OCI用のInstant Clientライブラリ
Oracle Call Interface (OCI)アプリケーションで使用されるOracle Databaseクライアント側ファイルについて学習します。
表6-5 OCI用のInstant Client Basicパッケージ共有ライブラリ
ファイル名 | 説明 |
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クライアント・コード・ライブラリ |
libociei.so |
OCI Instant Clientデータの共有ライブラリ |
libnnz19.so |
セキュリティ・ライブラリ |
表6-6 OCI用のInstant Client Basic Lightパッケージ共有ライブラリ
ファイル名 | 説明 |
---|---|
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クライアント・コード・ライブラリ |
libociicus.so |
OCI Instant Clientデータの共有ライブラリ |
libnnz19.so |
セキュリティ・ライブラリ |
BasicおよびBasic Lightパッケージのガイドライン
- ライブラリはOracle Instant Clientを使用するために同じディレクトリに存在する必要があります。
- Oracle Instant Clientのインストール時に他のライブラリやユーティリティも使用できますが、OCIランタイムの使用には必要ありません。たとえば、
liboramysql19.so
やojdbc8.jar
などのファイルを削除できます。 - 一般的に、Oracle Instant Clientがクライアント側の動作専用である場合を除き、Instant Clientを使用して実行されるアプリケーションではすべてのOCI機能を使用できます。したがって、サーバー側の外部プロシージャは、Oracle Instant Clientライブラリを使用できません。
- OCIアプリケーションは、デフォルトで、ランタイム・ライブラリ検索パス($LD_LIBRARY_PATHなど)内でOCIデータ共有ライブラリ
libociei.so
を検索し、アプリケーションがInstant Clientモードで動作するかどうかを判断します。OCIデータ共有ライブラリが見つからない場合、OCIはOracle Instant Client Basic Lightデータ共有ライブラリlibociicus.so
のロードを試みます。
OCIアプリケーションの実行に関するガイドライン
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Oracle Clientライブラリを含むディレクトリが複数ある場合は、それらのディレクトリの1つのみをオペレーティング・システムのライブラリ検索パス上に記載する必要があります。
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Oracle Instant Clientがシステムにインストールされている唯一のOracleソフトウェアである場合は、
ldconfig
を使用してランタイム・リンク・パスを更新します。たとえば:Oracle Linux 7の場合
$ sudo sh -c "echo /opt/oracle/instantclient_19_10 > \ /etc/ld.so.conf.d/oracle-instantclient.conf" $ sudo ldconfig
Oracle Linux 8の場合
$ sudo sh -c "echo /opt/oracle/instantclient_19_19 > \ /etc/ld.so.conf.d/oracle-instantclient.conf" $ sudo ldconfig
または、Oracle Instant Clientを使用してOCIアプリケーションを実行するには、オペレーティング・システム・ライブラリ検索パス(LD_LIBRARY_PATHなど)をOracle Instant Clientライブラリを含むディレクトリに設定します。
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Oracle DatabaseインストールまたはOracle Database Clientの完全インストールが同じシステムに存在する場合は、オペレーティング・システム・ライブラリ検索パスに
$ORACLE_HOME/lib
とOracle Instant Clientディレクトリを同時に指定しないでください(オペレーティング・システム・ライブラリ検索パスでの順序も無関係です)。オペレーティング・システム・ライブラリ検索パス変数には、ORACLE_HOME/lib
ディレクトリ(非Instant Clientモードで操作する場合)またはOracle Instant Clientディレクトリ(Oracle Instant Clientモードで操作する場合)のいずれかを記載します。 - Oracle Instant Clientで
tnsnames.ora
、sqlnet.ora
、ldap.ora
、oraaccess.xml
などのオプションのOracle構成ファイルを同じ場所に配置する場合は、network/admin
サブディレクトリにこれらのファイルを移動します。