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カーネル・パラメータ値の変更

カーネル・パラメータ値が推奨される最小値とは異なる場合に、カーネル・パラメータ値を表示および変更するには、次の手順を使用します。

カーネル・パラメータの現在の値を表示するには、次のコマンドを使用します。

表B-4 カーネル・パラメータ値を表示するためのコマンド

パラメータ コマンド
semmslsemmnssemopmおよびsemmni # /sbin/sysctl -a | grep sem

このコマンドでは、リストされた順にセマフォ・パラメータの値が表示されます。

shmallshmmaxおよびshmmni # /sbin/sysctl -a | grep shm

このコマンドでは、共有メモリーのセグメント・サイズの詳細が表示されます。

file-max # /sbin/sysctl -a | grep file-max

このコマンドでは、最大ファイル・ハンドラ数が表示されます。

ip_local_port_range # /sbin/sysctl -a | grep ip_local_port_range

このコマンドでは、ポート番号の範囲が表示されます。

rmem_default # /sbin/sysctl -a | grep rmem_default
rmem_max # /sbin/sysctl -a | grep rmem_max
wmem_default # /sbin/sysctl -a | grep wmem_default
wmem_max # /sbin/sysctl -a | grep wmem_max
aio-max-nr # /sbin/sysctl -a | grep aio-max-nr

Oracle Preinstallation RPMを使用してインストール前の構成タスクを完了すると、Oracle Preinstallation RPMによりカーネル・パラメータが設定されます。ただし、Oracle Preinstallation RPMを使用しない場合、またはカーネル・パラメータが最少推奨値と異なる場合、これらのカーネル・パラメータの値を次のようにして変更します。

  1. テキスト・エディタを使用して、/etc/sysctl.d/97-oracle-database-sysctl.confファイルを作成または編集し、次のような行を追加または編集します。
    fs.aio-max-nr = 1048576
    fs.file-max = 6815744
    kernel.shmall = 2097152
    kernel.shmmax = 4294967295
    kernel.shmmni = 4096
    kernel.sem = 250 32000 100 128
    net.ipv4.ip_local_port_range = 9000 65500
    net.core.rmem_default = 262144
    net.core.rmem_max = 4194304
    net.core.wmem_default = 262144
    net.core.wmem_max = 1048576
    /etc/sysctl.d/97-oracle-database-sysctl.confファイルに指定した値は、システムの再起動時にも保持されます。
  2. カーネル・パラメータの現在の値を変更するには:
    # /sbin/sysctl --system
    出力を確認します。値が正しくない場合、/etc/sysctl.d/97-oracle-database-sysctl.confファイルを編集し、このコマンドを再度入力します。
  3. 値が正しく設定されていることを確認します。
    # /sbin/sysctl -a
  4. コンピュータを再起動し、sysctl --systemを実行すると/etc/sysctl.d/97-oracle-database-sysctl.confファイル内の変更がアクティブなカーネル・メモリーで使用可能になります。
カーネル・パラメータ値設定のガイドライン
  • Oracle Preinstallation RPMを使用した場合、カーネル・パラメータ設定は/etc/sysctl.d/99-oracle-database-server-19c-preinstall-sysctl.confファイルにあります。

  • 変更するカーネル・パラメータ値の行のみを含めます。セマフォ・パラメータ(kernel.sem)の場合は、4つの値をすべて指定する必要があります。現行の値のいずれかが最小値より大きい場合は、大きい方の値を指定してください。

  • /etc/sysctl.confファイルは非推奨となりました。

  • カーネル・パラメータ値を/etc/sysctl.d/にある複数のファイルに設定しないでください。/etc/sysctl.d/にある、辞書的に後の名前を持つファイルが優先され、その後に次に/etc/sysctl.confが続きます。インストール前タスクの中でも、特に、データベース・インストールのカーネル・パラメータ値も設定するOracle Preinstallation RPMの使用をお薦めします。

    関連項目:

    詳細は、sysctl.conf(5)およびsysctl.d(5) manページを参照してください