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13.54 RETURN文

RETURN文は、サブプログラムまたはこの文を含む無名ブロックの実行を即座に終了させます。

ファンクションの中のRETURN文は、指定された値をファンクション識別子に代入し、起動元に制御を戻します(ここで、起動すると(多くは起動する文の内側で)実行が即座に再開されます)。ファンクション内のすべての実行パスは、RETURN文へ導くものである必要があります(それ以外の場合、PL/SQLコンパイラはコンパイル時に警告PLW-05005を発行します)。

プロシージャでは、RETURN文は起動元に制御を戻します。ここで、起動すると実行が即座に再開します。

無名ブロックでは、RETURN文によってそのブロックおよびすべての外側のブロックが終了されます。

サブプログラムまたは無名ブロックでは、複数のRETURN文を使用できます。

ノート:

RETURN文は、ファンクションのヘッダー内で戻り値のデータ型を指定するRETURN句とは異なります。

ここでのトピック

構文

return_statement ::=

セマンティクス

expression

RETURN文がパイプライン・テーブル・ファンクションに含まれている場合はオプションです。RETURN文がその他のファンクションに含まれている場合は必須です。RETURN文がプロシージャまたは無名ブロックに内にある場合は使用できません。

RETURN文は、expressionの値をファンクション識別子に代入します。そのため、expressionのデータ型は、ファンクションのRETURN句内のデータ型と互換性がある必要があります。式の詳細は、「式」を参照してください。

  • 例8-3ファンクション内にあるRETURN文の後での実行の再開

  • 例8-4RETURN文へ導かれない実行パスを含むファンクション

  • 例8-5すべての実行パスがRETURN文へ導かれるファンクション

  • 例8-6プロシージャ内にあるRETURN文の後での実行の再開

  • 例8-7無名ブロック内にあるRETURN文の後での実行の再開