Linux 7システムでのディスクI/Oスケジューラの検証
ディスクI/OスケジューラはディスクI/Oのリクエストを再調整、遅延またはマージすることで、スループットの向上と待機時間の短縮を促進します。
Linuxでは、Oracle Linux 7、Red Hat Enterprise Linux 7およびSUSE Linux Enterprise Server 12システムに、deadline
、noop
、anticipatory
およびCompletely Fair Queuing (cfq
)などの複数のディスクI/Oスケジューラが用意されています。Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)で最適なパフォーマンスを実現するには、適切なI/Oスケジューラ構成についてストレージ・ベンダーに相談してください。
一般に、Oracle Linux 7、Red Hat Enterprise Linux 7、およびSUSE Linux Enterprise Server 12のシステムでは、回転ストレージ・デバイス(HDD)の場合はI/Oスケジューラをdeadline
に設定し、SSDやNVMeなどの非回転ストレージ・デバイスの場合はnone
に設定することをお薦めします。
各クラスタ・ノードで、
root
として次のコマンドを入力して、構成済のディスクI/Oスケジューラ値を確認します。
cat /sys/block/${ASM_DISK}/queue/scheduler
noop [deadline] cfq
この例では、デフォルト・ディスクI/Oスケジューラはdeadline
であり、ASM_DISK
は回転Oracle ASMディスク・デバイスです。
ノート:
ストレージ・デバイス用にLinux上でI/Oスケジューラを構成する方法の詳細は、ストレージ・ベンダーにお問い合せください。