Standard Edition高可用性のインストール要件
Standard Edition高可用性機能は、ここに示す要件を確認してからIBM AIX on POWER Systems (64-Bit)にインストールおよびデプロイしてください。
- Oracle Grid Infrastructure 19.13以降がスタンドアロン・クラスタで実行されているクラスタのノードを少なくとも2つ使用して、Standard Edition高可用性を構成する必要があります。
- Standard Edition高可用性は、バージョン19.13以降のOracle Databaseホームを使用して構成する必要があります。
ノート:
リリース・アップデート(RU) 19.13以降を使用してOracle Databaseホームを更新する場合は、同じバージョンのOracle Clusterware (OCW) RUをOracle Databaseホームに適用するようにしてください。 - Oracle Databaseをインストールする予定のすべてのクラスタ・ノードで、オペレーティング・システム・ユーザー、グループ、およびデータベース・ソフトウェア所有者のリソース制限が同じになっていることを確認します。
- Oracle Databaseバイナリは、ローカル記憶域またはOracle Automatic Storage Management Cluster File System (Oracle ACFS)にのみ格納する必要があります。
ノート:
IBM AIX上のACFS記憶域オプションは、Oracle Database 19cで非推奨となりました。 - Oracle Databaseデータ・ファイルは、Oracle ASMまたはOracle ACFSにのみ格納する必要があります。
- データ・ファイルの格納にOracle ACFSを使用している場合は、Oracle ACFSをクラスタウェア・リソースとして登録する必要があります。Oracle Databaseソフトウェア所有者ユーザー(
oracle
)は、Oracle ACFSボリュームのマウント所有者である必要があります。OracleホームをOracle ACFSで使用する場合は、Oracleベースをローカル・ファイル・システムに配置することをお薦めします。 - ローカル・ファイル・システムを使用している場合、各ノードで同じ単一インスタンスのStandard Edition 2インストールおよび更新が必要です。また、各ノードのOracleベースとOracleホームには同じディレクトリ構造を使用することも必要です。
- すべてのノードに対して同じOracleホーム操作を実行する必要があります。
- データベース・インスタンス初期化パラメータにSPFILEを使用し、Oracle ASMまたはOracle ACFSのデータベース・インスタンス初期化パラメータに格納されているデータベース・パスワード・ファイルを使用する必要があります。この方法により、すべてのノードでパラメータの整合性が保たれ、フェイルオーバー後または再配置後にパスワード・ファイルが使用できるようになります。
- Standard Edition 2の単一インスタンス・データベースは、リモート・リスナーとしてSCANリスナーに、ローカル・リスナーとしてノード・リスナーに登録する必要があります。
親トピック: Standard Edition高可用性のインストール