フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーへのゴールド・イメージの追加

後でソフトウェアをプロビジョニングするために、RHPCTLを使用してゴールド・イメージを追加します。

フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーは、ソフトウェア・ホームのゴールド・イメージの保存および提供を行います。このようなイメージは、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーでインスタンス化される必要があります。イメージは読取り専用です。イメージからプログラムを実行することはできません。利用可能なソフトウェア・ホームをイメージから作成するには、ゴールド・イメージの作業用コピーを作成する必要があります。イメージをソフトウェア・ホームとして直接使用することはできません。ただし、イメージを使用して作業用コピー(ソフトウェア・ホーム)を作成できます。

ノート:

Oracle Grid Infrastructure 19cリリース更新(19.11)以降、Oracle FPPでは、ゴールド・イメージをターゲット・ホストに転送せずにインストールできます。この機能はzipcopyと呼ばれ、Oracle Databaseホームをプロビジョニングするために使用できます。この機能を使用して、新しいOracle Grid Infrastructureホームをプロビジョニングせずに、ターゲット・ホストに存在するOracle Grid Infrastructureホームをプロビジョニングすることもできます。

次の方法の1つを使用して、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーにソフトウェアをインポートできます。

  • 次のコマンドを使用して、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーにインストールされたホームからイメージをインポートできます。

    rhpctl import image -image image_name -path path_to_installed_home
      [-imagetype ORACLEDBSOFTWARE | ORACLEGISOFTWARE | ORACLEGGSOFTWARE | SOFTWARE]
    
  • -zipおよび-locationパラメータを使用して、zipファイルから新しいイメージをインポートできます。

    $ rhpctl import image -image image_name -zip zip_file_path -location 
      location_on_target_host_where_image_is_available

    -zipパラメータは、イメージをOracle FPPサーバーにインポートできるインポート元の場所を指定します。-locationパラメータは、ターゲット・ホストでイメージをzipファイルとして使用できる場所を指定します。また、-locationパラメータは、Oracle FPPサーバーからターゲット・ホストにイメージ関連ファイルをコピーしないようにOracle FPPサーバーに指示します。

    ローカル記憶域または共有記憶域を使用して、ターゲット・ホストでイメージzipファイルを使用可能にできます。共有記憶域の場合、サーバーとターゲットで共有されるNFSファイル・システムを使用できます。ローカル記憶域の場合、Oracle FPPはzipファイルの整合性を検証しないため、ターゲットでの一貫性を保証する任意のオプションを使用してzipファイルをコピーできます。SFTP、SCPを使用するか、共有場所からcurlまたはwgetメソッドを使用してzipファイルをダウンロードできます。ファイルは、指定された場所で使用できる必要があります。

  • 次のコマンドを使用して、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーにインストールされたホームから作成されたイメージのZIPファイルをインポートできます。

    rhpctl import image -image image_name -zip zipped_home_path
    
  • フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントから次のコマンドを使用して、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントにインストールされたホームからイメージをインポートできます。

    rhpctl import image -image image_name -path path_to_installed_home
    
  • 次のコマンドを使用して、既存の作業用コピーからイメージを作成できます。

    rhpctl add image –image image_name -workingcopy working_copy_name
    

前のリストの最初の2つのコマンドを使用して、イメージ・リポジトリをシードして、時間の経過とともにイメージを追加します。既存のゴールド・イメージに適用されるパッチを含むゴールド・イメージを作成するワークフローの一部として、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーで4つ目のコマンドを使用します。

また、これらの3つのコマンドを実行すると、次のようなOracle ACFSファイル・システムがフリート・パッチ適用およびプロビジョニングのルート・ディレクトリに作成されます。

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