14.3.2.8 Oracle RDFモデルの公開
Oracle RDFモデルはデータセットとして公開できます。これらはSPARQL問合せのパブリックRESTエンドポイントを介して使用できます。管理者ユーザーはアプリケーション一般パラメータを構成することで、データ公開用のパブリックRDFデータ・ソースを定義できます(「一般JSON構成ファイル」を参照)。
ただし、パブリック・エンドポイントには、SPARQL問合せの実行に関連するセキュリティ制約がいくつかあります。SPARQL更新、SPARQL SERVICEおよびSPARQLユーザー定義関数は許可されません。
ノート:
RDFデータの公開を有効にしてパブリックRDFデータ・ソースを定義することにより、RDFデータセットのパブリックURLエンドポイントが公開されることに注意してください。このエンドポイントURLは、資格証明を入力せずにアプリケーションで直接使用できます。Oracle RDFモデルをデータセットとして公開するには:
- RDFモデルを右クリックし、次のようにメニューから「公開」を選択します。
図14-37 「公開」メニュー
- 「データセット」名(必須)、「説明」および「デフォルトSPARQL」を入力します。このデフォルトのSPARQLは、RESTリクエストで上書きできます。
図14-38 RDFモデルの公開
- 「OK」をクリックします。
データセットのパブリック・エンドポイントのGET URLが表示されます。POSTリクエストは、エンドポイントへのアクセスにも使用できます。
図14-39 GET URLエンドポイント
このURLは、データセットに定義されたデフォルト値を使用し、次に示すパターンに従います。
http://${hostname}:${port_number}/orardf/api/v1/datasets/query/published/${dataset_name}
次の1つ以上のパラメータを含めるようにURLを変更することで、データセットに格納されているデフォルト・パラメータを上書きできます。- query: SPARQL問合せ
- format: 出力形式(
JSON
、XML
、CSV
、TSV
、GeoJSON
、N-Triples
、Turtle
) - options: Oracle RDFオプションを含む文字列
- rulebases: 伴意内のデータセットRDFモデルに関連付けられたルールベース名
- params: ランタイム・パラメータ(
timeout
、fetchSize
など)を含むJSON文字列 - bindings: バインディング・パラメータ(URIまたはリテラル値)を含むJSON文字列
次に、公開されたデータセットを問い合せるRESTリクエストの一般的なパターンを示します(コンテキスト・ルートが
orardf
であると想定)。http://${hostname}:${port_number}/orardf/api/v1/datasets/query/published/${dataset_name}?datasource=${datasource_name}&query=${sparql}&format=${format}&options=${rdf_options}¶ms=${runtime_params}&bindings=${binding_params}
デフォルトのパラメータを変更するには、次の図に示すメニュー・オプションから「開く」を選択するか、公開されたデータセットをダブルクリックして、RDFデータセット定義を開く必要があります。図14-40 RDFデータセット定義を開く
選択した公開済データセットに対するRDFデータセット定義が次のように開きます。図14-41 RDFデータセットの定義
デフォルトのパラメータを更新し、結果をプレビューできます。
ノート:
- 管理者権限を持つRDFユーザーは、任意のデータセットを更新および非公開にできます。
- 読取りおよび書込み権限を持つRDFユーザーは、ユーザーが作成したデータセットのみを管理できます。
- 読取り権限を持つRDFユーザーは、データセットのみを問い合せることができます。
親トピック: RDFデータ・ページ