オペレーティング・システム権限のグループの作成
次の項では、Oracle Grid InfrastructureおよびOracle Databaseのオペレーティング・システム・グループを作成する方法について説明します。
- ASM用のOSDBAグループの作成
インストール中にASM用のOSDBAグループ(asmdba
)としてグループを指定する必要があります。このグループのメンバーには、Oracle Automatic Storage Managementに対するアクセス権限が付与されます。 - ASMのためのOSOPERグループの作成
インストール時、グループをASMのためのOSOPERグループ(asmoper
)として指定することを選択できます。このグループのメンバーには、Oracle Automatic Storage Managementに対する起動および停止権限が付与されます。 - データベース・インストール用のOSDBAグループの作成
各Oracle Databaseでは、オペレーティング・システム・グループをOSDBAグループとして指定する必要があります。このグループのメンバーには、データベースを管理するためのSYSDBAシステム権限が付与されます。 - データベース・インストールのためのOSOPERグループの作成
OSOPERグループを作成する必要があるのは、制限付きのデータベース管理権限(SYSOPERオペレータ権限)を持つオペレーティング・システム・ユーザーのグループを指定する場合のみです。 - データベース・インストール用のOSBACKUPDBAグループの作成
インストール時に、OSBACKUPDBAグループとしてグループを指定する必要があります。このグループのメンバーには、RMANまたはSQL*Plusを使用してバックアップおよびリカバリ操作を実行するためのSYSBACKUP権限が付与されます。 - データベース・インストール用のOSDGDBAグループの作成
インストール時に、OSDGDBAグループとしてグループを指定する必要があります。このグループのメンバーには、Data Guard操作を実行するためのSYSDG権限が付与されます。 - データベース・インストール用のOSKMDBAグループの作成
インストール時に、OSKMDBAグループとしてグループを指定する必要があります。このグループのメンバーには、透過的データ暗号化キーストア操作を実行するためのSYSKM権限が付与されます。 - データベース・インストール用のOSRACDBAグループの作成
データベースのインストール時に、OSRACDBAグループとしてグループを指定する必要があります。このグループのメンバーには、Oracle RACクラスタ上でOracleデータベースの日々の管理を実行するためのSYSRAC権限が付与されます。
ASMのためのOSDBAグループの作成
インストール時に、ASMのためのOSDBA (asmdba
)グループとしてグループを指定する必要があります。このグループのメンバーには、Oracle Automatic Storage Managementに対するアクセス権限が付与されます。
asmdba
を使用してASMのためのOSDBAグループを作成します。
# /usr/sbin/groupadd -g 54327 asmdba
親トピック: オペレーティング・システム権限のグループの作成
ASMのためのOSOPERグループの作成
インストール時に、ASMのためのOSOPERグループ(asmoper
)としてグループを指定するように選択できます。このグループのメンバーには、Oracle Automatic Storage Managementに対する起動および停止権限が付与されます。
asmoper
を使用します。# /usr/sbin/groupadd -g 54328 asmoper
親トピック: オペレーティング・システム権限のグループの作成
データベース・インストール用のOSDBAグループの作成
各Oracle Databaseには、OSDBAグループとして指定されるオペレーティング・システム・グループが必要です。このグループのメンバーには、データベースを管理するためのSYSDBAシステム権限が付与されます。
次の場合には、OSDBAグループを作成する必要があります。
-
OSDBAグループが存在しない場合。たとえば、これがシステムに対するOracle Databaseソフトウェアの初回インストールの場合。
-
OSDBAグループは存在するが、新規のOracle Databaseインストールでは、異なるオペレーティング・システム・ユーザー・グループにデータベース管理権限を付与する場合。
同じ名前のグループが存在する場合を除き、グループ名dba
を使用してOSDBAグループを作成します。
# /usr/sbin/groupadd -g 54322 dba
親トピック: オペレーティング・システム権限のグループの作成
データベース・インストールのためのOSOPERグループの作成
OSOPERグループを作成する必要があるのは、制限付きのデータベース管理権限(SYSOPERオペレータ権限)を持つオペレーティング・システム・ユーザーのグループを指定する場合のみです。
-
OSOPERグループが存在しない場合。たとえば、これがシステムに対するOracle Databaseソフトウェアの初回インストールの場合。
-
OSOPERグループは存在するが、新規のOracleインストールでは、異なるオペレーティング・システム・ユーザー・グループにデータベース・オペレータ権限を付与する場合。
oper
を使用します。たとえば:# groupadd -g 54323 oper
親トピック: オペレーティング・システム権限のグループの作成
データベース・インストール用のOSBACKUPDBAグループの作成
インストール時に、OSBACKUPDBAグループとしてグループを指定する必要があります。このグループのメンバーには、RMANまたはSQL*Plusを使用してバックアップおよびリカバリ操作を実行するためのSYSBACKUP権限が付与されます。
同じ名前のグループが存在する場合を除き、グループ名backupdba
を使用してOSBACKUPDBAグループを作成します。
# /usr/sbin/groupadd -g 54324 backupdba
親トピック: オペレーティング・システム権限のグループの作成
データベース・インストール用のOSDGDBAグループの作成
インストール時に、OSDGDBAグループとしてグループを指定する必要があります。このグループのメンバーには、Data Guard操作を実行するためのSYSDG権限が付与されます。
同じ名前のグループが存在する場合を除き、グループ名dgdba,
を使用してOSDGDBAグループを作成します。
# /usr/sbin/groupadd -g 54325 dgdba
親トピック: オペレーティング・システム権限のグループの作成
データベース・インストール用のOSKMDBAグループの作成
インストール時に、OSKMDBAグループとしてグループを指定する必要があります。このグループのメンバーには、透過的データ暗号化キーストア操作を実行するためのSYSKM権限が付与されます。
kmdba
を使用してOSKMDBAグループを作成します。
# /usr/sbin/groupadd -g 54326 kmdba
親トピック: オペレーティング・システム権限のグループの作成
データベース・インストール用のOSRACDBAグループの作成
データベースのインストール時に、OSRACDBAグループとしてグループを指定する必要があります。このグループのメンバーには、Oracle RACクラスタ上でOracleデータベースの日々の管理を実行するためのSYSRAC権限が付与されます。
racdba
を使用してOSRACDBAグループを作成します。
# /usr/sbin/groupadd -g 54330 racdba
親トピック: オペレーティング・システム権限のグループの作成