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Oracle Grid Infrastructureホームのパッチ適用および切替え

現在のOracle Grid Infrastructureホームからパッチ適用済のOracle Grid Infrastructureホームに切り替えるには、switchGridHomeコマンドを使用します。

switchGridHomeコマンドは、同じリリースの異なるRUを切り替える場合にのみ使用できます。
  1. 適用するOracle Databaseリリース更新(RU)をMy Oracle Supportからダウンロードします。
  2. gridユーザーとして、Oracle Grid Infrastructureのイメージ・ファイルをダウンロードし、そのファイルを新しいOracle Grid Infrastructureホーム・ディレクトリに展開します。
    $ mkdir -p /u01/app/19.11.0/grid
    $ chown grid:oinstall /u01/app/19.11.0/grid
    $ cd /u01/app/19.11.0/grid
    $ unzip -q download_location/grid.zip

    ノート:

    新しいOracle Grid Infrastructureホームのパスは、現在のOracle Grid Infrastructureホームのパスとは別である必要があります。
  3. インストール後にパッチ適用済のOracle Grid Infrastructureホームに切り替える-switchGridHomeフラグを指定し、インストール中にリリース更新(RU)を適用する-applyRUフラグ(オプション)を指定して、Oracle Grid Infrastructureインストーラを起動します。
    $ /u01/app/19.11.0/grid/gridSetup.sh -switchGridHome [-applyRU patch_directory_location] 
    [-applyOneOffs comma_seperated_list_of_patch_directory_locations]
  4. 構成ウィザードのステップに従って、Oracle Grid Infrastructureのインストールを完了します。
    インストールが完了すると、すべてのOracle Grid Infrastructureサービスが新しいGridホームから実行を開始します。
  5. パッチ適用に失敗した場合は、次の手順を実行してパッチをロールバックします。
    1. rootユーザーとして、prepatchスクリプトを実行します。
      # /u01/app/19.11.0/grid/crs/install/rootcrs.sh -prepatch -dstcrshome Old_GI_Home -rollback
    2. rootユーザーとして、postpatchスクリプトを実行します。
      # /u01/app/19.11.0/grid/crs/install/rootcrs.sh -postpatch -dstcrshome Old_GI_Home -rollback