RT)待機イベント(セクション3)。デフォルトは累積です。
`-k`	FILE#:BLOCK# (セクション4)。(EVENT/LATCH)です。
`-m`	`MODULE`/`ACTION` (セクション4)を指定します。デフォルトは`USERNAME`/`PROGRAM`です。
`-s`	SQLモード(セクション4)を指定します。デフォルトはプロセス・モードです。
`-c`	Oracle Databaseのサービス・モードを指定します。デフォルトは接続文字列です。
`-f`	詳細な形式(132列)を指定します。デフォルトは標準(80列)です。
`-b`	バッチ・モードを指定します。デフォルトはテキストベースのユーザー・インタフェースです。
`-n`	最大反復回数を指定します。
`-i`	間隔の遅延(秒)を指定します。デフォルトは5秒です。

例

次のコマンド例は、Oracle Trace File Analyzerを使用して収集済データを検索する方法を示しています。

$ tfactl analyze -search "error" -last 2d

Oracle Trace File Analyzerは、過去2日間のアラートおよびシステム・ログ・ファイルで、大/小文字の区別なしの文字列errorを含むメッセージを検索します。
$ tfactl analyze -comp os -for "Jul/01/2016 11" -search "."

Oracle Trace File Analyzerは、2016年7月1日、午前11時のすべてのシステム・ログ・メッセージを表示します。
$ tfactl analyze -search "/ORA-/c" -comp db -last 2d

Oracle Trace File Analyzerは、過去2日間のデータベースのアラート・ログで、大/小文字の区別ありの文字列ORA-を検索します。

次のコマンド例は、Oracle Trace File Analyzerを使用して収集済データを分析する方法を示しています。

$ tfactl analyze -last 5h

Oracle Trace File Analyzerは、過去5日間のすべてのアラート・ログおよびシステム・メッセージから収集されたイベントのサマリーを表示します。
$ tfactl analyze -comp os -last 1d

Oracle Trace File Analyzerは、前日のシステム・メッセージからのイベントのサマリーを表示します。
$ tfactl analyze -last 1h -type generic

Oracle Trace File Analyzerは、過去1時間のすべての汎用メッセージを分析します。

次のコマンド例は、Oracle Trace File Analyzerを使用してOSWatcher TopおよびSlabinfoを分析する方法を示しています。

$ tfactl analyze -comp osw -last 6h

Oracle Trace File Analyzerは、過去6時間のOSWatcher Topサマリーを表示します。
$ tfactl analyze -comp oswslabinfo -from "2016-07-01" -to "2016-07-03"

Oracle Trace File Analyzerは、指定した期間のOSWatcher Slabinfoサマリーを表示します。

親トピック: サマリー・コマンドおよび分析コマンドの実行

E.3.2 tfactl changes

tfactl changesコマンドを使用して、Oracle Trace File Analyzerで検出された変更を表示します。

構文

tfactl changes 
[-from time -to time | -for time | last time_length]

パラメータ

オプション説明

オプション	説明
`from time -to time`	特定の時間間隔中に発生した変更を表示するには、`-from`パラメータと`-to`パラメータを指定します(これらの2つのパラメータは一緒に使用する必要があります)。サポートされている時間形式は次のとおりです。 `"Mon/dd/yyyy hh:mm:ss" "yyyy-mm-dd hh:mm:ss" "yyyy-mm-ddThh:mm:ss" "yyyy-mm-dd"`
`for time`	指定した日付に発生した変更が表示するには、`-for`パラメータを指定します。サポートされている時間形式は次のとおりです。 `"Mon/dd/yyyy" "yyyy-mm-dd"`
`-last nh\|d`	過去の特定の時間数(h)または日数(d)における変更を表示するには、`-last`パラメータを指定します。

from time -to time

特定の時間間隔中に発生した変更を表示するには、-fromパラメータと-toパラメータを指定します(これらの2つのパラメータは一緒に使用する必要があります)。

サポートされている時間形式は次のとおりです。

"Mon/dd/yyyy hh:mm:ss"
"yyyy-mm-dd hh:mm:ss"
"yyyy-mm-ddThh:mm:ss"
"yyyy-mm-dd"

for time

指定した日付に発生した変更が表示するには、-forパラメータを指定します。

サポートされている時間形式は次のとおりです。

"Mon/dd/yyyy"
"yyyy-mm-dd"

