SCAN構成の確認
単一クライアント・アクセス名(SCAN)は、クラスタへのサービス・アクセスをクライアントに提供するために使用される名前です。SCANは、特定のノードではなくクラスタ全体に関連付けされているため、クライアントの再構成を必要とせずに、クラスタでノードを追加または削除することを可能にします。
また、単一クライアント・アクセス名(SCAN)ではデータベースに場所の独立性がもたらされるため、クライアント構成は特定のデータベース・インスタンスがどのノードで実行されているかに依存しません。クライアントは引き続き、以前のリリースと同じ方法でクラスタにアクセスできますが、クラスタにアクセスするクライアントではSCANの使用をお薦めします。
DNSによってSCANが正しくアドレスに関連付けられていることを確認するには、(Gridホーム/bin
にある)コマンドcluvfy comp scan
を使用します。次に例を示します。
$cluvfy comp scan
Verifying Single Client Access Name (SCAN) ...
Verifying DNS/NIS name service 'rws127064-clu-scan.rws127064-clu.rws12706410644.example.com' ...
Verifying Name Service Switch Configuration File Integrity ...PASSED
Verifying DNS/NIS name service 'rws127064-clu-scan.rws127064-clu.rws12706410644.example.com' ...PASSED
Verifying Single Client Access Name (SCAN) ...PASSED
Verification of SCAN was successful.
CVU operation performed: SCAN
Date: Jul 29, 2016 1:42:41 AM
CVU home: /u01/crshome/
User: crsusr
インストール後、クライアントがクラスタにリクエストを送信すると、Oracle ClusterwareのSCANリスナーはクライアント・リクエストをクラスタのサーバーにリダイレクトします。
関連項目:
システム・チェックおよび構成については、『Oracle Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。
親トピック: インストール後の推奨作業