互換性の問題について
論理パーティションを作成し、それらの論理パーティションに物理ディスク規則名を定義できます。次に例を示します。
\\.\PhysicalDriveACCOUNTING_1 = \Device\Harddisk2\Partition1 \\.\PhysicalDriveACCOUNTING_2 = \Device\Harddisk3\Partition1
Oracle Databaseでは、実際には論理パーティションであったとしても、物理ディスク規則を使用してデータ・ファイルを処理します。物理ディスク・ネーミング規則を使用しているかぎり、これによってデータが壊れたり失われたりすることはありません。できるだけ早い時期に論理パーティション規則に変換することをお薦めします。
Partition0
を表す論理名も作成できますが、これはお薦めしません。次に例を示します。
\\.\ACCOUNTING_1 = \Device\Harddisk1\Partition0
これは重大な問題を引き起こします。ディスク管理は通常、各ディスクの最初のブロックにシグネチャを書き込むため、データ・ファイルのヘッダー部分が上書きされる可能性があります。これによってデータの損失が発生する可能性もあります。Partition0
を論理パーティション規則と組み合せて使用しないようにしてください。
物理的なレベルで行う規則では余分なブロックは処理されないため、物理パーティション規則と論理パーティション規則との間に互換性はありません。これは、パーティションの内容に互換性がないため、OCOPYを使用して物理ディスクから論理パーティションにコピーすることはできないことも意味します。
物理規則から論理規則に変換するには、次のようにします。
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(ローカル)ファイル・システムに全データベースのエクスポートを実行します。
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論理パーティションを作成し、これらのパーティションに論理名を定義します。
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新しい論理パーティションを使用してデータベースを再作成します。
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新しく作成したデータベースに全データベースのインポートを実行します。
データベースのインストールで論理パーティションに物理ディスク規則を使用している場合は、前述のステップに従ってできるだけ早い時期に論理パーティション規則に変換することをお薦めします。
関連項目:
拡張パーティションと論理パーティションの作成の詳細は、オペレーティング・システムのドキュメントを参照してください。
親トピック: RAWパーティションの概要