ファイル・システムACLの手動での設定について
Oracle Databaseサービスが標準のWindowsユーザー・アカウントで実行するようになったので、ファイル・システムのアクセス制御リスト(ACL)でファイルへのアクセス権を付与していない限り、ファイルがOracle Databaseサービスによりアクセスできない可能性があります。
Oracleインストールでは、一般的な用途で手動で変更する必要がないようにACLが構成されますが、たとえば、データベースの手動でのアップグレードで、データベース・ファイルがOracleベースにない場合、またはファイル・システムのウォレットにアクセス権を付与するには、ACLを手動で変更する必要がある場合があります。
ファイル・システムACLの手動での設定のルールは次のとおりです。
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Oracle Databaseサービスがファイルにアクセスできるようにするには: Windowsユーザー・アカウントがOracleホーム・ユーザーとして使用されている場合、ファイルに対するアクセス権をOracleホーム・ユーザーに付与します。Windowsの組込みアカウントをOracleホーム・ユーザーとして使用する場合、Oracle Databaseサービスは管理アカウントで実行されるので、このような権限は必要ありません。
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Oracle Grid Listenersサービスがファイルにアクセスできるようにするには: ファイルに対するアクセス権を
ORA_GRID_LISTENERS
グループに付与します。 -
Oracleサービスがクライアント
ORACLE_HOME
からファイルにアクセスできるようにするには: Windowsユーザー・アカウントがクライアント・ホームのOracleホーム・ユーザーとして使用されている場合、ファイルに対するアクセス権をOracleホーム・ユーザーに付与します。Windowsの組込みアカウントをOracleホーム・ユーザーとして使用する場合、ファイルに対するアクセス権をORA_
HOMENAME
_SVCSIDS
グループに付与します。
親トピック: ファイル権限の設定