zipファイルを使用したOracle Instant Clientのインストール

zipファイルをダウンロードして使用し、Oracle Instant ClientをLinux x86-64およびLinux for Arm (aarch64)プラットフォームにインストールする方法を学習します。

  1. Oracle Instant Clientのダウンロード・ページに移動します。
  2. 目的のOracle Instant Client zipファイルをダウンロードします。適切なプラットフォーム、アーキテクチャおよびパッケージを選択します。たとえば、アプリケーションが64ビットの場合は、必ず64ビットInstant Clientを選択し、Basicパッケージzipファイルをダウンロードしてください。
  3. 各zipファイルを、アプリケーションがアクセスできる/opt/oracle/instantclient_19_27などの単一ディレクトリに解凍します。

    たとえば、Linux x86-64の場合:

    $ cd /opt/oracle      
    $ unzip instantclient-basic-linux.x64-19.27.0.0.0dbru.zip

    たとえば、Linux for Arm (aarch64)上のOracle Linux 8の場合:

    $ cd /opt/oracle      
    $ unzip instantclient-basic-linux.arm64-19.27.0.0.0dbru.zip
    様々なパッケージが/opt/oracle/instantclient_19_27に解凍されます。
  4. オペレーティング・システムlibaioパッケージをインストールします。これは、一部のLinuxディストリビューションではlibaio1として使用できます。たとえば、Oracle Linuxでは次を実行します。
    $ sudo yum install libaio
  5. Oracle Instant Clientがシステムにインストールされている唯一のOracleソフトウェアである場合は、次のようにランタイム・リンク・パスを更新します。
    $ sudo sh -c "echo /opt/oracle/instantclient_19_27 > \
          /etc/ld.so.conf.d/oracle-instantclient.conf"
      $ sudo ldconfig

    または、アプリケーションを実行する前にLD_LIBRARY_PATH環境変数を設定します。たとえば:

    $ export LD_LIBRARY_PATH=/opt/oracle/instantclient_19_27:$LD_LIBRARY_PATH

    オプションで、~/.bash_profileなどの構成ファイルおよび/etc/sysconfig/httpdなどのアプリケーション構成ファイルに変数を追加します。

  6. Oracle Instant Clientでtnsnames.orasqlnet.oraldap.oraoraaccess.xmlなどのオプションのOracle構成ファイルを同じ場所に配置する場合は、network/adminサブディレクトリにこれらのファイルを移動します。
    これは、このOracle Instant ClientにリンクされたアプリケーションのデフォルトのOracle構成ディレクトリです。
    または、Oracle構成ファイルを別のアクセス可能なディレクトリに移動できます。その後、環境変数TNS_ADMINをそのディレクトリ名に設定します。
  7. SQL*Plusパッケージのsqlplusなどのバイナリを使用するには、パッケージをBasicパッケージと同じディレクトリに解凍し、PATH環境変数を更新します。たとえば:
    $ export PATH=/opt/oracle/instantclient_19_27:$PATH
  8. アプリケーションを起動します。