操作用のジョブ・スケジューラ

Oracle Fleet Patching and Provisioningのジョブ・スケジューラには、コマンドをすぐに実行するのではなくスケジュールされた時間に操作を発行して、ジョブのメタデータを問い合せ、リポジトリからジョブを削除する機能があります。

Oracle Fleet Patching and Provisioningのジョブ・スケジューラには次の機能があります。
  • 時間値を指定して、特定の時点で実行するコマンドをスケジュールする

  • ジョブを実行し、現在のジョブのステータスとともにジョブのメタデータを格納する

  • 実行済または実行中の各ジョブのログを格納する

  • ジョブの詳細(ユーザー・ロールに基づいて、すべてのジョブまたは特定のジョブ)を問い合せる

  • ジョブを削除する

  • ユーザーのロールベースのアクセス権に基づいて、ジョブを実行する、問合せる、削除する

次のRHPCTLコマンドで-schedule timer_valueコマンド・パラメータを使用して、特定の高速ホーム・プロビジョニング操作をスケジュールします。
  • rhpctl add workingcopy

  • rhpctl import image

  • rhpctl delete image

  • rhpctl add database

  • rhpctl move gihome

  • rhpctl move database

  • rhpctl upgrade database

  • rhpctl addnode database

  • rhpctl deletenode database

  • rhpctl delete workingcopy

たとえば:
$ rhpctl add workingcopy -workingcopy 18_3 -image 18_3_Base -oraclebase /u01/app/oracle -schedule 2016-12-21T19:13:17+05

すべてのコマンドは、ISO-8601値に従ってサーバーのタイムゾーンを基準に実行され、RHPCTLには同じタイムゾーンを指定してコマンド結果が表示されます。

コマンドの結果

RHPCTLは、Oracle Fleet Patching and Provisioningサーバー上のコマンド・キューから実行されるコマンドを格納します。コマンド識別子を指定してコマンド結果を問い合せると、RHPCTLはジョブ出力ファイルへのパスを結果とともに戻します。

ジョブ操作

-scheduleパラメータを指定してRHPCTLコマンドを実行すると、一意のジョブIDを持つジョブが作成されます。このIDは、ジョブのステータスを取得する際に問い合せることができます。

ジョブ・ステータス

任意の時点で、ジョブは次のいずれかの状態になります。
EXECUTED | TIMER_RUNNING | EXECUTING | UNKNOWN | TERMINATED
  • EXECUTED: ジョブが完了しました。

  • TIMER_RUNNING: ジョブのタイマーがまだ実行中です。

  • EXECUTING: ジョブのタイマーが期限切れで、ジョブが実行中です。

  • UNKNOWN: ターゲットの停止、ノードの停止、リソース障害などの問題が原因で、予期しない障害があります。

  • TERMINATED: 異常終了が発生しているか、操作が停止しました。

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