4.1 クラスタ状態モニターのサービスの理解

クラスタ状態モニターでは、システム監視サービス(osysmond)およびクラスタ・ログ出力サービス(ologgerd)を使用して診断データを収集します。

システム監視サービスについて

システム監視サービス(osysmond)は、各クラスタ・ノードで実行され、監視およびオペレーティング・システム・メトリックの収集をリアルタイムに行うサービスです。システム監視サービスは、高可用性サービス(HAS)のリソースとして管理されます。システム監視サービスは、収集したメトリックをクラスタ・ログ出力サービス(ologgerd)に転送します。クラスタ・ログ出力サービスは、そのデータをOracle Grid Infrastructure管理リポジトリのデータベースに格納します。

また、osysmondは、収集されたオペレーティング・システム・メトリックをORACLE_BASEのディレクトリの下に保持します。

メトリック・リポジトリは、ローカル・ファイルシステムで自動管理されます。リポジトリの場所とサイズは変更できます。

  • Nodeviewサンプルは、リポジトリ(JSONレコード)に継続的に書き込まれます
  • 履歴データは1時間ごとのzipファイルに自動アーカイブされます
  • アーカイブされたファイルは、デフォルトの保存制限に達すると自動的にパージされます(デフォルト: 200MB)

クラスタ・ログ出力サービスについて

クラスタ・ログ出力サービス(ologgerd)は、システム監視サービス(osysmond)によって収集されたデータをOracle Grid Infrastructure管理リポジトリのデータベースに保持します。クラスタには、32のノードごとに1つのクラスタ・ログ出力サービス(ologgerd)があります。32のノードが追加されるたびに、さらにログ出力サービスが生成されます。追加のノードは、ハブおよびリーフ・ノードの合計です。次の場合、Oracle Clusterwareは個々のノードにサービスを再配置して開始します。

  • ログ出力サービスで障害が発生し、決められた再試行回数を超えても開始できない場合

  • クラスタ・ログ出力サービスが実行されているノードが停止している場合