日本語PDF

複数のOracleホームでのOracleホーム・ユーザーの使用

システムの異なるOracleホームは、同じOracleホーム・ユーザーを使用したり、異なるOracleホーム・ユーザー名を使用できます。Oracle Databaseの旧リリース(11.2以前)では、Windowsの組込みアカウントをOracleホーム・ユーザーとして使用することに相当することに注意してください。

Oracleホーム・ユーザーはOracleホームのOracleベース・ディレクトリを完全にコントロールできるので、同じOracleホーム・ユーザーを使用する場合にかぎり、複数のOracleホームで、同じOracleベースを共有できます。これはセキュリティのために行われます。

ただし、例外として、Windowsの組込みアカウント(サーバー)と特定のWindowsユーザー・アカウント間、およびWindowsの組込みアカウント(サーバー)と仮想アカウント間でのOracleベース・ディレクトリの共有がサポートされます。これにより、Oracle Databaseの旧リリースからOracle Database 19cへOracleホームを容易にアップグレードできます。同じOracleベースを共有でき、Oracleベースの下のすべてのファイルがOracleホーム・ユーザーからアクセスできるからです。

注意:

  • Oracleベースを11gリリース2 (およびそれ以前)、12cリリース2、およびOracle Database 19c間で共有している場合、Windowsユーザー・アカウント(Oracleホーム・ユーザーとして使用)にはOracleベースおよびそのサブディレクトリに対するフル・コントロールが付与されます。つまり、Oracleホームに対するWindowsユーザー・アカウントは、以前のリリースのデータベース・ファイルにアクセスまたは更新できます。

  • Windowsユーザー・アカウントまたは仮想アカウントをOracleホーム・ユーザーとして使用してOracle Database 12cリリース1 (およびそれ以降)をインストールした後に、Oracle Databaseの旧バージョンをインストールして同じOracleベース・ディレクトリを共有しないでください。旧リリースのインストール中に、ACLが旧リリースに対応してリセットされ、Oracle Database 12c リリース2 (およびそれ以降)のサービスがOracleベース・ディレクトリおよびファイルにアクセスできなくなる可能性があります。

反対に、Oracle Database 19c用に別のOracleベースを使用することにした場合、古いOracleベースからファイルにアクセスするOracleサービスについて問題が発生する可能性があります。

関連トピック