1.51 COMPATIBLE

COMPATIBLEを使用すると、Oracleの新しいリリースの使用が可能になる一方で、データベースを前のリリースにダウングレードすることもできます。

特性 説明

パラメータ・タイプ

文字列

構文

COMPATIBLE = release_number

デフォルト値

19.0.0

変更可能

いいえ

PDBで変更可能

いいえ

値の範囲

11.2.0からデフォルトのリリースまで

値は、19.0.019.0.0.0.0のように、それぞれをドットで区切った、少なくとも3つの10進数として指定する必要があります。

基本

はい

Oracle RAC

複数インスタンスには、同じ値を指定する必要がある。

COMPATIBLEパラメータでは、データベースのディスク形式が互換性を持つOracleのバージョン番号を指定します。データベースはCOMPATIBLEパラメータで指定したバージョン以降にダウングレードできます。

COMPATIBLEを設定すると、新機能では将来のダウングレードを妨げる、前のリリースと互換性がないデータ形式や構造体への書込みが行われません。正しく動作するために高い値のCOMPATIBLEが必要になる機能は、ダウングレードできるように制限されるか無効になる可能性があります。

通常、Oracleソフトウェアをアップグレードする場合、COMPATIBLEは変更せずにそのままにします。アップグレード後に、ユーザーは新しいリリースのOracleソフトウェアを数週間実行し、新しいリリースが正しく動作することを確認します。その後、COMPATIBLEを最新バージョンに更新して新機能を利用します。

ノート:

  • COMPATIBLEパラメータの値はより新しいバージョンに上げることはできますが、古いバージョンに下げることはできません。

  • COMPATIBLEパラメータの値は、リリース更新(RU)またはリリース更新リビジョン(RUR)では変更できません。たとえば、Oracle Database 19cを実行しており、COMPATIBLEの値が19.0.0であるとします。その後、Oracle Databaseリリース更新19.6.0.0.0を適用します。COMPATIBLEの値を19.6.0に設定しないでください。19.0.0に設定したままにします。
  • スタンバイ・データベース機能を使用している場合、このパラメータはプライマリ・データベースとスタンバイ・データベースの両方で同じ値にする必要があります。

  • COMPATIBLEパラメータの値を12.2.0に設定すると、SQL識別子の最大サイズが30バイトから128バイトに増加します。

関連項目:

このパラメータの設定の詳細は、『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』を参照してください。