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用語集

アプリケーション

アプリケーション・ルート内で、アプリケーションは共通ユーザーによって作成されるデータおよびメタデータの名前付けおよびバージョニングされたセットです。アプリケーションには、アプリケーション共通ユーザー、アプリケーション共通オブジェクト、あるいはそれらの複数の組合せが含まれる場合があります。

アプリケーション共通オブジェクト

アプリケーション・ルートへの接続中に作成される共有データベース・オブジェクト。メタデータ(メタデータリンク・オブジェクト対象)またはデータ(データリンク共通オブジェクト対象)が、アプリケーション・コンテナでアプリケーションPDBによって共有されます。

アプリケーション共通ユーザー

アプリケーション・ルートへの接続中に作成される共通ユーザー。メタデータ(メタデータリンク共通オブジェクト対象)またはデータ(データリンク共通オブジェクト対象)が、アプリケーション・コンテナでアプリケーションPDBによって共有されます。

アプリケーション・コンテナ

アプリケーション・ルートに接続されたアプリケーションPDBの名付けられたセット。アプリケーション・コンテナにはアプリケーション・シードが含まれる場合があります。

アプリケーション・パッチ

アプリケーション・コンテナ内の、アプリケーションに対する小規模な変更。パッチ適用の一般的な例にはバグ修正およびセキュリティ・パッチが含まれます。アプリケーションのアップグレードはALTER PLUGGABLE DATABASE APPLICATION文で開始および終了します。

アプリケーションPDB

アプリケーション・コンテナに接続されたPDB

アプリケーション・ルート

アプリケーション・コンテナ内のルート・コンテナ。各アプリケーション・コンテナにはアプリケーション・ルートが1つずつあります。アプリケーション・ルートは、共通オブジェクトが含まれる可能性があるためCDBルートと一部の特性を共有し、CREATE PLUGGABLE DATABASE文で作成されるためPDBと一部の特性を共有します。

アプリケーション・シード

アプリケーション・コンテナ内で他のPDBを作成するためのテンプレートとして機能する、オプションのアプリケーションPDB。アプリケーション・コンテナには0または1のアプリケーション・シードが含まれます。

アプリケーション・アップグレード

アプリケーション・コンテナ内の、アプリケーションの物理アーキテクチャに対する大規模な変更。アプリケーションのアップグレードはALTER PLUGGABLE DATABASE APPLICATION文で開始および終了します。

CDB

最低1つのPDBを含むOracle Databaseインストール。PDBは、Oracle Netクライアントに従来のOracleデータベースとして表示されます。すべてのOracleデータベースは、CDBか非CDBのいずれかです。

CDB管理者

CDBを管理するデータベース管理者。PDB管理者は、CDB内の個々のPDBを管理します。

CDBフリート

1つの論理CDBとして管理できる様々なCDBの集合。

CDBリストア・ポイント

CDBで、ルートへの接続時、およびFOR PLUGGABLE DATABASE句が指定されていないときに作成されるリストア・ポイント。PDBリストア・ポイントと異なり、CDBリストア・ポイントはすべてのPDBによって使用可能です。

CDBルート

マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)において、すべてのPDBが属するスキーマ、スキーマ・オブジェクトおよび非スキーマ・オブジェクトの集合。各CDBには、PDBの管理に必要なシステム・メタデータが格納されるルート・コンテナが1つずつあります。すべてのPDBはCDBルートに属します。

クリーン・リストア・ポイント

PDBが閉じられるときに作成されるPDBリストア・ポイント。クリーン・リストア・ポイントに対するフラッシュバックPDBでは、バックアップのリストアまたは一時インスタンスの作成が必要ありません。

共通オブジェクト

データ(データリンク共通オブジェクト)またはメタデータ(メタデータリンク共通オブジェクト)のいずれかを共有する、CDBルートまたはアプリケーション・ルートのいずれかに存在するオブジェクト。CDBルート内の共通オブジェクトはすべてOracle提供です。アプリケーション・ルート内の共通オブジェクトはアプリケーション共通オブジェクトと呼ばれています。

共通ユーザー

マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)内で、複数のコンテナに同じIDで存在するデータベース・ユーザー。CDBルートで作成される共通ユーザーは、既存と将来のすべてのPDBにおいて同じIDを持ちます。アプリケーション・コンテナで作成される共通ユーザーは、このアプリケーション・コンテナの既存と将来のすべてのアプリケーションPDBにおいて同じIDを持ちます。

