1.51 COMPATIBLE
COMPATIBLE
を使用すると、Oracleの新しいリリースの使用が可能になる一方で、データベースを前のリリースにダウングレードすることもできます。
特性 | 説明 |
---|---|
パラメータ・タイプ |
文字列 |
構文 |
|
デフォルト値 |
|
変更可能 |
いいえ |
PDBで変更可能 |
いいえ |
値の範囲 |
値は、 |
基本 |
はい |
Oracle RAC |
複数インスタンスには、同じ値を指定する必要がある。 |
COMPATIBLE
パラメータでは、データベースのディスク形式が互換性を持つOracleのバージョン番号を指定します。データベースはCOMPATIBLE
パラメータで指定したバージョン以降にダウングレードできます。
COMPATIBLE
を設定すると、新機能では将来のダウングレードを妨げる、前のリリースと互換性がないデータ形式や構造体への書込みが行われません。正しく動作するために高い値のCOMPATIBLE
が必要になる機能は、ダウングレードできるように制限されるか無効になる可能性があります。
通常、Oracleソフトウェアをアップグレードする場合、COMPATIBLE
は変更せずにそのままにします。アップグレード後に、ユーザーは新しいリリースのOracleソフトウェアを数週間実行し、新しいリリースが正しく動作することを確認します。その後、COMPATIBLE
を最新バージョンに更新して新機能を利用します。
ノート:
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COMPATIBLE
パラメータの値はより新しいバージョンに上げることはできますが、古いバージョンに下げることはできません。 COMPATIBLE
パラメータの値は、リリース更新(RU)またはリリース更新リビジョン(RUR)では変更できません。たとえば、Oracle Database 19cを実行しており、COMPATIBLE
の値が19.0.0
であるとします。その後、Oracle Databaseリリース更新19.6.0.0.0を適用します。COMPATIBLE
の値を19.6.0
に設定しないでください。19.0.0
に設定したままにします。-
スタンバイ・データベース機能を使用している場合、このパラメータはプライマリ・データベースとスタンバイ・データベースの両方で同じ値にする必要があります。
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COMPATIBLE
パラメータの値を12.2.0
に設定すると、SQL識別子の最大サイズが30バイトから128バイトに増加します。
関連項目:
このパラメータの設定の詳細は、『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』を参照してください。