-last nh|d

過去の特定の時間数(h)または日数(d)における変更を表示するには、-lastパラメータを指定します。

例

$ tfactl changes


Output from host : myserver69
------------------------------


Output from host : myserver70
------------------------------
Jul/26/2016 10:20:35 : Parameter 'sunrpc.transports' value changed : tcp 1048576 => udp 32768
Jul/26/2016 10:20:35 : Parameter 'sunrpc.transports' value changed : tcp 1048576 => tcp-bc 1048576


Output from host : myserver71
------------------------------
Jul/26/2016 10:21:06 : Parameter 'sunrpc.transports' value changed : tcp 1048576 => udp 32768
Jul/26/2016 10:21:06 : Parameter 'sunrpc.transports' value changed : tcp 1048576 => tcp-bc 1048576
-bash-4.1# tfactl analyze
INFO: analyzing all (Alert and Unix System Logs) logs for the last 60 minutes...  Please wait...
INFO: analyzing host: myserver69

                       Report title: Analysis of Alert,System Logs
                  Report date range: last ~1 hour(s)
         Report (default) time zone: UTC - Coordinated Universal Time
                Analysis started at: 26-Jul-2016 10:36:03 AM UTC
              Elapsed analysis time: 1 second(s).
                 Configuration file: /scratch/app/11.2.0.4/grid/tfa/myserver69/tfa_home/ext/tnt/conf/tnt.prop
                Configuration group: all
                Total message count:         15,261, from 20-Nov-2015 02:06:21 AM UTC to 26-Jul-2016 10:10:58 AM UTC
  Messages matching last ~1 hour(s):              1, from 26-Jul-2016 10:10:58 AM UTC to 26-Jul-2016 10:10:58 AM UTC
        last ~1 hour(s) error count:              0
last ~1 hour(s) ignored error count:              0
 last ~1 hour(s) unique error count:              0

Message types for last ~1 hour(s)
   Occurrences percent  server name          type
   ----------- -------  -------------------- -----
             1  100.0%  myserver69           generic
   ----------- -------
             1  100.0%

Unique error messages for last ~1 hour(s)
   Occurrences percent  server name          error
   ----------- -------  -------------------- -----
   ----------- -------
             0  100.0%

親トピック: サマリー・コマンドおよび分析コマンドの実行

E.3.3 tfactl events

tfactl eventsコマンドを使用して、Oracle Trace File Analyzerで検出されたイベントを表示します。

構文

tfactl events 
[-search keyword | -component ASM|CRS | -database db_name | -instance db_instance_name | -source filename | -from time -to time | -json | -fields all|fields_list]

パラメータ

オプション	説明
`component [ASM\|CRS]`	すべてのASMイベントまたはCRSイベントを検索します。
`database db_name`	すべてのイベントを検索するOracle Databaseの名前を指定します。
`instance db_instance_name`	Oracle Databaseインスタンスからすべてのイベントを検索するOracle Databaseインスタンスの名前を指定します。
`source filename`	ソース・ファイル名を指定して、そのアラート・ファイルからすべてのイベントを検索します。
`json`	イベント情報をJSON形式で表示します。
`-last nh\|d \| -from time -to time \| -for time]`	過去の特定の時間数(h)または日数(d)におけるイベントを表示するには、`-last`パラメータを指定します。特定の時間間隔中に発生したイベントを表示するには、`-from`パラメータと`-to`パラメータを指定します(これらの2つのパラメータは一緒に使用する必要があります)。サポートされている時間形式は次のとおりです。 `"Mon/dd/yyyy hh:mm:ss"` `"yyyy-mm-dd hh:mm:ss"` `"yyyy-mm-ddThh:mm:ss"` `"yyyy-mm-dd"` 指定された日付のイベントを表示するには、`-for`パラメータを指定します。サポートされている時間形式は次のとおりです。 `"Mon/dd/yyyy"` `"yyyy-mm-dd"` ノート: 日付と時刻の両方を指定する場合、両方の値を二重引用符("")で囲む必要があります。日付のみまたは時刻のみを指定する場合、単一の値を引用符で囲む必要はありません。
`fields all\|fields_list`	`-json`オプションとともに指定した場合、コマンドはリクエストされたフィールドのみを返します

