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FailoverEventの列挙

FailoverEventの列挙値は、フェイルオーバーの状態を指定するのに使用されます。

表11-7では、すべてのFailoverEventの列挙値と、それぞれの列挙値の説明をリストしています。

表11-7 FailoverEvent列挙値

メンバー名 説明

FailoverEvent.Begin

失われた接続がフェイルオーバーで検出されたかどうか、およびフェイルオーバーが開始しているかどうかを示します。

FailoverEvent.End

フェイルオーバーの正常な完了を示します。

FailoverEvent.Abort

フェイルオーバーが失敗し、再試行する選択肢がないことを示します。

FailoverEvent.Error

フェイルオーバーが失敗し、エラーを処理してフェイルオーバーを再試行するチャンスがアプリケーションに与えられたことを示します。アプリケーションにより、イベント通知用にFailoverReturnCode.Retryを戻すことでフェイルオーバーを再試行できます。

FailoverEvent.Reauth

ユーザー処理が再認証されたことを示します。これは、シングル・サーバー接続でクライアントに複数のユーザー・セッションがある状況に適用されます。初期フェイルオーバー時に、有効なユーザー・セッションのみがフェイルオーバーされます。アプリケーションでその他のセッションを使用するときにそれらのセッションはフェイルオーバーされます。これが、連続フェイルオーバー時にコールバックに渡される値です。

FailoverEvent.Beginイベントの直後には、大きいデータベース操作が発生しません。SQLと主なデータベース操作は、FailoverEvent.Endイベントまで待つようにしてください。FailoverEvent.Beginは主として、フェイルオーバーを拒否するか、またはフェイルオーバーをトレースするために使用されます。FailoverEvent.Beginは、フェイルオーバーが進行中であり、完了を待ってから続行するようエンド・ユーザーに告知するなど、データベース以外のアプリケーション操作にも使用されます。トランザクションは、フォルト・チケットの発行や監査など、FailoverEvent.Endコールバック・フェーズで使用できます。これらのトランザクションは、コールバックが完了する前にコミットする必要があります。

要件

プロバイダ ODP.NET管理対象外ドライバ

アセンブリ

Oracle.DataAccess.dll

ネームスペース

Oracle.DataAccess.Client

.NET Framework

3.5, 4.5, 4.6, 4.7