3 WindowsでのOracleホーム・ユーザーのサポート
Oracle Databaseでは、Oracle Databaseのインストール時に指定されるOracleホーム・ユーザーの使用がサポートされます。Oracleホーム・ユーザーはOracleホームのWindowsサービスの実行に使用されます。
Oracleホーム・ユーザーには、Windows組込みアカウント、仮想アカウントまたは標準のWindowsユーザー・アカウント(管理者アカウント以外)を指定できます。Oracleホーム・ユーザーはインストール後に変更できません。
Windowsの組込みアカウントを使用する場合、インストールおよび管理中にユーザー名およびパスワードは要求されません。しかし、Windowsのユーザー・アカウントをOracleホーム・ユーザーとして使用する場合、インストールおよび一部の管理タスク中にユーザー名およびパスワードを指定する必要があります。
仮想アカウントを使用すると、Oracle Databaseをインストールし、パスワードなしでデータベース・サービスを作成および管理できます。仮想アカウントは、Oracle Databaseの単一インスタンス・インストール環境のOracleホーム・ユーザーとして使用でき、インストールおよび管理の作業中にユーザー名またはパスワードが必要となりません。
Oracleホーム・ユーザーは、Oracleインストール・ユーザーとは異なります。Oracleインストール・ユーザーは、特定のOracleホームをインストールするユーザーであり、管理権限が必要です。Oracleホーム・ユーザーはWindowsサービスの実行に使用されます。管理タスクを実行するために、Oracleホーム・ユーザーとしてWindowsシステムにログインしないでください。
インストール、アップグレード、パッチ適用およびその他の機能などのOracle管理機能を実行するには、引き続きWindows管理権限が必要です。
注意:
Oracleホーム・ユーザーとして使用されるWindowsユーザー・アカウントには、Oracle Universal Installerがエラー・メッセージを表示する原因となるので、管理権限を持たせることはできません。
- Oracleホーム・ユーザーの管理
Windowsユーザー・アカウントをOracleホーム・ユーザーとして使用する場合、このユーザー・アカウントがWindowsシステムに存在し、そのパスワードが安全に管理されて、データベースの適切な操作とセキュリティが確保される必要があります。 - Oracle DatabaseおよびOracle DatabaseクライアントへのOracleホーム・ユーザーの使用
単一インスタンスOracle DatabaseおよびOracle Databaseクライアントのインストールの場合、組込みアカウントまたはWindowsユーザー・アカウントをOracleホーム・ユーザーとして使用できます。単一インスタンスのOracle Databaseインストール環境でも、仮想アカウントを使用できます。 - 複数のOracleホームでのOracleホーム・ユーザーの使用
システムの異なるOracleホームは、同じOracleホーム・ユーザーを使用したり、異なるOracleホーム・ユーザー名を使用できます。Oracle Databaseの旧リリース(11.2以前)では、Windowsの組込みアカウントをOracleホーム・ユーザーとして使用することに相当することに注意してください。 - Oracle Databaseのアップグレード中のOracleホーム・ユーザーの使用
Oracle Database Upgrade Assistantを使用して、両方のOracleホームが同じWindowsユーザー・アカウントをOracleホーム・ユーザーとして使用するか、少なくとも1つのOracleホームがWindowsの組込みアカウントをOracleホーム・ユーザーとして使用するように構成されている場合、Oracleホーム間でデータベースをアップグレードまたは移動できます。 - 単一インスタンスOracle DatabaseからOracle Real Application Clustersへの変換
Oracle Database Configuration Assistant、rconfig
またはOracle Enterprise Managerを使用して、Oracle Database 19cの単一インスタンスのデータベースをOracle RACに変換できます。
関連項目:
-
様々なタイプのWindowsユーザー・アカウントの詳細は、Microsoftのドキュメントを参照してください