例

$ tfactl events
Output from host : myserver69
------------------------------
Jul/25/2016 06:25:33 : 
           [crs.myserver69] : [cssd(7513)]CRS-1603:CSSD on node myserver69 shutdown by user.
Jul/25/2016 06:32:41 : 
           [crs.myserver69] : [cssd(5794)]CRS-1601:CSSD Reconfiguration complete. 
Active nodes are myserver69 myserver70 myserver71 .
Jul/25/2016 06:47:37 : 
           [crs.myserver69] : [/scratch/app/11.2.0.4/grid/bin/scriptagent.bin(16233)]
CRS-5818:Aborted command 'start' for resource 'ora.oc4j'. Details at (:CRSAGF00113:) 
{1:32892:193} in /scratch/app/11.2.0.4/grid/log/myserver69/agent/crsd/scriptagent_oragrid/scriptagent_oragrid.log.
Jul/25/2016 06:24:43 : 
           [db.apxcmupg.apxcmupg_1] : Instance terminated by USER, pid = 21581
Jul/25/2016 06:24:43 : 
           [db.rdb11204.rdb112041] : Instance terminated by USER, pid = 18683
Jul/25/2016 06:24:44 : 
           [db.+ASM1] : ORA-15032: not all alterations performed
           [db.+ASM1] : ORA-15001: diskgroup "FRA" does not exist or is not mounted
           [db.+ASM1] : ORA-15032: not all alterations performed
           [db.+ASM1] : ORA-15001: diskgroup "FRA" does not exist or is not mounted
           [db.+ASM1] : ORA-15032: not all alterations performed
           [db.+ASM1] : ORA-15001: diskgroup "FRA" does not exist or is not mounted
           [db.+ASM1] : ORA-15032: not all alterations performed
           [db.+ASM1] : ORA-15001: diskgroup "FRA" does not exist or is not mounted
           [db.+ASM1] : ORA-15032: not all alterations performed
           [db.+ASM1] : ORA-15001: diskgroup "FRA" does not exist or is not mounted
           [db.+ASM1] : ORA-15032: not all alterations performed
           [db.+ASM1] : ORA-15001: diskgroup "DATA" does not exist or is not mounted
           [db.+ASM1] : ORA-15032: not all alterations performed
           [db.+ASM1] : ORA-15001: diskgroup "DATA" does not exist or is not mounted
           [db.+ASM1] : ORA-15032: not all alterations performed
           [db.+ASM1] : ORA-15001: diskgroup "DATA" does not exist or is not mounted
           [db.+ASM1] : ORA-15032: not all alterations performed
           [db.+ASM1] : ORA-15001: diskgroup "DATA" does not exist or is not mounted
           [db.+ASM1] : ORA-15032: not all alterations performed
           [db.+ASM1] : ORA-15001: diskgroup "DATA" does not exist or is not mounted
Jul/25/2016 06:24:53 : 
           [db.+ASM1] : ORA-15032: not all alterations performed
           [db.+ASM1] : ORA-15027: active use of diskgroup "VDATA" precludes its dismount
Jul/25/2016 06:25:22 : 
           [db.+ASM1] : Shutting down instance (immediate)
           [db.+ASM1] : Shutting down instance: further logons disabled

Summary :
=========
INFO   : 2
ERROR   : 26
WARNING   : 1

親トピック: サマリー・コマンドおよび分析コマンドの実行

E.3.4 tfactl isa

インフラストラクチャ・サービス自動化(ISA)スコアを表示するには、tfactl isaコマンドを使用します。

構文

tfactl isa 
[-availability] 
[-all] 
[-node all|local|n1,n2,...]

パラメータ

表E-16 tfactl runコマンドのパラメータ

パラメータ	説明
`availability`	可用性スコアが含められます。
`all`	すべての詳細を表示します。
`node`	ホスト名のカンマ区切りリストを指定します。

親トピック: サマリー・コマンドおよび分析コマンドの実行

E.3.5 tfactl run

tfactl runコマンドを使用して、リクエストされたアクション(インベントリ、スキャンまたは任意のサポート・ツールの場合がある)を実行します

構文

tfactl run [inventory | scan | tool]

パラメータ

表E-17 tfactl runコマンドのパラメータ

パラメータ	説明
`inventory`	すべてのトレース・ファイル・ディレクトリのインベントリ。
`scan`	個別スキャンを実行します。
`tool`	目的の分析ツールを実行します。

