OCCI Instant Clientの環境変数

Oracle Instant Clientのインストールに影響を与える可能性のあるいくつかの共通Oracle環境変数について学習します。

表6-7 Oracle Instant Clientの共通環境変数

環境変数 説明 参照先

LD_LIBRARY_PATH

Linuxおよび一部のUNIXプラットフォームで使用されます。これを設定して、$ORACLE_HOME/lib/opt/oracle/instantclient_19_19などのOracle Instant Clientライブラリを含めます。ldconfigの実行など、別の方法でライブラリが配置されている場合は不要です。その他のプラットフォームでは、LIBPATHやSHLIB_PATHなど、OS固有の同等のものを設定する必要があります。

Oracle Database管理者リファレンス

NLS_LANG

必要に応じて、NLS_LANG環境変数を設定します。NLS_LANG環境変数では、クライアント・アプリケーションとデータベース・サーバーで使用される言語および地域を設定します。また、クライアント・プログラムによって入力または表示されるデータの文字セットである、クライアントの文字セットも設定されます。

設定されていない場合、Oracle Instant Clientではデフォルト値が選択されます。

『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』

TNS_ADMIN

tnsnames.orasqlnet.oraおよびoraaccess.xmlを含む、オプションのOracle Net構成ファイルおよびOracle Instant Client構成ファイルの場所(デフォルトの場所にない場合)。

TNS_ADMINが設定されていない場合は、instantclient_19_19/network/adminサブディレクトリにOracle Net Services構成ファイルを含める必要があります。

Oracle Database Net Services管理者ガイド

ORA_TZFILE

Oracle Instant Clientでは、ORA_TZFILE環境変数を使用して、ファイル・システムからタイムゾーン・ファイルを読み取ることができます(この環境変数が設定されている場合)。

ORA_TZFILEが設定されていない場合、Oracle Instant Clientでは、デフォルトのサイズの大きいtimezlrg_n.datファイルが共有ライブラリから使用されます。Oracle Instant Clientでより小さいtimezone_n.datファイルを使用する場合は、絶対パス名または相対パス名を使用せずに、ORA_TZFILE環境変数をファイルの名前に設定します。

たとえば:

$ export ORA_TZFILE=timezone_n.dat

ここで、nは、タイムゾーン・データ・ファイルのバージョン番号です。

genezi -vコマンドを実行して、クライアント・ライブラリのタイムゾーン情報を確認します。

外部タイムゾーン・ファイルを使用するには、Oracle Instant Clientディレクトリの下にoracore/zoneinfoサブディレクトリを作成し、タイムゾーン・ファイルをこのoracore/zoneinfoサブディレクトリに移動します。ここで、絶対パス名または相対パス名を使用せずに、ORA_TZFILEをタイムゾーン・ファイル名に設定します。

Oracle Database管理者リファレンス

ORA_SDTZ

デフォルトのセッション・タイムゾーンを指定します。

Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド