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Windows Serverの仮想メモリー・ページング・ファイルの多重化について

Windows Serverの仮想メモリー・ページング・ファイルを多重化してシステムのパフォーマンスを向上させる方法について説明します。

Windows Serverのメモリー・マネージャはあまり使用されないページをディスクに移動してホット・ページ用にさらに多くの物理メモリーを解放しようとするため、Oracle DatabaseがWindows Server上で実行される唯一のネットワーク・アプリケーションである場合でも、仮想メモリー・ページングが発生する可能性はあります。

Windows Serverの仮想メモリー・ページング・ファイルの多重化は、システム全体のパフォーマンスを上げる優れた方法です。ページング・ファイルを最低2つの異なる物理ボリューム(または、基になる物理ボリュームが重複しない場合は、論理ボリューム)に分割すると、仮想メモリーのスワップ操作のパフォーマンスが著しく向上します。

これは、仮想メモリー・ページングの高速化の手法としては優れていますが、ページング・アクティビティが多すぎる場合はそれでもパフォーマンスに影響があるため、サーバーにRAMを追加する必要があります。

ページング・ファイル・サイズに関する一般的なヒントについて

物理メモリーが2GBから16GBの間である場合、仮想メモリーをRAMのサイズの1倍に設定することをお薦めします。物理メモリーが16GBを超える場合は、仮想メモリーを16GBに設定してください。

全体のサイズが物理RAMのサイズの2倍から4倍になるような構成は、特別珍しいわけではありません。ページングのサイズはできるだけ小さくするようにしてください。しかし、オペレーティング・システムが使用するページング用の領域がなくなったり不足したりする事態は、何としてでも避けなければなりません。ページング・ファイルどうしの間隔を空けて物理ディスクに配置し、ファイルのサイズを十分に確保するようにすると、オペレーティング・システムがページングを複数のページング・ファイルに均等に分散できるため、I/Oの負荷が最も効率的に分散されます。

注意:

Windowsの内部読取り/書込みバッチ・サイズは4KBです。