分析ツール

表E-18 tfactl run分析ツールのパラメータ

パラメータ	説明
`orachk`	`Oracle ORAchk`を実行します。
`oratop`	`oratop`を実行します。
`oswbb`	`OSWatcher Analyzer`を実行します。
`prw`	`Procwatcher`を実行します。
`alertsummary`	Oracle Database/ASMアラート・ログの重要なイベントのサマリーを出力します。
`calog`	Oracle Clusterwareのアクティビティ・ログを出力します。
`dbglevel`	プロファイルを使用してCRSログおよびトレース・レベルを設定します。
`grep`	ログ内の入力文字列に対して`grep`を実行します。
`history`	現在のOracle Trace File Analyzerシェル・セッションで実行されたコマンドをリストします。
`ls`	Oracle Trace File Analyzerでファイルを検索します。
`managelogs`	ログを消去します。
`menu`	Oracle Trace File Analyzer Collectorのメニュー・システム。
`param`	パラメータ値を出力します。
`ps`	プロセスを検索します。
`pstack`	プロセスで`pstack`を実行します。
`summary`	システム・サマリーを出力します。
`tail`	ログ・ファイルの末尾を表示します。
`triage`	`OSWatcher`および`ExaWatcher`のデータを要約します。
`vi`	ファイルを検索し、`vi`エディタで開きます。

プロファイリング・ツール

表E-19 tfactl runプロファイリング・ツールのパラメータ

パラメータ	説明
`dbglevel`	プロファイルを使用してCRSログおよびトレース・レベルを設定します。

親トピック: サマリー・コマンドおよび分析コマンドの実行

E.3.6 tfactl search

Oracle Trace File Analyzerの索引に格納されているすべてのメタデータを検索するには、tfactl searchコマンドを使用します。

構文

tfactl search 
[-json json_string | -fields all|fields_list | -showdatatypes | -showfields datatype]

パラメータ

表E-20 tfactl searchコマンドのパラメータ

パラメータ	説明
`json`	検索基準を含むJSON文字列。
`fields`	リクエストされたフィールドのみを含むJSON出力を返します。
`showdatatypes`	使用可能なすべてのデータ型のリストを表示します。
`showfields`	データ型で使用可能なフィールドのリストを表示します。

親トピック: サマリー・コマンドおよび分析コマンドの実行

E.3.7 tfactl summary

tfactl summaryコマンドを使用して、Oracle Trace File Analyzerのデプロイメントのサマリーを表示します。

構文

tfactl [run] summary [OPTIONS]

オプション

オプション	説明
`[no_components]`	[デフォルト]完全なサマリー収集
`-overview`	[オプション/デフォルト]完全なサマリー収集 - 概要。
`-crs`	[オプション/デフォルト] CRSのステータスのサマリー。
`-asm`	[オプション/デフォルト] Oracle ASMのステータスのサマリー。
`-acfs`	[オプション/デフォルト] Oracle ACFSのステータスのサマリー。
`-database`	[オプション/デフォルト] Oracle Databaseのステータスのサマリー。
`-exadata`	[オプション/デフォルト] Oracle Exadataのステータスのサマリー。 Microsoft Windowsおよび非Exadataマシンでは無効になるか、無視されます
`-patch`	[オプション/デフォルト]パッチの詳細。
`-listener`	[オプション/デフォルト] LISTENERのステータスのサマリー。
`-network`	[オプション/デフォルト] NETWORKのステータスのサマリー。
`-os`	[オプション/デフォルト]オペレーティング・システムのステータスのサマリー。
`-tfa`	[オプション/デフォルト] Oracle Trace File Analyzerのステータスのサマリー。
`-summary`	[オプション/デフォルト]サマリー・ツールのメタデータ。
`-json`	[オプション] - JSONレポートを準備します。
`-html`	[オプション] - HTMLレポートを準備します。
`-print`	[オプション] - コンソールに[HTMLまたはJSON]レポートを表示します。
`-silent`	[オプション] - デフォルトではインタラクティブ・コンソールになります。
`-history num`	[オプション] - インタプリタに以前の番号のサマリー収集履歴を表示します。
`-node`	ノード: [オプション] - ローカル、またはノードの名前のカンマ区切りのリスト。
`-help`	使用方法/ヘルプ

例E-14 tfactl summary

$ tfactl summary
LOGFILE LOCATION : /opt/oracle.tfa/tfa/repository/suptools/myhost/summary/root/20180912055547/log/summary_command_20180912055547_myhost_5136.log

  Component Specific Summary collection :
    - Collecting CRS details ... Done.
    - Collecting ASM details ... Done.
    - Collecting ACFS details ... Done.
    - Collecting DATABASE details ... Done.
    - Collecting PATCH details ... Done.
    - Collecting LISTENER details ... Done.
    - Collecting NETWORK details ... Done.
    - Collecting OS details ... Done.
    - Collecting TFA details ... Done.
    - Collecting SUMMARY details ... Done.