コンテナ

マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)で、ルートまたはPDBのいずれか。

コンテナ・データ・オブジェクト

CDBにおいて、複数のコンテナまたはCDB全体に関連するデータを含み、このようなオブジェクトを介して特定の共通ユーザーに表示されるデータを1つ以上のコンテナに制限するためのメカニズムを備えた表またはビュー。名前がV$およびCDB_で始まるOracle提供ビューは、コンテナ・データベース・オブジェクトの例です。

コンテナ間操作

CDBにおいて、CDB自体、複数のコンテナ、複数の共通ユーザーまたはロール、またはユーザーが接続されているコンテナ以外のコンテナに影響を与えるDDL文。ルートに接続されている共通ユーザーのみが、コンテナ間操作を実行できます。

データ・リンク

PDBにおいて、ルート内のデータ(メタデータではない)を指し示す内部メカニズム。たとえば、AWRデータはルートに常駐します。各PDBがオブジェクト・リンクを使用してルート内のAWRデータを指し示すことにより、DBA_HIST_ACTIVE_SESS_HISTORYDBA_HIST_BASELINEなどのビューが個別のコンテナそれぞれでアクセス可能になります。

データベース統合

1つ以上の非CDBからマルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)にデータを移動する一般プロセス。

データリンク共通オブジェクト

CDBルートまたはアプリケーション・ルートのいずれかに存在する共通オブジェクト。メタデータではなくデータは、共通オブジェクトを示すデータ・リンクが含まれるPDBによって共有されます。

拡張データリンク共通オブジェクト

データリンク共通オブジェクトメタデータリンク共通オブジェクトを合成したもの。拡張データリンク・オブジェクトの場合、各アプリケーションPDBは、アプリケーション・ルートの共通データを共有しながら独自のPDB固有データを作成できます。

高速アプリケーション通知(FAN)

アプリケーションでは、FANを使用して、迅速な障害の検出、障害発生後の接続プールの分散の均等化、および障害が発生したコンポーネントの修復時の接続プールの分散の再均等化を行うことができます。FAN通知プロセスでは、クラスタ・サーバーが使用不可になるか、またはネットワーク・インタフェースに障害が発生した場合にOracle Databaseが発行するシステム・イベントが使用されます。

ホット・クローニング

ソースPDBが読取り/書込みモードで開かれている状態でのPDBのクローニング。

リードCDB

CDBフリートで、いくつかのCDBを監視および管理するための中心的な場所。

ローカルUNDOモード

CDB内の各PDBに対するUNDOデータ・ファイルの個別セットの使用。

ローカル・ユーザー

マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)で、共通ユーザーでないすべてのユーザー。

メタデータ・リンク

PDBにおいて、ルートに格納されているディクショナリ・オブジェクト定義を指し示す内部メカニズム。たとえば、各PDB内のOBJ$表はメタデータ・リンクを使用して、ルートに格納されているOBJ$の定義を指し示します。

メタデータリンク共通オブジェクト

CDBルートまたはアプリケーション・ルートのいずれかに存在する共通オブジェクト。データではなくメタデータは、共通オブジェクトを示すメタデータ・リンクが含まれるPDBによって共有されます。

マルチテナント・アーキテクチャ

Oracle Databaseをマルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)として動作させることを可能にする(つまり複数のPDBを含めることができる)アーキテクチャ。PDBは、Oracle Netクライアントに従来のOracleデータベース(非CDB)として表示されるスキーマ、スキーマ・オブジェクトおよび非スキーマ・オブジェクトのポータブル・コレクションです。

マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)

「CDB」を参照してください。

非CDB

マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)ではないOracle Database。Oracle Database 12cまでのすべてのデータベースは非CDBでした。Oracle Database 12cから、すべてのデータベースはCDBまたは非CDBである必要があります。

Oracle Multitenant

1つのCDB内に複数のPDBを作成できるようにするデータベース・オプション。

PDB

マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)内で、Oracle Netクライアントに従来のOracleデータベース(非CDB)として表示されるスキーマ、スキーマ・オブジェクトおよび非スキーマ・オブジェクトのポータブル・コレクション。

