13.61 SHARING句
この句は、アプリケーション・ルートでオブジェクトを作成する場合にのみ適用されます。このタイプのオブジェクトはアプリケーション共通オブジェクトと呼ばれ、アプリケーション・ルートに属するアプリケーションPDBと共有できます。SHARING
句を記述できるのは、このコンテキストにおけるライブラリ、スタンドアロン・オブジェクト型、パッケージおよびスタンドアロン・サブプログラムの宣言内のみです。
SHARING
句は、次のSQL文でアプリケーション共通オブジェクトを作成する際のコンテキストでのみ使用できます。
構文
sharing_clause ::=
セマンティクス
sharing_clause
次の共有属性のいずれかを使用してオブジェクトを共有する方法を指定します。
-
METADATA
- メタデータ・リンクはメタデータを共有しますが、そのデータは各コンテナに固有です。このタイプのオブジェクトは、メタデータリンク・アプリケーション共通オブジェクトと呼ばれます。 -
NONE
- オブジェクトは共有されません。
アプリケーションの操作中にこの句を省略すると、データベースではDEFAULT_SHARING
初期化パラメータが使用され、オブジェクトの共有属性が決定されます。DEFAULT_SHARING
初期化パラメータに値がない場合、デフォルトはMETADATA
です。
SHARING
句の制限
共有句は、アプリケーション・ルートでのアプリケーションのインストール、アップグレードまたはパッチ適用時にのみ使用できます。 ALTER PLUGGABLE DATABASE APPLICATION ... BEGIN
文を発行して操作を開始し、ALTER PLUGGABLE DATABASE APPLICATION ... END
文を発行して操作を終了する必要があります。このコンテキスト以外のsharing_clauseは不正であり、オブジェクトが共有されないことを意味します。
オブジェクトの共有属性を作成後に変更することはできません。
関連トピック
その他のドキュメント:
-
アプリケーションのメンテナンスの詳細は、Oracle Database概要を参照してください
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自動化によるアプリケーションへのパッチ適用の例は、Oracle Database概要を参照してください
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DEFAULT_SHARING
初期化パラメータの詳細は、Oracle Databaseリファレンスを参照してください -
アプリケーション共通オブジェクトの作成の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。