IBM AIXのシェル制限およびシステム構成パラメータの構成

システム構成値が推奨の最小値と異なる場合は、この手順を使用して、手動で値の確認と設定を行います。

修正スクリプトを使用できない場合は、次の表のカーネル・パラメータが表に示す最小値以上の値に設定されていることを確認します。いずれかのパラメータの現在の値がこの表にリストされている値より大きい場合、修正スクリプトはそのパラメータの値を変更しません。

表A-2 システム構成パラメータの最小値

パラメータ 最小値
maxuprocs

16384

ncargs

128

値を確認して手動で設定するには、次のようにします。

  1. ユーザーごとの最大許容プロセス数が16384以上に設定されていることを確認するには:

    ノート:

    本番システムの場合、この値は少なくとも128にシステム上で実行中の各データベースのPROCESSESおよびPARALLEL_MAX_SERVERS初期化パラメータの合計を加算した値にする必要があります。
    1. 次のコマンドを入力します。
      # smit chgsys
    2. ユーザーごとに許容される最大プロセス数に示された値が16384以上であることを確認します。
      必要に応じて既存の値を編集します。
    3. 変更が完了したら、[F10]を押して終了します。
  2. シェルから長いコマンドを実行できることを確認するには、次のステップを実行します。

    ノート:

    ncargsシステム属性の値を128以上に設定することをお薦めします。ncargs属性により、コマンドラインの引数として渡すことができる値の最大数が決まります。
    1. 次のコマンドを入力します。
      # smit chgsys
    2. 「ARG/ENV list size in 4K byte blocks」に表示される値が128以上であることを確認します。
      必要に応じて既存の値を編集します。
    3. 変更が終わったら、[F10]を押して終了します。