14.3.2.7 SPARQL問合せおよびSPARQL更新操作の実行

SPARQL問合せおよび更新を実行するには、RDFオブジェクト・ナビゲータで選択したRDFオブジェクトを開きます。Oracle RDFオブジェクトの場合、SPARQL問合せは通常のモデル、仮想モデルおよびビュー・モデルに使用できます。

SPARQL問合せの次のパラメータを定義できます。

  • SPARQL: 問合せ文字列。
  • RDFオプション: 問合せの処理時に使用されるOracle RDFオプション(詳細は、「追加の問合せオプション」を参照)。
  • ランタイム・パラメータ: フェッチ・サイズ、問合せタイムアウトなど(Oracle RDFデータ・ソースに適用)。
  • ルールベース: 伴意内のRDFモデルに関連付けられたルールベース名。なしの場合、選択ボックスは空になります。
  • バインディング・パラメータ:?ora__bindは、SPARQL文字列内のバインディング・パラメータとして使用されます。各バインディング・パラメータは、タイプ(URIまたはリテラル)と値によって定義されます。たとえば、次のようにします。
    SELECT ?s ?p ?o WHERE { ?s ?p ?ora__bind } LIMIT 500

    REST問合せサービスに渡すことができるバインディング・パラメータのJSON表現は、{ "type" : "literal", "value" : "abcdef" }のようになります

次の図は、グラフ・ビューを含むSPARQL問合せページを示しています。

図14-34 SPARQL問合せページ

SPARQL問合せページ

SPARQL問合せの結果数は、SPARQL文字列の制限パラメータ、またはサーバーからフェッチできる最大行数によって決まります。管理者は、設定ページでフェッチされる行の最大数を設定できます。

問合せ結果にグラフ・ビューを表示できます。グラフ・ビューでは、トリプル値(主語、述語および目的語)の列をマップする必要があります。表ビューでは、URI値を表す列にハイパーリンクがあります。

SPARQL問合せを実行する「実行」ボタンの他に、SPARQLのSQL問合せ計画を取得する「実行計画」ボタンもあります。これは基本的に、EXPLAIN PLANの結果およびSPARQL変換を含むダイアログを表示します。

図14-35 SPARQL変換のSQL EXPLAIN PLAN

図14-35の説明が続きます
「図14-35 SPARQL変換のSQL EXPLAIN PLAN」の説明

Oracleデータ・ソースの場合、SPARQL問合せでGeoSPARQLデータ型を表すRDFオブジェクト値(WKTGMLKMLGeoJSONなど)を選択した場合、マップ・ビジュアライゼーションを表示するには、マップ・ビュー結果をオンに切り替えます。この場合、SPARQL問合せは、GeoSPARQLデータ型のRDFリテラルであるジオメトリ属性を選択する必要があります。実行時に、この問合せによってGeoJSON結果が生成され、これがビジュアライゼーションのためにマップ・コンポーネントに渡されます。たとえば、次のようにします。

図14-36 SPARQL問合せでのGeoSPARQLデータ型のマップ・ビジュアライゼーション

図14-36の説明が続きます
「図14-36 SPARQL問合せでのGeoSPARQLデータ型のマップ・ビジュアライゼーション」の説明