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非同期入出力プロセスの確認

IBM AIX 6およびIBM AIX 7では、非同期入出力(AIO)デバイス・ドライバはデフォルトで有効です。IBM AIX 6でもIBM AIX 7でも、aioserverプロセスの数をデフォルト値より増やします。aio_maxreqsの推奨値は64k(65536)です。IBM AIX 6でもIBM AIX 7でも、この値を確認します。

次の手順で、aio_maxreqs値を確認します。
# ioo –o aio_maxreqs
aio_maxreqs = 65536

ファイル・システムに非同期I/Oを行うと、各非同期I/O操作が非同期I/Oサーバーに関係付けられます。つまり、非同期I/Oサーバーの数によって、システムで同時に実行される非同期I/O操作の数が制限されます。

システムの再起動時に起動されるサーバーの初期数は、aio_minserversパラメータによって決まります。同時実行される非同期I/O操作が発生すると、aio_maxserversパラメータで設定された値を上限として非同期I/Oサーバーが追加で起動されます。

通常、非同期I/Oサーバーの数を設定するには、次の手順を実行します。

  1. aio_maxserversの初期値を、10×論理ディスク数÷(同時に使用されるCPUの数)に調整します(ただし80を超えないこと)。
  2. I/Oアクティビティが多いときのシステム・パフォーマンスに対する効果を監視します。すべてのAIOサーバー・プロセスが起動されている場合は、aio_maxserversの値を大きくします。また、I/Oアクティビティのピーク時のシステム・パフォーマンスの監視を続け、追加AIOサーバーによる効果があったかどうかを確認します。非同期I/Oサーバーが多すぎると、追加プロセスによるメモリーとプロセッサ・オーバーロードが増えますが、このデメリットはわずかです。
    AIOパラメータのチューニングの詳細は、使用するオペレーティング・システムのベンダーのドキュメントを参照してください。

起動済のAIOサーバー・プロセスの数を監視するには、次のように入力します。

# ps -ek|grep -v grep|grep –v posix_aioserver|grep -c aioserver