Linux 8以降のシステムでのディスクI/Oスケジューラの確認
ディスクI/OスケジューラはディスクI/Oのリクエストを再調整、遅延またはマージすることで、スループットの向上と待機時間の短縮を促進します。
Linuxでは、Oracle Linux 8以降、RHEL 8以降、およびSUSE Linux Enterprise Server 15以降のシステムにmq-deadline
、none
、kyber
およびbfq
などの複数のディスクI/Oスケジューラが用意されています。Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)で最適なパフォーマンスを実現するには、適切なI/Oスケジューラ構成についてストレージ・ベンダーに相談してください。
一般に、Oracle Linux 8以降、RHEL 8以降およびSUSE Linux Enterprise Server 15以降のシステムでは、回転するストレージ・デバイス(HDD)の場合はI/Oスケジューラをmq-deadline
に設定し、SSDやNVMeなどの回転しないストレージ・デバイスの場合はnone
に設定することをお薦めします。
すべてのクラスタ・ノードで、
root
として次のコマンドを入力して、構成済のディスクI/Oスケジューラ値を確認します。
cat /sys/block/${ASM_DISK}/queue/scheduler
none [mq-deadline] kyber bfq
この例では、デフォルト・ディスクI/Oスケジューラがmq-deadline
で、ASM_DISK
は回転型のOracle ASMディスク・デバイスです。
ノート:
ストレージ・デバイス用にLinux上でI/Oスケジューラを構成する方法の詳細は、ストレージ・ベンダーにお問い合せください。