  Prepare Clusterwide Summary Overview ... Done
      cluster_status_summary
                                                                                
  COMPONENT   STATUS    DETAILS                                                 
+-----------+---------+--------------------------------------------------------------------------------------------------+
  CRS         OK        .-----------------------------------------------.       
                        | CRS_SERVER_STATUS   : ONLINE                  |       
                        | CRS_STATE           : ONLINE                  |       
                        | CRS_INTEGRITY_CHECK : PASS                    |       
                        | CRS_RESOURCE_STATUS : OFFLINE Resources Found |       
                        '-----------------------------------------------'       
  ASM         PROBLEM   .-------------------------------------------------------.
                        | ASM_DISK_SIZE_STATUS : WARNING - Available Size < 20% |
                        | ASM_BLOCK_STATUS     : PASS                           |
                        | ASM_CHAIN_STATUS     : PASS                           |
                        | ASM_INCIDENTS        : PASS                           |
                        | ASM_PROBLEMS         : FAIL                           |
                        '-------------------------------------------------------'
  ACFS        OFFLINE   .-----------------------.                               
                        | ACFS_STATUS : OFFLINE |                               
                        '-----------------------'                               
  DATABASE              .----------------------------------------------------------------------------------------------.
                        | ORACLE_HOME_DETAILS                                                       | ORACLE_HOME_NAME |
                        +---------------------------------------------------------------------------+------------------+
                        | .-----------------------------------------------------------------------. | OraDb11g_home1   |
                        | | PROBLEMS | INCIDENTS | DB_BLOCKS | DATABASE_NAME | STATUS | DB_CHAINS | |                  |
                        | +----------+-----------+-----------+---------------+--------+-----------+ |                  |
                        | | PASS     | PASS      | PASS      | apxcmupg      | OK     | PASS      | |                  |
                        | '----------+-----------+-----------+---------------+--------+-----------' |                  |
                        '---------------------------------------------------------------------------+------------------'
  PATCH       OK        .----------------------------------------------.        
                        | CRS_PATCH_CONSISTENCY_ACROSS_NODES      : OK |        
                        | DATABASE_PATCH_CONSISTENCY_ACROSS_NODES : OK |        
                        '----------------------------------------------'        
  LISTENER    OK        .-----------------------.                               
                        | LISTNER_STATUS   : OK |                               
                        '-----------------------'                               
  NETWORK     PROBLEM   .-------------------------------------.                 
                        | NODE_APPLICATION_CHECK : FAIL       |                 
                        | NODE_CONNECTIVITY : FAIL            |                 
                        | NTP_DAEMON_SLEW_OPTION_CHECK : FAIL |                 
                        '-------------------------------------'                 
  OS          OK        .-----------------------.                               
                        | MEM_USAGE_STATUS : OK |                               
                        '-----------------------'                               
  TFA         OK        .----------------------.                                
                        | TFA_STATUS : RUNNING |                                
                        '----------------------'                                
  SUMMARY     OK        .------------------------------------.                  
                        | SUMMARY_EXECUTION_TIME : 0H:1M:42S |                  
                        '------------------------------------'                  
+-----------+---------+--------------------------------------------------------------------------------------------------+


        ### Entering in to SUMMARY Command-Line Interface ###

tfactl_summary>list

  Components : Select Component - select [component_number|component_name]
        1 => overview
        2 => crs_overview
        3 => asm_overview
        4 => acfs_overview
        5 => database_overview
        6 => patch_overview
        7 => listener_overview
        8 => network_overview
        9 => os_overview
        10 => tfa_overview
        11 => summary_overview

tfactl_summary>9
                                                                                
  IDLE_TIME   SWAP_USED   #CORES   HOSTNAME     MEM_USED   TASKS   LOAD   #PROCESSORS
+-----------+-----------+--------+------------+----------+-------+------+-------------+
       78.7    8.11 %          1   myhost                    389   1.87             4
+-----------+-----------+--------+------------+----------+-------+------+-------------+

tfactl_summary_osoverview>list

  Status Type: Select Status Type - select [status_type_number|status_type_name]
        1 => os_clusterwide_status
        2 => os_myhost

tfactl_summary_osoverview>1
                                                                                
  IDLE_TIME   SWAP_USED   #CORES   HOSTNAME     MEM_USED   TASKS   LOAD   #PROCESSORS
+-----------+-----------+--------+------------+----------+-------+------+-------------+
       78.7    8.11 %          1   myhost                     389   1.87             4
+-----------+-----------+--------+------------+----------+-------+------+-------------+


