- データベース・インストレーション・ガイド
- Oracle Database用のファイル・システム記憶域の構成
- Oracle Memory Speedファイル・システムのデプロイ
- OMS用のハードウェアおよびオペレーティング・システム・コンポーネントの設定
- PMEMデバイスの構成
PMEMデバイスの構成
Intel Persistent Memory (PMEM)デバイスで、ipmctl
ユーティリティを使用して、ネームスペース管理のためにPMEMモードおよびndctl
ユーティリティを構成します。
PMEMデバイスは、App Directモード、メモリー・モードまたは混在モードで動作できます。OMSを使用するには、BIOSを使用して、PMEMデバイスをapp direct
モードで構成する必要があります。
- BIOSで、「EDKII」、「Socket Config」、「Memory Config」、「Memory Map」、「Volatile Mode」を選択し、1LMに設定します。
root
としてログインし、現在構成されている容量を確認します。$ su - # ipmctl show -memoryresources
出力は、次のようなものです。
Capacity=3029.4 GiB MemoryCapacity=0.0 GiB AppDirectCapacity=3024.0 GiB UnconfiguredCapacity=0.0 GiB InaccessibleCapacity=5.4 GiB ReservedCapacity=0.0 GiB
この例では、システムの総容量は3024 GiB (3247 GB)です。
ノート:
GiB (ギビバイト)は、230バイトに相当する1024 MiB (メビバイト)を表す単位です。- リージョンが
app direct
モードで構成されているかどうかを確認します。# ipmctl show -region
出力は、次のようなものです。
SocketID | ISetID | PersistentMemoryType | Capacity | FreeCapacity | HealthState =============================================================================================== 0x0000 | 0x97407f48df982ccc | AppDirect | 1512.0 GiB | 0.0 GiB | Healthy 0x0001 | 0xfb907f48d59a2ccc | AppDirect | 1512.0 GiB | 0.0 GiB | Healthy
この例では、2つのPMEMデバイス(ソケットごとに1つ)があります。各PMEMデバイスまたはリージョンの容量は1512 GiBであり、AppDirectモードをサポートします。
- リージョンごとに
ndctl
コマンドを実行して、ネームスペースを作成します。この例では、前の例で2つのリージョンがあるため、コマンドを2回実行します。# ndctl create-namespace # ndctl create-namespace
- ネームスペースが作成されているかどうかを確認します。
# ndctl list -u
出力は、次のようなものです。
[ { "dev":"namespace1.0", "mode":"fsdax", "map":"dev", "size":"1488.37 GiB (1598.13 GB)", "uuid":"f8ec094d-5a69-4f87-9198-fb9117f2ea8e", "sector_size":512, "align":2097152, "blockdev":"pmem1" }, { "dev":"namespace0.0", "mode":"fsdax", "map":"dev", "size":"1488.37 GiB (1598.13 GB)", "uuid":"8924aa35-701f-40cc-ba08-654aa5729611", "sector_size":512, "align":2097152, "blockdev":"pmem0" } ]
この例では、2つのネームスペース
namespace0.0
およびnamespace1.0
をそれぞれNUMAnodes 0
およびnode 1
で使用できるようになりました。ネームスペースnamespace0.0
およびnamespace1.0
のブロック・デバイス・パスは、それぞれ/dev/pmem0
および/dev/pmem1
です。 - PMEMデバイスが2 MiBの位置揃えされた物理アドレスから始まることを確認します。
永続メモリー・ネームスペースの位置揃えを決定するには、
/proc/iomem
ファイルを表示します。# cat /proc/iomem | grep namespace 3060000000-1aa5fffffff : namespace0.0 1da00000000-353ffffffff : namespace1.0
16進数のアドレスが2 MiB境界で位置揃えされているかどうかを確認します。
0x3060000000 = 198144 MiB 0x1da00000000 = 1941504 MiB
この例では、両方のアドレスが2 MiB境界で位置揃えされています。
- PMEMストレージ・デバイスにパーティションを2つ作成します。1つはメタデータ用の約5%の小さいパーティションで、もう1つはデータ用です。
/dev/pmem0
で、2つのパーティションpmem0p1
およびpmem0p2
を作成します。ここで、
pmem0p1
は小さいメタデータ・パーティションで、pmem0p2
は大きいデータ・パーティションです。次の例では、1488.37 GiBの合計領域の5%は約75 GiBになります。次のようにデバイスをパーティション化します。
parted
を起動し、デバイスを選択します。# parted /dev/pmem0 GNU Parted 3.2 Using /dev/pmem0 Welcome to GNU Parted! Type 'help' to view a list of commands.
mkpart
コマンドを使用して、最初の新しい75 GiBのパーティションを作成します。(parted) mkpart Partition type? primary/extended? p File system type? [ext2]? xfs Start? 2MiB End? 75GiB
mkpart
コマンドを使用して、2番目の新しいパーティションを作成します。(parted) mkpart Partition type? primary/extended? p File system type? [ext2]? xfs Start? 75GiB End? -2MiB
parted
を終了し、シェル・プロンプトに戻ります。(parted) q Information: You may need to update /etc/fstab.
同様に、
/dev/pmem1
デバイスをパーティション化します。
- 2 MiBにあるデータ・パーティションの開始セクターを揃えます。
fdisk -l
コマンドを実行する際、データ・パーティションの開始セクター番号は4096の倍数である必要があります。/dev/pmem0
および/dev/pmem1
でfdisk -l
コマンドを実行して、セクターが正しく位置揃えされているかどうかを確認します。# fdisk -l /dev/pmem0 Disk /dev/pmem1: 1598.1 GB, 1598128390144 bytes, 3121344512 sectors Units = sectors of 1 * 512 = 512 bytes Sector size (logical/physical): 512 bytes / 4096 bytes I/O size (minimum/optimal): 4096 bytes / 4096 bytes Disk label type: dos Disk identifier: 0xc1d8d265 Device Boot Start End Blocks Id System /dev/pmem0p1 4096 157286399 78641152 83 Linux /dev/pmem0p2 157286400 3121340415 1482027008 83 Linux
# fdisk -l /dev/pmem1 Disk /dev/pmem1: 1598.1 GB, 1598128390144 bytes, 3121344512 sectors Units = sectors of 1 * 512 = 512 bytes Sector size (logical/physical): 512 bytes / 4096 bytes I/O size (minimum/optimal): 4096 bytes / 4096 bytes Disk label type: dos Disk identifier: 0x0003b5eb Device Boot Start End Blocks Id System /dev/pmem1p1 4096 157286399 78641152 83 Linux /dev/pmem1p2 157286400 3121340415 1482027008 83 Linux
これらの例では、データ・パーティションの開始セクターは4096の倍数であり、データ・パーティションが2 MiBに位置揃えされていることを確認します。
157286400 / 4096 = 38400