Oracle Grid Infrastructureのアップグレード

フリート・パッチ適用およびプロビジョニングを使用している場合、1つのコマンドでOracle Grid Infrastructureホームをアップグレードできます。

フリート・パッチ適用およびプロビジョニングは、11gリリース2 (11.2.0.4)、12cリリース1 (12.1.0.2)、12cリリース 2 (12.2)および18cからOracle Grid Infrastructure 19cへのアップグレードをサポートしますすでにプロビジョニングされているゴールド・イメージの作業用コピーをアップグレード先にすることも、この操作の一部として作業用コピーを作成することもできます。

たとえば、ターゲット・クラスタが、フリート・パッチ適用およびプロビジョニングによってプロビジョニングされたOracle Grid InfrastructureホームでOracle Grid Infrastructureを実行しているとします。このOracle Grid Infrastructureホームは12c リリース2 (12.2.0.1)で、それに従って作業用コピーに名前が付けられます。

Oracle Grid Infrastructure 19cの作業用コピー・バージョン(この例ではGIOH12201)をプロビジョニングしたら、次の1つのコマンドでその作業用コピーにアップグレードできます。

$ rhpctl upgrade gihome -sourcewc GIOH12201 -destwc GIOH19C
フリート・パッチ適用およびプロビジョニングでは、ソースの作業用コピーの名前に基づいて、アップグレードするクラスタを識別できます。管理対象外のOracle Grid Infrastructureホームでターゲット・クラスタが実行されていた場合、ソースの作業用コピーの名前ではなくソース・ホームのパスを指定して、ターゲット・クラスタも指定する必要があります。

ノート:

アップグレードの完了後は、いつでもソースの作業用コピーを削除できます。ただし、作業用コピーを削除した後は、ロールバックを実行できません。また、rhpctl delete workingcopyコマンド(rmなどではなく)を使用してソースの作業用コピーを削除し、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・インベントリを正常な状態に保ちます。