PDB管理者

1つ以上のPDBを管理するデータベース管理者。CDB管理者は、CDB全体を管理します。

PDBアーカイブ・ファイル

PDBデータ・ファイルおよびXMLメタデータ・ファイルの両方が含まれる、圧縮されたファイル。アーカイブ・ファイルを指定することでPDBを作成し、その結果、XMLファイルおよびデータ・ファイルを別々にコピーすることを回避できます。

PDBロックダウン・プロファイル

指定されたPDBに接続中のローカル・ユーザーが使用可能な操作を制限するためのセキュリティ・メカニズム。一般的な使用方法は、権限付与の影響を制限することです。たとえば、ALTER SYSTEMの権限付与をPLSQLで始まる名前のオプションのみに制限します。

PDBパフォーマンス・プロファイル

PDBまたはPDBのセットのために指定された共有のシステム・リソース、CPU、パラレル実行サーバーおよびメモリー。

PDBリストア・ポイント

CDB内で、特定のPDBについてのみ使用可能なリストア・ポイント。対照的に、CDBリストア・ポイントはすべてのPDBによって使用可能です。

PDBスナップショット

ALTER PLUGGABLE DATABASE SNAPSHOTコマンドを使用して作成されたPDBの、名前付きのPoint-in-Timeコピー。ファイル・レベルでは、PDBスナップショットは、PDBコピーの内容を含むアーカイブ・ファイルです。

基礎となるファイル・システムでスパース・ファイルがサポートされている場合、最初のスナップショットはフルであり、以降のすべてのスナップショットはスパースです。

PDBの同期化

ユーザーが開始し、アプリケーションPDB内のアプリケーションアプリケーション・ルートの最新バージョンおよびパッチに更新する操作。

PDB/非CDB互換性保障

マルチテナント・アーキテクチャにおいて、Oracle Netで接続しているクライアントから、PDBと非CDBの動作が同じように見えるようにすること。

プラガブル・データベース(PDB)

「PDB」を参照してください。

プロキシPDB

データベース・リンクを使用してリモートCDB内のPDBを参照するPDB。リモートPDBは参照先PDBと呼ばれます。

参照先PDB

プロキシPDBによって参照されるPDB。ローカルPDBはその参照先PDBと同じCDB内にありますが、リモートPDBは異なるCDB内にあります。

リフレッシュ可能なクローンPDB

ソースPDBと定期的に同期できる読取り専用クローン。REFRESH MODE句の値に応じて、同期は自動的に、または手動で行われます。

リソース・プラン

リソース・コンシューマ・グループへのリソースの割当て方法を指定するリソース・プラン・ディレクティブのコンテナ。

リソース・プラン・ディレクティブ

コンシューマ・グループ内のセッションのCPU、物理I/Oまたは論理I/O使用量に対する制限と制御のセット。

シードPDB

マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)内の、デフォルトのプラガブル・データベース(PDB)で、システムがユーザー作成のPDB用のテンプレートとして使用します。PDBシードは、システム提供のPDB$SEEDまたはアプリケーション・シードのいずれかです。

共有UNDOモード

単一インスタンスCDBでは、アクティブなUNDO表領域が1つのみ存在します。Oracle RAC CDBの場合、それぞれのインスタンスについてアクティブなUNDO表領域が1つ存在します。

スナップショット・コピーPDB

CREATE PLUGGABLE DATABASE ... FROM ... SNAPSHOT COPYコマンドを実行することで作成されるPDB。記憶域管理スナップショットは、特定のファイル・システムでのみサポートされている、基礎となる記憶域のコピーです。

ノート:

スナップショット・コピーPDBの作成に使用される記憶域管理スナップショットは、CREATE PLUGGABLE DATABASE ... USING SNAPSHOTコマンドで指定できるPDB管理スナップショットとは異なります。記憶域管理スナップショットは、PDBスナップショットからのクローンには含まれません。

分割ミラーによるクローンPDB

Oracle ASMでミラーを分割することによって作成されたPDB。

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システム・コンテナ

CDBルートおよびCDB内のすべてのPDBが含まれるコンテナ。

切断されたPDB

自己完結型のPDBデータ・ファイルのセットと、PDBファイルの場所を指定するXMLメタデータ・ファイル。