ORADIMを使用したインスタンスの作成
ORADIMを使用してOracle Databaseインスタンスを作成する方法について説明します。
ORADIMを使用してインスタンスを作成するには、次のように入力します。
oradim [-NEW -SID SID] | -SRVC service_name | -ASMSID SID | -ASMSRVC service_name [-SYSPWD password][-MAXUSERS number][-STARTMODE auto | manual] [-SRVCSTART system | demand] [-PFILE filename | -SPFILE] [-SHUTMODE normal | immediate | abort] [-TIMEOUT secs] [-RUNAS osusr[/ospass]]
このコマンドでは、次のことに注意してください。
-
-NEW
は、新しいインスタンスを作成することを示します。これは必須パラメータです。 -
-SID
SID
は、作成するインスタンスの名前です。 -
-SRVC
service_name
は、作成するサービスの名前(OracleService
SID
)です。 -
-ASMSID
SID
は作成するOracle Automatic Storage Managementインスタンスの名前です。 -
-ASMSRVC
service_name
は、作成するOracle Automatic Storage Managementサービスの名前です。 -
-SYSPWD
password
は、システム・パスワードです。 -
-MAXUSERS
number
はパスワード・ファイルに定義されているユーザー数です。デフォルトは5
です。 -
-STARTMODE
auto
|manual
は、Oracle Databaseサービスの開始時に、インスタンスを起動するかどうかを示します。デフォルトはmanual
です。 -
-SRVCSTART system | demand
は、コンピュータの再起動時にOracle Databaseサービスを開始するかどうかを示します。デフォルトはdemand
です。system
は、システムの起動または再起動時に自動的に開始するようサービスを構成することを示します。demand
は、ユーザーが明示的にサービスを開始する必要があることを示します。 -
-PFILE
filename
は、このインスタンスで使用する初期化パラメータ・ファイルです。このファイルは、ドライブ名を含めて、フルパス名を指定する必要があります。 -
-SPFILE
は、起動時にPFILEのかわりにサーバー・パラメータ・ファイル(SPFILE)を使用することを指定します。 -
-SHUTMODE
は、インスタンスの停止方法を指定します。これには引数が必要です。デフォルトはimmediate
です。SHUTMODE
を指定しない場合は、サービスが停止するときにインスタンスは停止しなくなります。 -
-TIMEOUT
secs
には特定のSID
のサービスが停止するまで待機する最長時間(秒)を設定します。デフォルトは、90秒間です。SHUTDOWN
引数を指定せずに使用することはできません。 -
-RUNAS osusr[/ospass]
(「として実行」)では、Oracleホーム・ユーザーおよびそのパスワードの両方を指定できます。指定したosusr
がOracleホーム・ユーザーとは異なる場合、Oracleホーム・ユーザーがosusr
の代わりに、指定したospass
とともに使用されます。ospass
をコマンド・ラインに指定することもできますが、ospass
をstdin.
を介して受け入れることをお薦めします。ORADIMはOracleホーム・ユーザー・アカウントで実行する、Oracle Databaseサービス、Oracle VSSライター・サービスおよびOracleスケジューラ・サービスを作成します。このアカウントがWindowsローカル・ユーザー・アカウントまたはWindowsドメイン・ユーザー・アカウントである場合、ORADIMはそのアカウントのパスワードを要求し、
stdin
を介して同じものを受け入れます。
注意:
この機能を簡単に説明するため、この例では、デプロイ済のシステムで通常使用されるパスワード管理テクニックを実行していません。本番環境では、Oracle Databaseのパスワード管理ガイドラインに従って、サンプル・アカウントを無効にします。
たとえば、PROD
というインスタンスを作成するには、次のように入力します。
C:\> oradim -NEW -SID prod -STARTMODE auto -PFILE C:\app\username\admin\prod\pfile\init.ora
関連項目:
パスワード管理のガイドラインおよびセキュリティ上のその他の推奨事項については、『Oracle Databaseセキュリティ・ガイド』を参照してください。