7 SPAクイック・チェックの使用
Oracle Enterprise Manager Cloud Control (Cloud Control)には、SQLパフォーマンス・アナライザ・クイック・チェック(SPAクイック・チェック)機能が含まれています。一部のCloud Controlデータベース管理ページで、SPAクイック・チェックは、変更を加える前にデータベース・ワークロードへのシステム変更の影響を検証できます。
SPAクイック・チェックを使用して、次の変更でのデータベース・ワークロードへの影響を検証できます。
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初期化パラメータの値の変更
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保留中のオプティマイザ統計の収集
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キーSQLプロファイルの実装
ノート:
SPAクイック・チェックは、Cloud Controlリリース12.1.0.4バンドル・パッチ8以降で使用可能です。
SPAクイック・チェックは、Oracle Database 10gリリース2 (10.2)以降を実行中のデータベースでサポートされています。ただし、すべてのSPAクイック・チェック機能がOracle Database 10gリリース2 (10.2)でサポートされているわけではありません。
たとえば、保留中のオプティマイザ統計および自動SQLチューニング・アドバイザの機能は、Oracle Database 11gリリース1 (11.1)以降で使用可能であるため、これらの機能のSPAクイック・チェック・ワークフローは、Oracle Database 11gリリース1 (11.1)以降を実行中のデータベースでのみサポートされています。
この章では、次のトピックで、SPAクイック・チェックの使用方法について説明します。
SPAクイック・チェックの構成について
SPAクイック・チェックを使用して初期化パラメータの変更または保留中のオプティマイザ統計の収集の影響を検証する前に、SPAクイック・チェックのデフォルト設定を指定する必要があります。
設定の1つとして使用するSPAクイック・チェックのデフォルトのSQLチューニング・セットを指定します。このSQLチューニング・セットには、チューニングを試行するデータベース・アプリケーションで使用されるSQL文を含める必要があります。
ノート:
SPAクイック・チェックを使用して1つ以上のキーSQLプロファイルの実装の影響を検証する前に、SPAクイック・チェックのデフォルト値を設定する必要はありません。
SPAクイック・チェックのデフォルト値の指定
Cloud Controlの「SQLパフォーマンス・アナライザの設定」ページで、SPAクイック・チェックのデフォルト設定を指定します。
初期化パラメータの変更の影響の検証
セッションで変更可能な初期化パラメータの値を変更する前に、SPAクイック・チェックを使用してデータベース・ワークロードのその変更の影響を検証できます。セッションで変更可能なパラメータは、ALTER SESSION
文を使用して値を変更できる初期化パラメータです。
ノート:
SPAクイック・チェックを使用して、Oracle Database 10gリリース2 (10.2)以降を実行中のデータベースで、初期化パラメータの変更の影響を検証できます。
保留中のオプティマイザ統計の影響の検証
保留中のオプティマイザ統計を収集する前に、SPAクイック・チェックを使用してデータベース・ワークロードでのその統計の収集の影響を検証できます。
ノート:
SPAクイック・チェックを使用して、Oracle Database 11gリリース1 (11.1)以降を実行中のデータベースで、保留中のオプティマイザ統計の収集の影響を検証できます。
キーSQLプロファイルの実装の影響の検証
SQL文のキーSQLプロファイルを実装する前に、SPAクイック・チェックを使用してそのプロファイルの使用の影響を検証できます。「自動SQLチューニング結果のサマリー」ページで、キーSQLプロファイルの影響を検証できます。キーSQLプロファイルは、パフォーマンスが少なくとも3倍向上することが検証され、自動SQLチューニング・アドバイザで自動実装が有効になっていると自動的に実装されるプロファイルです。
ノート:
SPAクイック・チェックを使用して、Oracle Database 11gリリース1 (11.1)以降を実行中のデータベースで、キーSQLプロファイルの実装の影響を検証できます。