最新版の『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』における変更点

「はじめに」の内容は次のとおりです。

Oracle Database 19cでの変更点

Oracle Database19cの『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』の変更点はありません。

Oracle Database 18cでの変更点

『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』に記載されている、Oracle Database 18cにおける変更点は次のとおりです。

新機能

  • Unicode 9.0のサポート(Unicode 9.0は、過去のすべてのバージョンに優先するUnicode規格の主要バージョンです。)

    Unicodeのサポートを参照してください。

  • パーティション化キー列の宣言された照合に依存せずに、レンジ、リストまたは参照によって表をパーティション化できるようになりました。Database 18cより前は、パーティション化キーで照合BINARY、USING_NLS_COMP、USING_NLS_SORTおよびUSING_NLS_SORT_CSのみが許可されていました。このため、表のパーティション化キー列に大/小文字を区別しない照合を宣言することによって、大/小文字を区別しない方法で文字の値により表をパーティション化できるようになりました。

    その他のデータベース・オブジェクトに対するデータ・バインドされた照合の影響を参照してください

  • Oracle Call Interface (OCI)では、OCI_ATTR_COLLATION_ID属性の値を使用して、問合せまたはDML文でバインド変数の照合を渡すことができるようになりました。比較条件またはバインド変数が引数となるその他のSQL操作でバインド変数の照合を設定することによって、バインド変数の値の比較に使用する照合を制御できます。OCI属性を使用した照合の制御を、SQL文テキストへのCOLLATE演算子の挿入よりもお薦めします。後者は、SQLインジェクションの問題を取り込むリスクが増えます。

    照合導出を参照してください。

  • 新しいオーバーロード関数VALIDATE_CHARACTER_ENCODINGがPL/SQLパッケージUTL_I18Nに追加され、VARCHAR2、NVARCHAR2、CLOBおよびNCLOBデータの文字エンコードを検証します。

    PL/SQL用GDK提供のパッケージを参照してください

    Oracle Database PL/SQLパッケージおよびタイプ・リファレンスも参照してください。

  • 追加言語および地域のサポート。

    • このリリースでは、次の追加言語がサポートされます。

      BASQUE、TURKMENおよびURDU

      言語を参照してください。

    • このリリースでは、次の追加地域がサポートされます。

      ANGOLA、ANTIGUA AND BARBUDA、ARUBA、BARBADOS、BOTSWANA、CAYMAN ISLANDS、CURACAO、DOMINICA、DOMINICAN REPUBLIC、GHANA、GRENADA、GUYANA、HAITI、JAMAICA、LIECHTENSTEIN、MACAO、MALAWI、MAURITIUS、MOLDOVA、MOZAMBIQUE、NAMIBIA、SAINT KITTS AND NEVIS、SAINT LUCIA、SIERRA LEONE、SOUTH SUDAN、SURINAME、SWAZILAND、TRINIDAD AND TOBAGO、TURKMENISTANおよびZIMBABWE

      地域を参照してください。

Oracle Database 12cリリース2 (12.2)での変更点

『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』に記載されている、Oracle Database 12cリリース2 (12.2)における変更点は次のとおりです。

新機能

  • Unicode 7.0のサポート(Unicode 6.0は、過去のUnicode規格すべてに優先するUnicode規格の主要バージョンです。)

    Unicodeのサポートを参照してください。

  • Unicode文字セットAL32UTF8は、Oracle Universal Installer (OUI)またはOracle Database Configuration Assistant (DBCA)を使用してデータベースを作成する際のデフォルトのデータベース文字セットになりました。AL32UTF8文字セットは、世界のほとんどすべての記述言語をサポートする業界標準のUTF-8エンコーディングのOracleの実装です。AL32UTF8文字セットを新しいデータベースのデプロイメントのデフォルトの文字セットにすることにより、データベースで多言語のグローバルなアプリケーションを顧客がすぐに使用できるようになります。

    「データベース全体に対する多言語サポートの有効化」を参照してください

  • マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)内でデータベース文字セットが異なるプラガブル・データベース(PDB)がサポートされます。Oracle Databaseの以前のリリースでは、CDB内のすべてのPDBに同じデータベース文字セットが指定されている必要がありました。

    「マルチテナント・コンテナ・データベースのデータベース文字セットの選択」を参照してください

  • 列レベルの照合機能により、文字比較規則を列レベルで宣言できます。列に対して宣言された照合は、その列を参照する、すべての照合依存のSQL操作に自動的に適用されます。これにより、言語固有の比較規則を必要とするデータに、これらの規則を一貫して適用できます。この機能の実装により、列レベルの照合宣言をサポートする非Oracleデータベース・システムからOracle Databaseへのアプリケーション移行が簡略化されます。

    「列レベルの照合および大/小文字の区別」を参照してください

    また、列レベルの照合機能では、表またはスキーマに対して大/小文字を区別しない照合を宣言することもできるため、表またはスキーマのすべての列を大/小文字を区別しない方法で比較できます。このため、この機能を使用すると、データベース全体を大/小文字を区別しないデータベースとして簡単に作成できるようになりました。

    大/小文字を区別しないデータベースを参照してください。

非推奨となった機能

  • Unicode照合アルゴリズム(UCA) 6.1照合(UCA0610_*)は、このリリースで非推奨になりました。今後のリリースではサポート対象外になり、使用できなくなる可能性があります。Oracleでは、かわりにUCA 7.0照合(UCA0700_*)を使用することをお薦めします。

    このリリースでサポートされるUCA照合のリストは、表A-17を参照してください。

Oracle Database 12cリリース1 (12.1)での変更点

『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』に記載されている、Oracle Database 12cリリース1 (12.1)における変更点は次のとおりです。

新機能

  • Unicode 6.2のサポート(Unicode 6.0は、過去のUnicode規格すべてに優先するUnicode規格の主要バージョンです。)

  • 新しいロケールのサポート

    「ロケール・データ」を参照してください。

  • Unicode照合アルゴリズムのサポート

    「言語ソートと照合」を参照してください。

  • Database Migration Assistant for Unicode(DMU)

    Database Migration Assistant for Unicode (DMU)は、直感的な操作が可能な、ユーザーに親しみやすいGUI製品で、そのインタフェースを介して手作業による手間を大幅に減らし、移行作業を正確かつ効率よく実行して、効率よく移行できるようになっています。これは、CSSCANユーティリティとCSALTERユーティリティの後継であり、データベースのUnicodeへの移行を支援するツールです。

    詳細は、「Database Migration Assistant for Unicodeを使用した文字データの移行」『Oracle Database Migration Assistant for Unicodeガイド』を参照してください。

サポート対象外機能

このマニュアルで前述した機能の一部(CSSCANユーティリティとCSALTERユーティリティ)は、Oracle Database 12cリリース1 (12.1)ではサポートされなくなりました。サポートされない機能のリストは、『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』を参照してください。