Oracle Grid InfrastructureとOracle Databaseの同時パッチ適用

この手順では、クラスタのダウンタイムを発生させずに、クラスタ上のOracle Grid InfrastructureとOracle Databaseに最新のパッチ・レベルを適用します。

始める前に

この手順では、Oracle Grid Infrastructure 19cがターゲット・クラスタで実行されています。作業用コピーGI_HOME_19c_WCPYは、このクラスタ上のアクティブなGridホームです。作業用コピーDB_HOME_19c_WCPYでは、実行中のデータベース・インスタンスdb1でOracle RAC 19cデータベースが実行されています。作業用コピーDB_HOME_19c_WCPYでは、実行中のデータベース・インスタンスdb2でOracle RAC 18cデータベースが実行されています。

フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーで、Oracle Grid InfrastructureとOracle RACデータベースに必要なパッチが、イメージGI_HOME_19c_PSU1DB_HOME_19c_PSU1DB_HOME_18c_PSU5に適用されていることを確認してください。

ソース・ホームで構成されているグループは、宛先ホームのものに一致する必要があります。

手順

  1. 次の手順で、ターゲットOracleホームを準備します。
    1. パッチ適用するクラスタ上のソフトウェア専用Gridホームをプロビジョニングします。
      $ rhpctl add workingcopy -workingcopy GI_HOME_19c_PATCHED_WCPY 
        -image GI_HOME_19c_PSU1 –client CLUSTER_005 -softwareonly
    2. パッチ適用する各リリースのデータベース・ホーム(データベース・インスタンスなし)をプロビジョニングします。
      $ rhpctl add workingcopy -workingcopy DB_HOME_19c_PATCHED_WCPY 
        -image DB_HOME_19c_PSU1
      $ rhpctl add workingcopy -workingcopy DB_HOME_18c_PATCHED_WCPY 
        -image DB_HOME_18c_PSU5
  2. 次のコマンドを実行して、Oracle Grid Infrastructureと、node1上のすべてのOracle RACデータベースにパッチを適用します。
    $ rhpctl move gihome -sourcewc GI_HOME_19c_WCPY -destwc GI_HOME_19c_PATCHED_WCPY -auto
      -dbhomes DB_HOME_18c_WCPY=DB_HOME_18c_PATCHED_WCPY,DB_HOME_19c_WCPY=DB_HOME_19c_PATCHED_WCPY  -targetnode node1 {authentication_option}

    このコマンドを実行すると、アクティブなOracle Grid Infrastructureが作業用コピーGI_HOME_19c_WCPYからGI_HOME_19c_PATCHED_WCPYに、Oracle RACデータベースdb1DB_HOME_19c_WCPYからDB_HOME_19c_PATCHED_WCPYに、Oracle RACデータベースdb2DB_HOME_18c_WCPYからDB_HOME_18c_PATCHED_WCPYに移動します。