  Status Type: Select Status Type - select [status_type_number|status_type_name]
        1 => os_clusterwide_status
        2 => os_myhost

tfactl_summary_osoverview>back

  Components : Select Component - select [component_number|component_name]
        1 => overview
        2 => crs_overview
        3 => asm_overview
        4 => acfs_overview
        5 => database_overview
        6 => patch_overview
        7 => listener_overview
        8 => network_overview
        9 => os_overview
        10 => tfa_overview
        11 => summary_overview

tfactl_summary>help

  Following commands are supported in Summary Command-Line Interface
    l|list         => List Supported Components|Nodes|Databases|Tables
    number|select  => Select Component|Node|Database Listed in 'list'
    b|back         => UnSelect Component|Node|Database
    c|clear        => Clear Console
    q|quit         => Quit Summary Command-Line Interface
    ~              => Summary Command-Line Interface Home
    h|help         => Help

tfactl_summary>q

        ### Exited From SUMMARY Command-Line Interface ###

--------------------------------------------------------------------
REPOSITORY  : /opt/oracle.tfa/tfa/repository/suptools/myhost/summary/root/20180912055547/myhost
--------------------------------------------------------------------

親トピック: サマリー・コマンドおよび分析コマンドの実行

E.3.8 tfactl toolstatus

tfactl toolstatusコマンドを使用して、すべてのノード間でのOracle Trace File Analyzerのサポート・ツールのステータスを表示します。

構文

$ tfactl toolstatus

例E-15 tfactl toolstatus

tfactl toolstatusコマンドでは、次のような出力が戻され、どのツールがどこにデプロイされているかが示されます。


.------------------------------------------------------------------.
|                 TOOLS STATUS - HOST : myhost                     |
+----------------------+--------------+--------------+-------------+
| Tool Type            | Tool         | Version      | Status      |
+----------------------+--------------+--------------+-------------+
| Development Tools    | orachk       |   12.2.0.1.3 | DEPLOYED    |
|                      | oratop       |       14.1.2 | DEPLOYED    |
+----------------------+--------------+--------------+-------------+
| Support Tools Bundle | darda        | 2.10.0.R6036 | DEPLOYED    |
|                      | oswbb        |        8.1.2 | RUNNING     |
|                      | prw          | 12.1.13.11.4 | NOT RUNNING |
+----------------------+--------------+--------------+-------------+
| TFA Utilities        | alertsummary |   12.2.1.1.0 | DEPLOYED    |
|                      | calog        |   12.2.0.1.0 | DEPLOYED    |
|                      | dbcheck      |   18.3.0.0.0 | DEPLOYED    |
|                      | dbglevel     |   12.2.1.1.0 | DEPLOYED    |
|                      | grep         |   12.2.1.1.0 | DEPLOYED    |
|                      | history      |   12.2.1.1.0 | DEPLOYED    |
|                      | ls           |   12.2.1.1.0 | DEPLOYED    |
|                      | managelogs   |   12.2.1.1.0 | DEPLOYED    |
|                      | menu         |   12.2.1.1.0 | DEPLOYED    |
|                      | param        |   12.2.1.1.0 | DEPLOYED    |
|                      | ps           |   12.2.1.1.0 | DEPLOYED    |
|                      | pstack       |   12.2.1.1.0 | DEPLOYED    |
|                      | summary      |   12.2.1.1.0 | DEPLOYED    |
|                      | tail         |   12.2.1.1.0 | DEPLOYED    |
|                      | triage       |   12.2.1.1.0 | DEPLOYED    |
|                      | vi           |   12.2.1.1.0 | DEPLOYED    |
'----------------------+--------------+--------------+-------------'

Note :-
  DEPLOYED    : Installed and Available - To be configured or run interactively.
  NOT RUNNING : Configured and Available - Currently turned off interactively.
  RUNNING     : Configured and Available.

親トピック: サマリー・コマンドおよび分析コマンドの実行